奈須きのこのレビュー一覧

  • 月の珊瑚(1)
  • 空の境界(上)
    現代オカルトファンタジー。一度は奈須先生の文章を読んでみたかったので。殺人狂の式と、それに惚れている黒桐が中心に話が進む。霊、魔術、超能力とオカルトめいた話と、人格障害、無痛症などのリアルな話が良い配分で、フィクションだが違和感を感じづらい。最初は文章の言い回しが少しくどく感じたが、慣れてくると味に...続きを読む
  • 空の境界(下)
    書いてあることの意味が何割かしかわからない部分が多々ありました。完全に幹也と同じような感覚で物語を俯瞰していました。
    厨二病を拗らせて拗らせて余分な部分を削ぎ落とし洗練された作品というのが率直な感想です。
    物語や世界観は非常に面白いと感じました。私は不思議な世界観を不気味だなと受け取りながら、普段絶...続きを読む
  • 空の境界(下)
    寿命を視覚的に捉える事が出来る直死の魔眼、魔術師、痛覚を感じない少女・・テレビゲームなどに出てくる単語のような用語が飛び出す。蓋を開けてみると、作品の世界観は浅短にならず、独自の世界を裏付ける、著者の造詣の深さが作品を通して窺える。とても、同人小説から出発したとは思えない仕上がりであり、今まで読んだ...続きを読む
  • 空の境界(上)
    無痛症の原因がインドメタシンの投与のし過ぎ、というのがキャッチーで面白いな、と思った。
    肩こりの薬とかに入ってるやつ。
  • 空の境界(下)
     確かにこれはミステリの作法で描かれた伝奇小説だ。上中下に豪華にも名を連ねているミステリ作家の名を見てもそれは明らかだ。

     密室の孤島で起こる殺人事件は、物理法則というルールにのっとって行われるしかない。ルールはあらかじめ示されればならず、示されなければアンフェアと罵られる。

     そして、ミステリ...続きを読む
  • 空の境界(中)
     おお、上巻の解説に書かれていた「なんだかかっこういい」の理由が少し分かった気がする。
     伝奇小説であり、魔術のある世界なのだが、登場人物たちは万能でも強すぎることもなく、酷くいびつだ。(もちろん一般人よりは強いのだけれど)
     そのままならないところにあがくさまが、とてもかっこういい。
  • 空の境界 the Garden of sinners(1)
    空の境界の漫画版
    アンソロと勘違いして買ったんだけど、原作の雰囲気をなかなかうまく表現できてて面白かった。
  • 空の境界(上)
    直死の魔眼を持った少女とそれを見守る(?)青年の話。アニメを見てからのほうが流れがわかりやすいかなあとは思う、時系列が入れ替わっているので多少わかりにくい。
    話のメッセージ性が高いというよりは(まああるのだが)かっこいい、という感想のほうが先に出る。
  • 月の珊瑚(1)
    雑誌"最前線"に連載されている佐々木少年の"月の珊瑚"の第1巻。TYPE-MOONの奈須きのこが書いた短編SF小説を、"月姫"の佐々木少年がコミカライズと聞いてテンションが上がりました。今回のコラボレーションも素晴らしいです。物語の内容がふんわりしているので絵になった時にどうなるかと思いましたが、こ...続きを読む
  • 空の境界(下)
    鮮花が活躍する忘却録音。謎が解ける殺人考察(後)。
    幹也は最後まで普通であることを選び、式は幹人のところに戻る。最後に両儀式が登場し、空の境界は完結する。

    難解な会話には付いて行けなかったが、読み流せば物語には付いて行ける。おどろおどろしい部分もある異世界と、妙にプラトニックで純粋な二人のミスマッ...続きを読む
  • 空の境界(中)
    アニメと違うところが多々あって、面白かった。
    矛盾螺旋の最後のシーン。式が言った「なんだ、あの根性なし」が誰に向けられた言葉か分かったり…
    両儀式が出てきたり…
    アニメの中では、一番気に入ってる矛盾螺旋。楽しかったです。
  • 空の境界(上)
    俯瞰風景
    殺人考察・前
    痛覚残留
    アニメ見てからの原作読もう!でしたので、二度おいしかったです。
    綾辻行人氏も言っているが、何せカッコイイ!小説です。
    ・死が視える眼を持つヒロイン
    ・(私的には)イかれてる(と思う)詩人みたいな名前の友人?
    ・人形師で魔術師の社長?
    ・飛び降り連続自殺(飛/浮/墜)...続きを読む
  • 空の境界(下)

    入れ物にも「格」がある。なんとなく納得させられる。
  • 空の境界(上)

    肉体と精神の淡々とした描写が面白い
  • 空の境界(中)
    映像を見たあと、矛盾螺旋読みたさに購入。
    映像だけだと、誰に対してどんな思いで言った言葉なのか曖昧なところがあったので、原作者の意図をくむ意味でも読んでよかった。
    映像から入ると???となる作品だったので(視点の入れ替わり?に気付かなかった)、文章の映像化としては上手かったのではないだろうか。
  • 空の境界(中)
    あの夜から二年。眠りから目を覚ました式はあらゆるものの死を見ることが出来る直視の魔眼を手に入れていた。嫌だそんなもの見たくないのにー新たに始まり、続いていく両儀式の物語。
    ある夜、式は家族を殺したという少年に出会う。式は彼と共に殺害現場に訪れる。しかしそこには死んだはずの家族が生きていた。一方依頼を...続きを読む
  • 空の境界(下)
    四年前を思わせる通り魔による殺人が再び街を震わせる。着物姿の犯人像が浮かび上がる中、式は失踪していた。四年前、織だった時の記憶のない式は街を脅かす殺人鬼をつきとめようとしていたのだ。一方、式が犯人ではないと信じる幹也は街に出廻る薬物からとある人物に行きつき、式もまた辿りついていたが――

    ↑のあらす...続きを読む
  • 空の境界(中)
    「根源の渦」を目指す孤高の魔術師・荒耶宗蓮。彼が作りだした太極の結界に、根源に繋がる存在である式は捕えられてしまう。この事態を打ち破ることは出来るのか…?

    やっとこさ面白くなってきた感じです。遅いかな? 橙子さんの語る抑止力の考え方が非常に興味深かったです。ユングが言うところの集合的無意識なんだろ...続きを読む
  • 空の境界(上)
    2,3回読んで理解できるような、ちょっとむずかしめの内容でした。

    シビアというか、いつも読んでいるジャンルとはちょっと違った雰囲気でとても新鮮でした。

    式の戦闘シーンがとってもかっこいい。