あらすじ
2年間の昏睡から目覚めた両儀式が記憶喪失と引き換えに手に入れた、あらゆるモノの死を視ることのできる“直死の魔眼”。式のナイフに映る日常の世界は、非日常の世界と溶け合って存在している……! もはや伝説となった同人小説から出発し、“新伝綺”ムーブメントを打ち立てた歴史的傑作――。
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厨二病のカッコ良さの純度を高めたような作品。
ワケガワカラナイヨ、も含めて楽しむ作品だと思う。
主人(?)のコクトーが可愛らしいのがまた面白い。
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白状します。新伝綺って新本格みたいなものかなとか、ライトノベルみたいなイラストだし軽い話かな、と思って購入しました過去の自分。謝れ奈須さんに、そしてTYPE-MOONに。そんな過去の自分はまだ『Fate』さえ知らなかったのです。言い訳はここまででいいか。
そんな気持ちで読んだ本作、非常に濃い。濃すぎてライトノベルみたいに理解できないこの展開みたいなことが起きないのです。まぁ、ナイフを持ってる両儀式ですから血が出るのは当然のこと、本当にオビの通り歴史的傑作ですよこれ。今思うと綾辻さんもこれに影響受けたのかな。
同人小説と言うからには何かの二次創作、と思った過去の自分でしたが、ただコミックマーケットで売られた小説ということで、同人誌にも二種類あるそうですね。てかむしろ二次創作でこの密度描けたほうが凄い。こうして新たな物語の紡ぎ手が頭角を現すのだとすると、出現場所がだんだん増えていっていいんだろうなぁ。
ということで本作。映画版が全七章という長編でやっと一昨年からWOWOWで放送開始したらしいけど時間が合わないので観れないのです。今年こそは観てやる。
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(再読)TV放映が始まったのでそれにともない再読。
一度目→映画→今回の再読で、以前は分かりにくく感じていたところもだいぶ理解できた。
アニメはよく映像化されてたように思ってたけれど、アニメ用に様々なアレンジがされてたんだなあ。
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奈須きのこの良さがよく伝わる作品でした。
気持ちの描写などがとてもリアルで景色などもありありと想像することができました。
早く2巻がみたくて勉強が手につきませんf^_^;)
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こういうタイプの小説を初めて読んだ。
泣きました。
なんかすごく人間臭くて感動します。
人の汚れた部分なんだけど、そこが綺麗に見えたりします。
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少し読みづらさはありましたが、慣れてしまえばとても面白い作品でした。
理屈っぽく、あり得ない事もないような世界観が個人的には良かったです。
キャラクターの設定や、どこか味気ない情景描写も、この小説にしっくりきました。
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以前ノベルス版でも読んだのですが、改訂とかあるらしいので読んでみました。
上巻は俯瞰風景、殺人考察(前)、痛覚残留の3編です。
プロットそのものには変更は無い模様。
文庫化したからなのか、文字は大きくなった感じです。
一度読んだものではありますが、やっぱり面白いですね。
世界観が非常にいい感じです。
ノベルス版は大きいので読みにくいって人には文庫版がお勧めです。
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なんだろう。良い中二病というか、不思議な感覚がする本。2001年、確かに彼の本は書店に並んでいたような記憶がある。ただ、当時は何か青臭い気がして読めなかった。今となっては形月の影響ですごく神格化されているけど、ちゃんと読むとあのとき流行った理由も頷けるというか。なんか、オカルトっぽいものの下地があったんだよね。千と千尋も流行ったし、私は小学生で、学校でインターネットも見れるようになったんだけど、ネット黎明期を知ってる今の30代ぐらいの人にはけっこうヒットしたのかなという印象。作品の細部の表現とかはそんなにめちゃくちゃ好みでもないんだけどね。確かに年配の人は好きそう。
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10年くらい前にアニメを見て、人物達の会話が難解で何を言ってるのかさっぱりわからん状態でした。どんな話だったかもろくに覚えていない。とにかく絵が綺麗でアクションもかっこよくて夜、街の描写が鮮烈でスタイリッシュだったという印象が残っていた。今回初めて小説を読んでみてアニメの演出は素晴らしくきっと最適解だったんだなと思った。原作を読んで付け加えると、雨と血の描写も良い。こんな話だったんだ~とやっとわかった。
藤乃の殺人動機の種明かしだけでも読む価値があったというもの。先の展開が想像できなくて気になります。
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アニメより原作の方が好きかもしれない。アニメは再放送の編集版だったからかもしれないけど。浅上藤乃の生い立ち、こんな言葉で片付けきれないけど、悲しすぎる。
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現代オカルトファンタジー。一度は奈須先生の文章を読んでみたかったので。殺人狂の式と、それに惚れている黒桐が中心に話が進む。霊、魔術、超能力とオカルトめいた話と、人格障害、無痛症などのリアルな話が良い配分で、フィクションだが違和感を感じづらい。最初は文章の言い回しが少しくどく感じたが、慣れてくると味になる。上巻を読んでみて、表紙に使われた色のイメージ通りの本だと思った。闇の黒、夜の青、血の赤、そしてナイフの銀色。たぶんこの巻は登場人物の顔見せに過ぎないのだろう。次巻が気になる。
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直死の魔眼を持った少女とそれを見守る(?)青年の話。アニメを見てからのほうが流れがわかりやすいかなあとは思う、時系列が入れ替わっているので多少わかりにくい。
話のメッセージ性が高いというよりは(まああるのだが)かっこいい、という感想のほうが先に出る。
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俯瞰風景
殺人考察・前
痛覚残留
アニメ見てからの原作読もう!でしたので、二度おいしかったです。
綾辻行人氏も言っているが、何せカッコイイ!小説です。
・死が視える眼を持つヒロイン
・(私的には)イかれてる(と思う)詩人みたいな名前の友人?
・人形師で魔術師の社長?
・飛び降り連続自殺(飛/浮/墜)
・無差別殺人事件(サイコパスじみた)
・無痛症と超能力(2個のチャンネル)
書き出すと、安っぽくなりますが、面白いです。題材もオカルトじみてて、好き嫌いは別れるかもしれませんが、面白いです。
ハッとして、おぉーとなる。
人間の意識、痛み、境界って何?みたいな(曖昧すぎますが)一度は考えたことがあるはずのテーマが問題でもあります。人間って、変わった生き物だな…
これは普通じゃない?正常?それを決めるのは何?どこが境界なのか?境界なんて存在するのか?
ない、そんなもの。
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2,3回読んで理解できるような、ちょっとむずかしめの内容でした。
シビアというか、いつも読んでいるジャンルとはちょっと違った雰囲気でとても新鮮でした。
式の戦闘シーンがとってもかっこいい。
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二年間の昏睡から目覚めた両儀式と彼女の友人である黒桐幹也。彼女と彼には、どのような因縁があるのか。頻発する少女の飛び降り自殺、二年前の猟奇殺人事件、超能力による少年殺人。日常と非日常の境界が溶けた世界で、式は刃を振るう――
先日のTYPE-MOONフェスに行って他の作品にももっと触れたいし、前から読みたかったらっきょに手をつけるかーちゅうことで。読書出来る時間がなかなか取れないので全然進まない上に内容もまだまだ上巻だし、時系列は前後するわ何やらで結構わからないところが多いです。内容も殺すだの殺さないのだの血だのなんだのあまり私的に好ましくないお話。でもきのこの文章はわりあい読みやすい気がしますし何だかんだで面白いので中巻下巻ちょっと厚いけどなんとか読んでいこうかと。読み終わったら劇場版見ていきたいです。鈴村真綾夫妻が共演してるしっ んで出来れば魔法使いの夜にも繋げていきたいなーなんて思います。
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簡単なことも難しいことも、わざわざ難しい表現を使って書いている感があって少し読みにくのは否めない。
しかし、厨二心くすぐるカッコイイ表現がどんどん出てくるので読んでて楽しかったです。
内容もちょっとややこしいので、考えながら読まないといけない場面もちらほら…
それでも総合的には面白い!
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アニメは映像、音楽ともに秀逸で神だと思う作品のひとつ。たまたま文庫本が目について購読しました。小説も解説で綾辻氏が言われる通りいちいちかっこ良く書かれているにもかかわらず嫌みな感じがしない。アニメで一番好きだった話「痛覚残留」もとても良かった。陰鬱とした世界と藤乃の痛みに対する思いの描写がうまく溶け合って、暗くもの悲しく重い雰囲気に惹き込まれ呑まれてしまいました。ラストの生きたいと訴える藤乃とか能登さんの声が沸々と思い出されて、もう見てて悲痛すぎました。逆に美しいと思えるくらいに。
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19歳の黒桐幹也(こくとう・みきや)は、魔術師の蒼崎橙子(あおざき・とうこ)の事務所で働いています。彼は、2年前に交通事故に遭って以来、記憶をうしなった両儀式(りょうぎ・しき)という少女のことを気にかけており、彼女が昏睡状態にあったときにも彼女のもとをくり返し訪れていました。式の心には、「識」と呼ばれる別人格が宿っており、識の殺人衝動を内に抱え込んでいます。彼らを中心にして巻き起こる、不思議な出来事の謎をえがいた物語です。
上巻では、ビルからの飛び降り自殺が相次いで起こる事件や、不良少年たちに襲われた少女の復讐劇などがあつかわれています。
世界観も文体も、甲田学人の作品などの比較的硬派なライトノベルに近いものを感じます。下巻の「解説」を担当している笠井潔が、本作がオカルト的な設定を借りながらも、卑俗な現実世界を越えたところに真の世界ないし真の私を求める理想主義的な「観念的倒錯」を反転させて世俗の論理への還帰を志向していることを指摘しています。笠井も『ヴァンパイヤー戦争』などの伝奇小説を執筆しており、本作の著者が大きな影響を受けた作家だけに、現代的な伝奇小説のありかたを的確にとらえた評価だと感じました。
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読み方が「からのきょうかい」だとは思わなかった…
そして長い長編なのかなと思ったら、各一つの事件を巡って展開する短編形式で話が進んでいく感じだった。アニメ向きな感じがする。
京極夏彦とか西尾維新タイプの、中二的なかっこよさがある文章。詭弁と言葉の歪み方に深さが足りない気がするけれど、後半は勢いがついて面白くなってきた。黒桐くんが、人の良い男の子なのか、頼れる先輩タイプなのか、クールタイプなのか、いまいちキャラが掴めてないので中巻に期待。
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Fate/Grand Orderというソーシャルゲームにてコラボがおこなわれていたので、そこから興味を持って購入、読破しました。Fate/Unlimited Blade Worksのときと似ているw あのときもdアニメストアで、名前は聞いたことあったなあからの、だったなあ、とぼんやり。
これが同人誌として出されたもの、というのでびっくりしました。いやね、二次創作ものでいくらか出ているのも知っています。【ひぐらしのなく頃に】とか。わたしはその世代でないのでなんとなくしか知りませんが、だいぶ、凄かったようですね。
同人誌関係って、ゲームやアニメや漫画ものがやっぱりメインで、小説ものって、ひっそりとそこに在る、みたいな感じで、ブワーッ、と盛り上がるというか、そんな感じではない、っていう、そんなイメージだったのです。一時期そっち関係にハマっていた時分としては、二次創作の小説も少しはあったけれどもやはり多くはなかったなあ、という。
ライトノベル、とも言えるし、そうでない、とも言える。ライトノベルの定義はイラストが挿絵として多いとかでしたっけ。そうならばこれは挿絵はあまりないですし、萌えとかそういうものがそこかしこに散らばされているわけでもない。ただ人が死に、人が生き、血が舞い、体が伏す。
二重人格で、殺したがりで、中性的な美しい人間で、着物と赤い革のジャケットを着こなす。
そんな“両儀 式(りょうぎ しき)”。
式に振り回され、師匠に振り回され、なにがしかを調べるにあたっては右に出る者がいない、悪も善もない一般市民。
そんな“黒桐 幹也(こくとう みきや)”。
そういった二人の青春物語であり、恋愛物語であり、人生。
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やだ、確かになんだかかっこいい。
解説の綾辻行人氏の語るとおり、なんだか正統派に格好いいのに一筋縄ではいかない物語、という印象。遠い昔に読んだかもしれないのだが、恐らくそのときより楽しく読めている。たぶん、この文体に慣れたからだろう。
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(上中下共通)
割合淡々としたしゃべり口と、衒学趣味豊かな内容が良かったです。
ジャンル的にはラノベなんだろうけど、もう少し普通小説に近い感じ。
独特な魔術論とか、ちょっとした推理要素とかも愉しめましたね。
分量多めに見えるけど、テンポが良いので長さを感じることもありませんでした。
ちょっと、物語内の時間があっちこっちするので、登場人物が持っている知識のないようについては注意は必要ですね。
オチもすっきりする感じで好み。
Posted by ブクログ
まだ全体像は見えないが、特殊な能力を備えた者の闘いが描かれていくのだろう。式と幹也が今後どう交錯していくのか。過去に何があったのか。
独特の文体、世界観。次々と登場人物の間で視点が移っていく。読みやすわけでもないのだが、いつの間にか引き込まれ、ほぼ一気に読み終えた。
Posted by ブクログ
特殊能力、特殊体質、超能力
一番謎なのはコクトーかな?
正直上巻ではまだ全然分からなかった^^;
中下と、残り2冊もあるためここからの物語の動きはどうなるのやら(´ ` )
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二つの人格を持つ殺人者両儀式と彼女に好意を抱く黒桐幹也、二人が住む街で自殺が相次ぎ、手足をねじ切られた死体が発見される。彼らの死には魔術が関係しているらしく二人は所長である青崎橙子の命のもと事件に関わっていくことになる。
本書がFate、月姫と同じ世界観が繋がれていると聞き、手に取った。
まだ上巻であり物語の全体像が把握することは出来ないことや魔術という馴染みの無い設定で幾度か場面が想像しにくい箇所があった。しかしその欠点を上回るほど登場人物が魅力的であり事件の内容も猟奇的でミステリアスだ。続きも読む。
Posted by ブクログ
「そらの境界」と思ってたら「からの境界」だったのですね…「そらの境界」と読んでしまい、それにどことなく美しい響きが感じられ、さわやかな物語と全く勘違いして購入。読み始めたら、その内容は正反対と言っていいほど血でベットリとしたお話で、何とも言えない気持ちになりました。
語り口調や登場人物の設定、過激な惨劇などはいかにもライトノベルな印象。読んでいて頭に浮かんだのはアニメ的なイメージ。ゲームや深夜アニメが好きな人にはスゴくウケそうな内容だと思いました。
個人的には…浅上藤乃の境遇が“あまり”なためにそちらに感情移入してしまい、両儀式には全く共感が出来なくて、後半は読んでいてツラかったです。上巻はお話的に一段落ついた(と思われます)が、これから中〜下巻とお話がどのように続いていくか気になります。
Posted by ブクログ
正直世界観に入り込むのに時間がかかりましたが、下巻は一気に行ってしまいました。
橙子さんが大好きです。
いまいち正確に世界観を把握してるのかわからないのですが…読んだ後は読み切ったー!って達成感がありました(笑)
残念なところが……
物語自体はそのままです。絵とかもちゃんとある。
自分が気にしてるのは最小サイズの文字の大きさ。
ここの文庫本もいくつか購入していますが、それに比べると圧倒的に文字の最小サイズに違いがあります。
文庫本の方は文庫本みたく詰め込んだ感の文字の大きさに出来ますが、空の境界では小学生の絵本レベルの詰め込んだ感が出ません。余白が沢山あり自分は気にしていまいます。