奈須きのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは凄い伝奇小説・・・と一言では言い切れない魅力が沢山詰まった小説だった。
まずは、激しいバトル展開。式がこれでもかというぐらい躍動する様はカッコイイの一言に尽きる。
続いてこの膨大な世界観。途中説明的になる部分もあったけど、全てがこの世界の説明というか・・・倫理・価値観・起源とか云々こそが奈須きのこ氏の言いたかったメッセージな気がする。特に荒耶宗蓮の部分とか思わず唸ってしまった。
最後に忘れてはならないのが、これが「ボーイ・ミーツ・ガール」という超ベタなジャンルであること。要は黒桐幹也と両儀式が出会い世界に抗う荒耶宗蓮達といった敵に立ち向かっていく小説なのだ。
中は長く感じてしまっ -
Posted by ブクログ
(上)に引き続き購入。
こちらは2本しか話がありませんが、一つは上・下でわかれる長編。
その前にある話は前座のようなものです。
まず、この「空の境界」の上・中・下の中で一番お気に入りの一冊。
3度ぐらいは読み直しましたが、なお味があっていい作品です。
奈須きのこ節炸裂、というべきなのか。
ここまで読んできたら慣れている人もいると思うので、文章になんのつんのめりもなく読めるかと。
こちらも映画版がありますが、やはりこちらを一読。
特に「矛盾螺旋」のほうはどちらかというと小説のほうがわかりやすいと思います。
その後に映画のほうを見れば「なるほど」と納得するのではないでしょう -
Posted by ブクログ
昏睡していた式が目覚め、橙子との縁を作る話と、式と知り合った巴を通じて、幹也と橙子含めてあるマンションに関する事件に巻き込まれる話。
全体を通じて非現実的なシーンは夜、人間的なシーンは昼のイメージを感じる文章。
世界観や思想が語られながら進むので理屈は分かりやすいのだが、それでも魔術の話はすべてを語られないのでなかなか難しい。
マンション自体の仕掛けは非現実と現実の間にあるような感じで好みだった。
また、巴が聞いていた音が概念的なものでなく、物理的なものだったことにはちょっと驚いた。
非現実的なものを斬ってしまう式の能力は、なんというか自分の中の男の子がくすぐられる。
表紙は出てくるシーンだ -
購入済み
空の境界という物語としては最もピークと言える本巻。
Fateや月姫ではあまり語られない、根源と起源について詳しく書かれているので、それらが好きな人はぜひ読んでみて欲しいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ俯瞰風景では、描かれている思想が面白いなぁ。くらいの感じ。文章に引き込まれる良さは有ったけどまだ序盤。 殺人考察(前)は凄く好きだった。コクトーの式に向ける異常な愛情?信頼?的なのと式がそれに絆されていく過程、でも結局異常な殺人鬼なんだよね的ラスト。そしてそれされても好きでい続けるコクトーやっぱヤベェよ感良い。 痛覚残留は、藤乃さん可哀想すぎて見てられませんでした。命は有るみたいだし幸せ掴んでくれ頼むから! あと、しれっと終盤フェードアウトしてった啓太とかいうクズは死んでないの?死ねよ。
あと型月ワールドの超能力の扱いが有る程度分かったの助かる。 Fate好きとしては橙子さんの「魔術は学問だぞ