あらすじ
“根源の渦を目指す孤高の魔術師・荒耶宗蓮が張り巡らした、死そのものを体現化する太極の結界。あらゆるモノの死を視ることのできる両儀式の“直死の魔眼”は、この絶無の結界を打ち破れるのか――!? もはや伝説となった同人小説から出発し、“新伝綺”ムーブメントを打ち立てた歴史的傑作――。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
伏線の回収が上手でした。(文章中に出てくる 効果音 の正体 とか……) 独特な言い回しや魔術についての説明など、読んでるうちに世界観にハマってしまった。また、fate作品にも通ずるところがあるので知っているとより面白く感じました。
Posted by ブクログ
再読。
「伽藍の洞」、しっとりとした雰囲気と、それまでになく前向きな式が良い。
「矛盾螺旋」、シリーズで最も好きな話。巴のまっすぐさとその運命に泣く。橙子さんは格好良いし、荒耶もいいキャラだった。
中巻、大好きです。
Posted by ブクログ
4.伽藍の洞、5.矛盾螺旋が収録されています。
伽藍の洞では式が目覚めた直後を、矛盾螺旋では荒耶を中心として物語が進みます。
矛盾螺旋はかなり好きなエピソードですね。
荒耶vs式、荒耶vs橙子あたりが面白いです。
巻末の解説も、ノベライズ版のようなトンチンカンなことではなく、本文にそった形になっていていい感じです。
菊池秀行ですしね。
やっぱり面白いです。
ノベライズ版と変わった箇所がわかりませんが、ストーリーそのものに変更は無いように思います。
Posted by ブクログ
マンションの構造とかチョット?って思いました。
やっぱり、「式」の性格が「式」と「織」の中間になったりとか凄く印象に残ってますなぁ・・・
魔術のところは全く理解できませんでしたが、理解できないにも関わらず読ませてしまう奈須きのこの実力は凄いなぁと思いますね、やっぱり。
Posted by ブクログ
空の境界の中でこの巻に収録されている矛盾螺旋が一番小説らしいのではなかろうか。
巴の葛藤、家族愛、恋心、全てが胸を締め付けます。
ストーリーにも疾走感があり、長めの話ですが一気に読める。
ただ途中の魔術に関する云々は何度読んでも目が滑る。
Posted by ブクログ
内容自体は上巻読んでればすんなりと入ってくる。
魔術師同士の戦いは手に汗握る。こういうの好きです。
巴とか・・・深いな。矛盾螺旋の結末とか。
奈須きのこ氏の世界120%な作品にすっかり惹かれてしまった。オカルトものが入ってるけど、本質は倫理とか世界観についての奈須氏の考えを説くような感じ・・・というとなんか宗教か何かに聞こえるけど、カッコイイヒロインやバトルを純粋に楽しむこともできる。
確かにおもしろいけど・・・長いからやっぱり一気に読むのはしんどい。
Posted by ブクログ
(上)に引き続き購入。
こちらは2本しか話がありませんが、一つは上・下でわかれる長編。
その前にある話は前座のようなものです。
まず、この「空の境界」の上・中・下の中で一番お気に入りの一冊。
3度ぐらいは読み直しましたが、なお味があっていい作品です。
奈須きのこ節炸裂、というべきなのか。
ここまで読んできたら慣れている人もいると思うので、文章になんのつんのめりもなく読めるかと。
こちらも映画版がありますが、やはりこちらを一読。
特に「矛盾螺旋」のほうはどちらかというと小説のほうがわかりやすいと思います。
その後に映画のほうを見れば「なるほど」と納得するのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
この中では矛盾螺旋がかなり心に来る内容でした。
結局本物になりきれない、手に入らないものを欲しがるから苦しむ姿など共感できる部分もあり深い作品だと思います。
Posted by ブクログ
自分的には「矛盾螺旋」が一番好き。巴が可愛くて切なくてたまらない。この人の作品はいつも誰も悪くなんてなかったのに理不尽な不幸に見舞われてしまう少年が出てきて、しかもそれがツボのド真ん中を打ち抜いてくるからタチがわるいと思う。
Posted by ブクログ
橙子さんがかっこ良すぎる、もちろん式も。臙条巴が可哀想すぎる。荒耶との手に汗握るバトルがかっこいい。
4/伽藍の洞「 」
境界式
5/矛盾螺旋 Enjoh Tomoe
Posted by ブクログ
昏睡していた式が目覚め、橙子との縁を作る話と、式と知り合った巴を通じて、幹也と橙子含めてあるマンションに関する事件に巻き込まれる話。
全体を通じて非現実的なシーンは夜、人間的なシーンは昼のイメージを感じる文章。
世界観や思想が語られながら進むので理屈は分かりやすいのだが、それでも魔術の話はすべてを語られないのでなかなか難しい。
マンション自体の仕掛けは非現実と現実の間にあるような感じで好みだった。
また、巴が聞いていた音が概念的なものでなく、物理的なものだったことにはちょっと驚いた。
非現実的なものを斬ってしまう式の能力は、なんというか自分の中の男の子がくすぐられる。
表紙は出てくるシーンだったかなどと思った。
空の境界という物語としては最もピークと言える本巻。
Fateや月姫ではあまり語られない、根源と起源について詳しく書かれているので、それらが好きな人はぜひ読んでみて欲しいです。
Posted by ブクログ
凄く面白かった、ラストの式可愛すぎる。 あと、幹也のキャラ造形が凄まじすぎる。橙子さんドン引きのマンション説明シーンとか、恐いけど未来視で死なないって言われたから無茶しても大丈夫とか明らかに異常である筈なのに、巴の呆れるほど害のないやつ発言とか前巻の式からの普通評とかに一切違和感なく読めるのちょっと可笑しいよ。文章が凄いのかキャラの描き方が凄いのかどっちもなのか、よくわからないけど凄まじい。
Posted by ブクログ
Fateシリーズでお馴染み、奈須きのこ先生初期の作品。
どこかで臙条巴が衛宮士郎のアーキタイプって聞いたことあるけど、本当だね。
物語終盤から一気に好きになった。
Posted by ブクログ
おお、上巻の解説に書かれていた「なんだかかっこういい」の理由が少し分かった気がする。
伝奇小説であり、魔術のある世界なのだが、登場人物たちは万能でも強すぎることもなく、酷くいびつだ。(もちろん一般人よりは強いのだけれど)
そのままならないところにあがくさまが、とてもかっこういい。
Posted by ブクログ
アニメと違うところが多々あって、面白かった。
矛盾螺旋の最後のシーン。式が言った「なんだ、あの根性なし」が誰に向けられた言葉か分かったり…
両儀式が出てきたり…
アニメの中では、一番気に入ってる矛盾螺旋。楽しかったです。
Posted by ブクログ
映像を見たあと、矛盾螺旋読みたさに購入。
映像だけだと、誰に対してどんな思いで言った言葉なのか曖昧なところがあったので、原作者の意図をくむ意味でも読んでよかった。
映像から入ると???となる作品だったので(視点の入れ替わり?に気付かなかった)、文章の映像化としては上手かったのではないだろうか。
Posted by ブクログ
あの夜から二年。眠りから目を覚ました式はあらゆるものの死を見ることが出来る直視の魔眼を手に入れていた。嫌だそんなもの見たくないのにー新たに始まり、続いていく両儀式の物語。
ある夜、式は家族を殺したという少年に出会う。式は彼と共に殺害現場に訪れる。しかしそこには死んだはずの家族が生きていた。一方依頼を受けた黒桐と橙子はある場所にたどり着く。交わる二つの出来事、すべては式を手に入れるために仕組まれた罠だった。根源の渦を目指す荒耶宗蓮を式は打ち破ることが出来るのか。
式の眼のことや根源、魔術師についての説明があり疑問が解決された巻だった。橙子さんの体や魔術師の対決、式と宗蓮のやりとりなど戦闘シーンが多く楽しかった。巴くんが悲しくて読み進めるのがなかなかつらかった。ただ利用されていた巴が宗蓮と戦うシーンはつらくもありうれしくもあった。解説に奈須きのこ作品からは孤独を感じるとあり納得した。Fateも月姫も(月姫は漫画しか読んでないが)同じ場所に立っている、言葉を交わしているのに決して同一にはなれないという拒絶の意思を感じる。誰かに受け入れて欲しい、誰かを受け止めたいという夢を見る一方で叶わないと諦める。まるで水面の月を掴むような願いだ。しかしわかり合うことが出来なくても寄り添うことは出来るはずだ。そういった希望を感じる巻だった。
Posted by ブクログ
「根源の渦」を目指す孤高の魔術師・荒耶宗蓮。彼が作りだした太極の結界に、根源に繋がる存在である式は捕えられてしまう。この事態を打ち破ることは出来るのか…?
やっとこさ面白くなってきた感じです。遅いかな? 橙子さんの語る抑止力の考え方が非常に興味深かったです。ユングが言うところの集合的無意識なんだろうけど。あと、ややネタバレになるけど長年アラヤ識について何なんだろうと思っていたら思わぬところで知識を得ました。
面白いと思いつつも結構難解でした。というかちゃんとわかってない私。橙子さんかっこよかった……! 絶対この橙子さん人形だろうなって思ってたらホントにそうだったw いや本物か人形かわかんないけど、思った通りの展開になるとにやけてしまいますね。
巴に涙した。普通の少年の家族愛によって計画が狂ったっていうのも痛快ですし。自分のため、ということの強さをあらためて実感しました。
さて、ようやくらっきょ本腰入れれるようになったけど、宗蓮がラスボスだと思ってたらここで決着ついたので、下巻どうなることやら。楽しみです。
Posted by ブクログ
落ちが読めてしまった上、細部はともかくとして大筋はそれ通りになってしまったから、読むときのワクワク感に少し欠けました。
マンションの構造とか、いろいろとツッコミどころも多かったように感じます。
おもしろいだけにその辺が残念。
Posted by ブクログ
アニメ一度見ただけだったので、誤解している部分も多く今回熟読して大体の把握ができました。特に三人の魔術師の絡み、抑止力などは活字を追わないと理解が難しかったです。二人目の橙子が本物で一人目は人形と思ってましたしw
この作品は映像も素晴らしいですが、ストーリーも秀逸なので合わせてようやく本当に楽しめるという気がします。そして取りあえず、下巻まで見てアニメをもう一度見よう!その時私は初めてこの作品の神髄に触れることができるのだ、と廚二病を発症させる始末です。
Posted by ブクログ
ずいぶん前に読んだので記憶は定かじゃないですけども・・・とりあえず上巻と合わせてボロボロになるまで読んだ記憶がありますね。なぜならば難しくてよく分からなかったからですね。でも意味が分かると面白い。この本を買った当時下巻が出ていなかったのでノベルスの方の下巻に手を出しかけて我慢して下巻を買いました。懐かしいです。
Posted by ブクログ
だんだんと色々な事が紐解かれてきた。
それにしても、橙子さんはもうどうなってるのかわからないくらいの強者すぎる。
ラスト1巻。
どうやって物語が収束するのか、気になる。
Posted by ブクログ
中間では、橙子とおなじく魔術を身につけた荒耶宗蓮(あらや・そうれん)やコルネリウス・アルバなどが登場し、橙子と魔術を駆使した戦闘が繰り広げられます。
著者は、影響を受けた作家に菊地秀行、笠井潔などの伝奇小説作家とともに、新本格ミステリの旗手である綾辻行人の名前をあげていますが、本巻にはミステリふうのガジェットも取り入れられており、おもしろく読めました。もちろんバトル・シーンも十分にたのしめましたが、ストーリーの展開がそれほどスピーディではないので、その方面に期待しているひとにとっては、ややもたついている印象を受けるかもしれません。
Posted by ブクログ
「直死の魔眼」「痛んだ赤色」なんて中二心をくすぐる言葉。
存在も言葉も現象も、ややリズムが悪いけれど格好よい。螺旋マンションはどんな構造なのかわからんかった。小さな金属片。
藤乃や巫生に比べて、多重人格なんて大したことないじゃんと思っていたけど、「空の身体」「存在の破壊者」対魔術に最強説。何が起きているか、まだ理解できるので読みやすい。
こんな中で凡庸な存在でいられて動揺しない黒桐くんが一番狂ってると思う。
Posted by ブクログ
(上中下共通)
割合淡々としたしゃべり口と、衒学趣味豊かな内容が良かったです。
ジャンル的にはラノベなんだろうけど、もう少し普通小説に近い感じ。
独特な魔術論とか、ちょっとした推理要素とかも愉しめましたね。
分量多めに見えるけど、テンポが良いので長さを感じることもありませんでした。
ちょっと、物語内の時間があっちこっちするので、登場人物が持っている知識のないようについては注意は必要ですね。
オチもすっきりする感じで好み。
Posted by ブクログ
橙子と式の出会いや、荒耶宗蓮との戦いで、少しずつつながりが見えてきた。まだ、わからない部分も多いが、次巻で解明するのだろう。
難解な表現が多く、出てくる概念も理解しながらというわけではないが、読み進めるのに大きな支障とならず読めてしまう。最後まで一気に読めてしまえそうだ。
Posted by ブクログ
上巻では気にならなかった、キャラクターが世界観を延々と語るところが、全体のボリュームが増したせいか冗長に感じられてしまいました。そのためか、読むのに若干労力が必要でした。
けど、式の一人称で語られるエピローグは好き。ずっと血なまぐさい場面が続いた分、爽快な内容が引き立っていて、とても好印象でした。
Posted by ブクログ
上中下巻なので、読み終わるまで時間がかかってしまいました。
この人の小説は始めて読みます。
元々同人誌で発表されたものが人気が出て、そのままメジャーに出てきた、という凄い経歴の小説です。
これ、中学生とかが読むようなシリーズものなのですが、実は中学生とかには結構難しいかと思います。
作品の作りが結構複雑になっていて、更に叙述トリックみたいなテクニックも使っていて、なかなか子供向けだからといって侮れない作品です。
主人公の両儀式のキャラクターとか蒼月さんとか黒桐の妹とかのキャラは良かったのですが、黒桐幹也のキャラをもう少しがんばっても良かったのでは?と思ってしまうのでした。
解説には『緻密な構成』とか書いてありましたが、これは『かなり考えた構成』って言ったほうがいいかとは思います。
かなり考えてはいるのですが、いろいろな伏線が、途中で途切れちゃったりしてます。
一方で、かなり時系列が入り乱れてるため、使いまくりの伏線もあり、途切れちゃってる伏線もあり、そこが分かりにくい原因にもなってしまっております。
ここで妹も魔術師の才能ありだし、あの式が惹かれるような人間だし、絶対黒桐幹也も何かあるだろうなぁ、と思ったら、話に出てくるような、調査能力に無茶苦茶優れてはいるけど、でも普通の人間だったっていうのも、ホントかなぁとも思ってしまうのでした。
それでも式と幹也のラブストーリーは結構いいかんじで、特に最後、式が目覚めるところなんかは、かなりほのぼのしていいかんじです。
個人的には蒼月塔子師匠を主役にしたサイドストーリーを読みたいかな?と思いました。
上中下巻と、結構長くあるから、それぞれにログでも書こうかな?とも思ったのですが、それぞれ分けては書きにくいかな?と思って書きませんでした。
基本的に長い物語は好きだから、まぁいっか。