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2018年から続く米中貿易戦争が世界の金融市場に打撃を与え続けている。米中の激突が誘発する金融恐慌である。この貿易戦争は、途中からITハイテク戦争に姿を変えた。米IT企業は頭を抱えたが、それでも米国の対中国強硬派は手を緩めない。なぜなのか? 実は、米中貿易戦争は、金融戦争だったのだ――本書ではフィンテックの進化とともに進む文明の転換を、余すところなくときあかす!
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Posted by ブクログ
社会人になった平成元年頃からこの本の著者である副島氏の本は読んでいます。中国の現在書記長である習氏をかなり前から取り上げた方で、中国の成長をいまだに自信をもって言い続けている方のように思います。 どの国にも様々な問題があるとは思いますが、中国の経済成長は長い歴史を振り返ってみると、ずっと世界一であ...続きを読むったのので近いうちに米国を超えることがあっても不思議ではないでしょう。今年(2019)前半には米中貿易戦争で盛り上がりましたが、この本に解説があるように、結局は米国が折れることで収束してくれることを願っています。 副島氏によれば、生来的にはドル安元高、日本はドルに対しては強いのかもしれませんが、将来基軸通貨になるかもしれない元に対してはどうなのでしょうか。難しいとは思いますが、ドル資産だけではなく、元の資産保有も考えるべきなのか等と、この本を読んで考えさせられました。 以下は気になったポイントです。 ・2020年の大統領選挙でトランプが再選された翌年の1月に米株価の大暴落が起きるだろう(’p33) ・黒人ボクサーのチャンピオンであった、フォアマンとは、昔の大農園の奴隷頭のことをいう。彼らは本当は半分失業していて不定期収入で食べている、5000万人くらいいる(p37) ・実は石油は世界で余っていてダブついている、石油よりも天然ガスのほうがエネルギーとして世界的に重要な時代になっている(p48) ・アメリカは中東からも全面撤退となる、すでに中東の北半分(シリア、イラン、イラク、トルコ)はロシアの支配下にある。今は、サウジアラビアとイスラエルのみが味方である(p49) ・ゼロ金利もOKというバカな話は本来はあり得ない、金利が消えてしまったら、お金というものの性質が根本から変わる、資本主義が終わってしまう(p56) ・日銀(中央銀行)が刷り散らかすお札(紙幣)と、政府(財務省)が刷り散らす紙切れ(国債=国家の借金証書)を交換しあって、国家(政府)の毎年の借金の分を穴埋めしている、なので景気対策としての財政出動の余裕はない(p63) ・金融危機に続いて、政府の財政崩壊が起き、世界大恐慌が始まる、それは5年後の2024-25年である(p66) ・ダラス・ヒューストン間の高速鉄道は開通しない、長官4人が必死になって地元を説得しても地主たちが土地を売らないとアメリカは新幹線を通すことができない(p77) ・アリペイとウィーチャットの凄いことは、お金の支払いを全部、スマホとスマホをピタッとくっつけるだけでできてしまう。実店舗ではQRコード、友人同士の送金はお互いのスマホをかざすのみ。驚きなのは、このネット決済には、銀行の口座、クレジットカード会社が介在していないこと、貸付、預金までやっている(p82) ・金価格は、今後2年で1オンス=2000ドルを突破して、史上最高値を更新するとシティグループが予想した、今は最後の金の買い場である(p99,119) ・中国は金を6万トンくらい持っている、ロシアも米国債を売り払って金を購入していて、保有高は1.2万トン(54兆円)である(p116) ・2019年6月には、グーグル・インテル・マイクロンテクノロジー・アップル、マイクロソフト等は、ファーウェイとの取引停止はわが社の経営に重大な支障をきたす、と要望書を出した(p143) 2020年1月12月日作成
<目次> まえがき 第1章米中激突恐慌と日本 第2章今こそ金を握りしめなさい 第3章米中貿易戦争の真実 第4章米国GAFA対中国BATHの恐るべき戦い 第5章金融秩序の崩壊 あとがき 巻末特集 5G,6Gに負けない超先端技術を持つ優良企業22 2019/11/10初版 ユニチカ 東レ 三菱電機 明...続きを読む星電気
中国は日本とは違って、アメリカに負けないし、いいよう言いなりにも、操られもしない。 中国人たちは、ここ数年アメリカに刺激されて、かえって国も個人もやる気がみなぎってきているそうです。 米中の激突は、いまや金融戦争に突入。 アリババの金融商品により、西側(米、欧、日の先進の高度金融資本主義)は、決定...続きを読む的な敗北を喫した。 人類史がここで動いた。 世界は中国に負けた。 中国の成長により近代500年間の白人文明が敗北しつつある。 ゼロ金利などというバカな話は、お金というものの性質が根本から変わる。資本主義の良さが根本的に成り立たないし、終わってしまう。 そのあと人類に、何という金融秩序、経済体制が現れるのか、今のところ誰にもわからない。 韓国・朝鮮半島のお話も出ています。 ロシアと中国がたくさん金を買って購入している話。 副島さんの本ではいつものように、日本がアメリカにいいように食い物にされて、言いなりになってばかりで、今ではすっかりと貧しくなってしまった私たち日本人の貴重なお金で下らないものをたくさん買わされたりしているお話もきちんと教えてくれています。 今まで多くの日本人達がありがたがってきたほとんどの白人(特にアメリカ人)共たちなんかは、ちっとも日本人のためになんか生きようともしない、自分たちにとってあまりにも都合のいい、調子のいい、日本人のことを馬鹿にして、いいように食い物にしてきた大悪魔共たちだということがよくわかります。 ファーウェイを中心として、世界で、底知れない、未知なる最先端の何ごとかが進行している。 いつもながら副島隆彦さんの本からはとても刺激を受けますし、貴重な知識を教えていただけます。
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米中激突 恐慌――板挟みで絞め殺される日本
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副島隆彦
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