【感想・ネタバレ】空の境界 the Garden of sinners(12)のレビュー

「生きているのなら、神様だって殺してみせる」
昏睡から目覚めた少女・両儀式。彼女の目には、ある特殊なものが見えるようになっていた。
「死の線」。
あらゆるものの死を視ることができる魔眼を手に入れた彼女の生活は、以前と大きく変わっていく。
奈須きのこ節全開の小説、『空の境界』のコミカライズであるこの作品。原作の良さを生かしつつ、躍動感のあるコミカライズに仕上がっています!
「あの分厚さはちょっと」と避けていた人、原作も読みつつ絵で動く式を見たい人、是非この作品をお手に取ってください!きっと、『空の境界』の新たな魅力に取りつかれるはず!

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Posted by ブクログ

ミステリの如く橘佳織の死因に迫っていく鮮花。少ない手掛かりから根気強く真相に迫っていく彼女の姿には有能さを感じさせるね
ただし、見える範囲の証拠から想像を膨らませる彼女には手が届かない領域が有るようで
それが1年4組で行われていた非道と橘佳織が死を選んだ理由だね

鮮花に対し幹也が提示するのは葉山英雄の外道さ、そして純真な人間による発想かな
幹也は鮮花と比較すれば綺麗事を信じる側の人間と言えるから鮮花が呆れるような安直な推測をする。でもそれが鮮花には足りないピースとなって真相を推理するのに役立つわけだ。
「…だからお前には解らないんだ」という台詞は直前に鮮花がモヤモヤと考えた凡人と天才の発想差に通じる話でも有るね

兎にも角にも、そうして求められた葉山英雄の話は事件の真相であるように思える。だというのに、事件と直接の関係が無い玄霧皐月こそ全ての真相に通じるというのは面白い構成

礼園で普通に勤務する何の特徴も無いような教師。敢えて言えば黒桐幹也に似ているのが特徴か
そんな人物が魔術協会が探している人物なんて冗談としか思えない話。橙子が語る玄霧皐月の正体はあまりに常識の範囲外すぎてそれが人としての形を保っているなんて到底思えないもの

だとしたら、それと対峙する事になった式がどのような戦いを繰り広げる事に成るのか…
それが判るには次巻を気長に待つ感じになりそうだ

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2024年01月04日

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