稲荷家房之介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ血が繋がった兄弟もの。禁断に禁断を重ねて、もう大変なことに。
堕ちて壊れてしまった兄の変貌ぶりが痛々しい。
離れていた年月の間に弟が負った心の傷への引け目から
DVを甘んじて受け入れ……いつしか歪んだ愛情に。
単なる共依存じゃね?と思わないでもないけど、
たとえ病んでても愛があるようだし、
本人がそれを望んでるんだったら、これでいいのかな。
個人的には10年以上片思いしてたのに報われない親友とくっついたのが、
幸せだと思うんだけど……。
あとがきイラストの狂犬弟に押し倒される兄の図が可愛かった♪
それにしても「兄さんは俺のものだ」て大好き♪ -
Posted by ブクログ
「水曜日の悪夢」「金曜日の凶夢」につづくシリーズ第3弾。待望の、というか続編が出るなんて思っていなかったのでサプライズ的に嬉しかったです!今回の主人公は、プロの若手バイオリニスト刈谷充と、彼を密かに想い続けていたオケのコンマスの南大智という新しいキャラなので、続編というよりはスピンオフになっています。しかし、裏では「水曜日」の和成と「金曜日」の紀ノ川のその後も、チラッとわかる設定になっているのです。
和成が復活できたのかどうか、紀ノ川が相変わらず?なのか、二人の友情を絡めて描かれているのもお楽しみの一つです。
前作同様、時空移動というファンタジーがメインになっていて、例によって細野がさりげなくキーマンになっています。
演奏会の練習に励んでいた大智と充は、あるきっかけで平成の現代から昭和32年へとタイムリープしてしまいます。戦後の復興期を乗り越え、これからめざましく経済成長を遂げようとしていた時代へと放り込まれるのです。
今のように便利な生活ではないけれど、音楽や芸術を愛する心や人情に厚い心が暮らしを豊かに、そして未来への夢や希望が国中にあふれていた時代だったのが、二人の目を通して描かれています。
大智や充は、昭和の日本で人の情や音楽への熱意に助けられ暮らしていくことになるのですが、やはり元の時代に戻りたい気持ちは強く。
戻れるのかどうかという不安を抱えつつ、でも、暮らし続けるうち今の暮らしもだんだん捨てがたいものになっていくのです。
そこまで思い至る充の心情が丁寧に描かれていて、その先にどんな選択、決断が待ち受けているのかとてもドキドキしてしまいました。
バイオリニストが主人公なので、演奏シーンもいっぱいあって、それがどれもステキです。選曲も好みでした。頭の中で曲が自然にまわる感じでよかった。
夜光センセの描く登場人物は、どの作品をとっても忘れられないほど印象深く、読むうちにほだされてしまうのですが、大智と充も個性が際立っていて愛すべきキャラでした。
大智はきちんとしていてきれい好きでマジメで、対する充はパッと見チャラ男で大雑把と対照的。対照的な二人ですが、音楽にかける情熱は人一倍というのが共通項で、互いのことをなんだかんだ言いながらも仲良しなところがツボです。
そして、大智が意外にヘタレだったり、充が適当に生きているように見えて実はやさしく気が利くタイプだったりするギャップがたまりません。相手のためを思えばこそ、という行動があちこちに感じられて胸がじんわり熱くなります。
Hシーンは期待を裏切らないエロ甘で大満足。すごくよかった。エロい中にしっかり愛が感じられるのがいいんです。
昭和の時代を互いにぴったり寄り添って生きていくことによって、二人の関係に変化が起きるんですよね。これはもうタイムリープのなせるわざに違いないのです。このあたりの、あっちとこっちの結びつきや関係性が素晴らしくて、アルト公会堂の存在が絶妙で、ものすごーく感動的なのです。
和成のことも含めて、本当に溜息モノの結末。
さりげなくドラマチックなラストに夜光花センセの実力を感じました。
あ、でも曜日的にはあと月、木、土、日とまだまだ余裕が…!続編があってもいいのでは…?すごくいい設定と世界観なのでこの先もプリーズ! -
Posted by ブクログ
「水曜日の悪夢」のスピンオフ。
ちょっと変わってた、あの紀ノ川がメインで登場です。それだけでもうれしすぎですが、今度のも予測不可能なSFサスペンスで身悶えしちゃいました。
紀ノ川、すごくいいです。UFOを呼ぶ会とか、スイーツ好きとか、むちゃくちゃ勝手でサカモトリョーマって名前すら覚えないあたりは、もう笑うしかない。俺様ジャンルを突き抜け、もはや変人。
しかも、すごく魅力的です。
そんな紀ノ川に一生懸命絡んで、つっこむ良麻が健気でいい子で好感持てます。二人のやりとりは最高。
笑えるコメディタッチな部分もあるけど、この話の良さは、やっぱり中盤からのせつなくて胸しめつけられるような良麻の想いがあってこそ。
前作での知らされていなかった真実が判明したり、バイオロイド細野の登場があったり、Hシーンも期待を裏切らず、読みどころがてんこ盛り。
ラストのまとめ方もちょっと胸が熱くなってしまい満足でした。SSかなんかで、その後も知りたいくらいです。やっぱり紀ノ川はUFO呼んでるんでしょうかね…細野もそのうち呼びつけられそうだわ。 -
Posted by ブクログ
「水曜日の悪夢」をざっくりとしか覚えていない状態で読んだ。
ある意味身代わりもの。切なめだったけど紀ノ川さん絶好調で薄れてたりしなくもない。まじ絶好調。
紀ノ川さんが絶好調でいとしすぎてゴロンゴロンしましたよ。ゴロンゴロン!!!
本気でUFO呼ぼうとする大人愛しい……抱きしめたくはないけど遠くから眺めていたい。愛情表現の仕方が大振りのくせに優しくて大人で好きだなあ。
受けの良麻は、無垢で自分の感情がよくわかんなくて、不器用ですごいかわいい。この子は抱きしめたい。超かわいい。すごいかわいい。紀ノ川さんのことがすごくすごく大好きで、ほんとにかわいい。
ラストは半分寝ながら読んでたから最初(゚Д゚≡゚Д゚)エッナニナニ?って感じだったけどわかった瞬間叫んだ。早朝だった。うわああああああああって叫んだ。
はあ、よかった……続きが読みたいなあ。ラブラブ篇がほしいところ。
今回もすごく夜光さんだった!満足!!! -
Posted by ブクログ
一人寂しく行ったネ○ロマンスイベントの昼の部が終わって、夜の部を待っているとき、暇つぶしこの小説読み終わった(汗
いやいや、夜光先生、そうきますか
ずいぶん前この本のネタバレを見たことがあるから、ずっと読んでなかったが、急に読みたくなって読んで大正解だった
本当にBL本にしてはすごい発想だよ!
今でも疑問はあるけどな・・・
まぁ、だいたい二次元だからいいやってごまかしたけど(適当ですまん
とにかくなんでもかも不思議
夜光先生といえばこの不思議さだけどね!!
今考えると「深紅の背徳」がそんなに好きじゃないのはあまにナゾナゾっていうところがないからかもな(受けのあの病気以外は
とにかくこの本面白い><
音楽ネタも好きだしw
受けの→「攻めの音楽にもっと上達するために恋させる」とこもツボ><(心が痛むから←そこ?
攻めの感情的なところ嫌いじゃないし
でもさすがに「真吾の遺体・・・」のところはいやだよな
たとえ最後はハッピーエンドだとしても、死亡ネタはちょっと・・・
ていうか平行世界の作品を見すぎるせいで、やっぱ別の世界真吾が死んだって感じ==しかも死に方も・・・
まぁ、そういうの考えない!
夜光先生最高>< -
ネタバレ 購入済み
ちょっと懐かしい…。
平成時代、同人誌で買ってたシリーズです。
勿論、商業化に際して《大幅加筆》等々成されていて、購入して後悔は全く有りません。
更に、其の《新装版》です。
此の際なので、新たに《新装版》で揃えました。
平成のBL同人界では、妙に《戦記物》《軍人》《部下攻・高官受》がとても流行ったのです。
天野槐さんとか。
(現在はファンタジーBLに移行している方が多いです)
共通する特徴は《美麗な絵で物凄い描き込み(時に画面が見難く成るほどの)》と《無理矢理にでも入り組ませたストーリー》です。
神官と言うか神子と言うか……《神秘の血脈》に生まれた主人公タキと、タキを全身全霊で守り抜くタキの唯一の騎士クラウスの物語(メディア化もされました)。
タキを黒髪黒目の日本人、クラウスを金髪碧眼のドイツ人と思って読むと理解しやすいかも(^o^;
兎も角タキを《神格化》して、忠誠を誓いながら、《誰も側に寄せ付けない孤高》を望む周囲の人間達に怒りすら覚えます。
「そんなに独りぼっちにさせたいんかい!!」……と。
《恐れ多くて、遠くから眺めていたい人達》ばかりに囲まれて、タキはとても孤独だったろうな……。
其れを越え、《自分への愛ひとつ》で側に飛び込んで来てくれたクラウス……クラウスを自分の唯一の騎士として側に置く事が、タキが生まれて初めて臨んだ我が儘でした。
『あいつはタキ様を汚す。側に置いてはいけない』と言ってクラウスの生命さえ狙う、自称《タキ様の事だけを考えている忠臣》達。
此の、《昭和生まれの作者が描く平成感満載のストーリー》が心にビンビン来るのです。
『キュンキュン』じゃ無いです。『ビンビン』です。
『痛くて辛い』と思う方もいらっしゃると思うので、其処はちょっと注意が必要だと思います(^o^; -
購入済み
独特な世界観
王族として認められるのが国王と皇太子のみで、ほかの王族は公爵として家臣になるという設定。
多くの方が仰っている通り、序盤は起伏がない印象です。私自身、一度読むのを諦めたタイプで本棚の整理をするために読み始めましたので、物語のリズムに慣れるまで時間がかかるかもしれません。
前半は自身の葛藤、そして中盤で領地に目を向けて、終盤で領地の問題に立ち上がる…というところで次巻に続きます。
カチッとハマれば最後まで手が止まらない話だと思います。★は次巻に期待ということで。 -
購入済み
初読みの作家さん
なかなか悲惨な展開が続く
心が疲れている時に読むとダメージが残るタイプね
ここまですれ違う?
ハダルという女に捕まってしまったから? -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。まだ未完結。
前巻最後で再会したので、その続きからかと思ったら、別れた後からのクラウスの後悔がしっかりと書いてあった。読み応えはあったけど、早く続きに進ませてくれーと思ってしまって、一気読み。そんで後半、泣きすぎて瞼が重い。
クラウスに放逐されてハダルに暗殺されそうになった衝撃で、3年間の記憶を失ってしまったルル。一緒に放浪時の記憶も失ったおかげか、言葉を取り戻したのは幸いなんだけど・・・。
再会して優しくされて、でも本能的に信じるのを怖がるルルや、記憶が戻った後、リエルとして優しくされた記憶と、放逐されたときの信じてたのに裏切られた記憶の板挟みになるルルにめちゃくちゃ泣いた。