奈須きのこのレビュー一覧

  • 空の境界(中)

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    Fateシリーズでお馴染み、奈須きのこ先生初期の作品。
    どこかで臙条巴が衛宮士郎のアーキタイプって聞いたことあるけど、本当だね。
    物語終盤から一気に好きになった。

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    2024年04月13日
  • 空の境界 the Garden of sinners(12)

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    ミステリの如く橘佳織の死因に迫っていく鮮花。少ない手掛かりから根気強く真相に迫っていく彼女の姿には有能さを感じさせるね
    ただし、見える範囲の証拠から想像を膨らませる彼女には手が届かない領域が有るようで
    それが1年4組で行われていた非道と橘佳織が死を選んだ理由だね

    鮮花に対し幹也が提示するのは葉山英雄の外道さ、そして純真な人間による発想かな
    幹也は鮮花と比較すれば綺麗事を信じる側の人間と言えるから鮮花が呆れるような安直な推測をする。でもそれが鮮花には足りないピースとなって真相を推理するのに役立つわけだ。
    「…だからお前には解らないんだ」という台詞は直前に鮮花がモヤモヤと考えた凡人と天才の発想差

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    2024年01月04日
  • 空の境界 the Garden of sinners(11)

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    『空の境界』特有の空気感は漂いつつも、別種の空気感も纏いつつ展開される閉鎖的な学園での妖精たちによる秘め事
    本物の妖精の悪戯は度が過ぎた被害を齎してしまうがそれでも悪戯は悪戯。意思の方向性は持たない。けれど人間が妖精を使って悪戯を為すなら、度が過ぎた被害に加えて悪意が混じってくる
    心を病むくらいに追い詰められている1年4組を取り巻く状況はそういったもの

    悪意のターゲットはこれまで1年4組を向いていたから鮮花と式はこれまで無事に調査できていたのだろうけど、それが変わるのは焼け落ちた学生寮に入ってからか
    その瞬間から鮮花は本格的に妖精を使役する美沙夜に狙われる形となってしまったわけだ

    美沙夜は

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    2022年08月07日
  • 月の珊瑚(2)

    購入済み

    不思議な恋愛話

    不思議な恋愛話。月の姫(名前不詳)が健気で可愛いですよね。恋する2人はどちらも凄い不器用。お互い意志を伝え合う事が出来ないのに不思議と好き合う。なんだかそれが妙にリアルですよね。

    #エモい

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    2021年09月04日
  • 月の珊瑚(1)

    購入済み

    物語調の昔話

    絵がとても綺麗ですね。地球の話ですが「本当に地球なの?」と思う程綺麗な描かれ方をしています。
    また、物語調で語られる昔話はどこまでがホントでどこまでが嘘か…謎を次巻に残す感じが良いですね。

    #エモい

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    2021年09月04日
  • 空の境界(上)

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    なんだろう。良い中二病というか、不思議な感覚がする本。2001年、確かに彼の本は書店に並んでいたような記憶がある。ただ、当時は何か青臭い気がして読めなかった。今となっては形月の影響ですごく神格化されているけど、ちゃんと読むとあのとき流行った理由も頷けるというか。なんか、オカルトっぽいものの下地があったんだよね。千と千尋も流行ったし、私は小学生で、学校でインターネットも見れるようになったんだけど、ネット黎明期を知ってる今の30代ぐらいの人にはけっこうヒットしたのかなという印象。作品の細部の表現とかはそんなにめちゃくちゃ好みでもないんだけどね。確かに年配の人は好きそう。

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    2021年08月12日
  • 空の境界 the Garden of sinners(10)

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    第六章「忘却録音」編スタートの巻
    この章は他の章と違って凄惨さは控えめな代わりに鮮花と式がお嬢様学校を舞台に探偵ごっこをやるものだから、それはそれで良さが有ったりする

    この章でキーワードとなるのは『記憶』
    忘れた記憶を届けられる善意か悪意か判然としない事件。そこに絡みつく記憶の忘却
    それを調査するのが兄を好きになったきっかけを思い出せない鮮花と事故に遭う直前を思い出せない式の組み合わせなのだから面白い

    本作のヒロインは絶対的に式なのだけれど、鮮花は鮮花でいいキャラしてるよな~と思ったり
    幼少時に兄の幹也に恋した挙げ句、幹也に妹と認識されない為に他家へ養子に出た鮮花。式が昏睡から目覚めたと知

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    2020年06月20日
  • 空の境界(下)

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    再読。久しぶりに読んだわりにだいぶ内容は覚えていた。前に読んだ時はノベルス版だったので今回は文庫版で。伝奇小説だとか色々と呼ばれたり書かれたりしているけれど、結局のところ根幹にあるのは愛だとか恋だとかそういうものなんじゃないかな。式は回り道をしまくってようやくそれに到達できたんだと思う。

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    2020年06月07日
  • 空の境界(下)

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    哲学的な部分は難しかったが、物語そのものに読んでくうちにいつのまにか吸い込まれていってた。
    FGOで奈須きのこを知ったが、改めて彼の凄さを身に染みて感じた。

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    2020年03月25日
  • 空の境界(下)

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    ネタバレ

    この作品を完全に理解、いや8割理解するにしても一回読んだだけでは足りないと思った。アニメ(式と幹也の関係に焦点を当てたテレビの編集版だけど)を観て、よくわからないという思いをずっと燻らせ続けて数年、小説を読めばもっとすっきりするのではと読んでみたが、物語の核心を突くことができないというか、本質的なところに感情移入できないというか。でもスラスラと、楽しく読ませていただきました。
    個人的に、自分の起源は何なのだろうかと思った。

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    2019年10月18日
  • 空の境界(上)

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    ネタバレ

    アニメより原作の方が好きかもしれない。アニメは再放送の編集版だったからかもしれないけど。浅上藤乃の生い立ち、こんな言葉で片付けきれないけど、悲しすぎる。

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    2019年10月11日
  • 月の珊瑚(1)

    購入済み

    月の珊瑚

    面白かったです

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    2019年08月18日
  • 空の境界(上)

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    現代オカルトファンタジー。一度は奈須先生の文章を読んでみたかったので。殺人狂の式と、それに惚れている黒桐が中心に話が進む。霊、魔術、超能力とオカルトめいた話と、人格障害、無痛症などのリアルな話が良い配分で、フィクションだが違和感を感じづらい。最初は文章の言い回しが少しくどく感じたが、慣れてくると味になる。上巻を読んでみて、表紙に使われた色のイメージ通りの本だと思った。闇の黒、夜の青、血の赤、そしてナイフの銀色。たぶんこの巻は登場人物の顔見せに過ぎないのだろう。次巻が気になる。

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    2019年02月06日
  • 空の境界(下)

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    書いてあることの意味が何割かしかわからない部分が多々ありました。完全に幹也と同じような感覚で物語を俯瞰していました。
    厨二病を拗らせて拗らせて余分な部分を削ぎ落とし洗練された作品というのが率直な感想です。
    物語や世界観は非常に面白いと感じました。私は不思議な世界観を不気味だなと受け取りながら、普段絶対に考えないであろう根源の渦を中心としたいくつかの森羅万象の根源について考えてみたりしました。
    もう一度時間が経ってから読みたい作品でした。

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    2018年09月16日
  • 空の境界(下)

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    寿命を視覚的に捉える事が出来る直死の魔眼、魔術師、痛覚を感じない少女・・テレビゲームなどに出てくる単語のような用語が飛び出す。蓋を開けてみると、作品の世界観は浅短にならず、独自の世界を裏付ける、著者の造詣の深さが作品を通して窺える。とても、同人小説から出発したとは思えない仕上がりであり、今まで読んだことのない装いで刺激的であった。ただ、文章を追いかけていくうちに、京極夏彦氏の影響が濃いと感じる。

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    2018年08月10日
  • 空の境界(上)

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    ネタバレ

    無痛症の原因がインドメタシンの投与のし過ぎ、というのがキャッチーで面白いな、と思った。
    肩こりの薬とかに入ってるやつ。

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    2018年03月05日
  • 空の境界(下)

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     確かにこれはミステリの作法で描かれた伝奇小説だ。上中下に豪華にも名を連ねているミステリ作家の名を見てもそれは明らかだ。

     密室の孤島で起こる殺人事件は、物理法則というルールにのっとって行われるしかない。ルールはあらかじめ示されればならず、示されなければアンフェアと罵られる。

     そして、ミステリの作法で描かれた物語は、結局のところボーイミーツガールだった。そうか。そうなるのか。

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    2018年02月23日
  • 空の境界(中)

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     おお、上巻の解説に書かれていた「なんだかかっこういい」の理由が少し分かった気がする。
     伝奇小説であり、魔術のある世界なのだが、登場人物たちは万能でも強すぎることもなく、酷くいびつだ。(もちろん一般人よりは強いのだけれど)
     そのままならないところにあがくさまが、とてもかっこういい。

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    2018年02月23日
  • 空の境界 the Garden of sinners(1)

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    空の境界の漫画版
    アンソロと勘違いして買ったんだけど、原作の雰囲気をなかなかうまく表現できてて面白かった。

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    2016年02月13日
  • 空の境界(上)

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    直死の魔眼を持った少女とそれを見守る(?)青年の話。アニメを見てからのほうが流れがわかりやすいかなあとは思う、時系列が入れ替わっているので多少わかりにくい。
    話のメッセージ性が高いというよりは(まああるのだが)かっこいい、という感想のほうが先に出る。

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    2014年11月23日