あらすじ
両儀式とその友人・黒桐幹也の前に再来する殺人鬼。忌まわしい邂逅が、式を苛む“殺人衝動”を加速させていく。式と幹也の赴く果てに、真実を告げる記憶の“境界”は開かれるのか――!? もはや伝説となった同人小説から出発し、“新伝綺”ムーブメントを打ち立てた歴史的傑作――。
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The Gongui Boundary was animated a long time ago, but this is my first time reading the novel, and it brings back memories. It's fun, so I'm watching it again. I also respect the cartoonist.
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黒桐幹也と両儀式のキャラ設計や関係性の変遷?というより自覚度の変化が最高だった。 自覚的主体的に普通であろうとして、それが出来てしまう異常者が幹也というのは今までの上中を見た上でとても納得で、加えてそんな存在見せられた生粋の異常者共はそりゃ目を焼かれて影響受けるわとなった。 だって大本が同じ異常者(特別)なんだもの、それが普通に溶け込めているってなるとそりゃもしかしたら自分もってなるわ。 式に関してはシンプルに終盤の幹也への執着と影響度が可愛すぎた、お前がヒロインだ。 個人的にメイン以外だと里緒先輩好き。
幹也への執着と懇願、後悔のシーンが好きすぎる。 逆に式への執着はあまり琴線に引っかからなかったけど、調べてみて「里緒は性同一性障害であり、織に惹かれ、幹也に惹かれた」と言う菌糸類のコメントが有ったのを見て納得、二人とも互いを見てなくて幹也にばっかり執着してた辺り黒幕でなくともラスボスなんだよなぁ。ってなった。
あと設定とかで言うと、根源接続者、アトラス院、起源覚醒者と、どっちかというとfate本編より二次創作でよく見る設定がガッツリ書いてあって助かった。 FGOで分かってたけどやっぱ妖精やべえなぁ。
Posted by ブクログ
何がきっかけかは忘れてしまったけど、思い返したように読みたくなって、平日と土曜の移動時間で上巻を読んで、日曜に中下巻を一気に読んでいた。
何年振りかの再読。調べたら前回は約7年前。それも再読で、最初に買ったのは10年前だった。前回も似たようなことを書いていたけれど、理解がより深まっている気がする。単純に読み返したからというよりも、読む側の自分の考えなり感情なり経験値なりが変化していることが反映されている気がする。
180729
Posted by ブクログ
(再読)いまだに食事に誘われて喜ばない女の子がいることに驚く……。
何がいかんのだろう……。
最高にニヤニヤしてしまうエピローグ。
息苦しい展開が続いていただけに本当によかった!
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6.忘却録音、7.殺人考察(後)が収録されています。
やっぱり面白いです。
殺人考察(後)の白純vs式、白純vs幹也あたりは好きですね。
そして表題である「空の境界」で、式の正体と言うかなんというかそんなものが出てきます。
解説がちょっとうざいのが難点ですが、この人はそういう人なんでしょうね。
本編が面白かったので、まぁ、気になりませんが。
Posted by ブクログ
なんだかんだいっても、僕は黒桐幹也と言う普通だけど普通じゃない青年が大好きなんです。
確かに式(織)は格好良い。
でも、式は織がいなきゃならない。
織は式がいなければならない。
絶対に一緒にはなれない。
自分はそんな人格にはなりたくない。
エンディングで第三人格のシキが出てくるのは何となく予想できました。
だけど、「また、明日会えるのに」というセリフに対して黒桐は何も言えないんですよ。
明日会うのは「シキ」じゃなくて「式」だから。
彼が愛して、惚れたのは「式」であって「シキ」では無いから。
最後が本当に深いです・・・。
後一つ言わせて貰うと、黒桐も式みたいな異常者を愛せるところで、既に他の人とは少し違うと思います。
Posted by ブクログ
「式―――君を一生許さない」 空の境界完結巻です。やはり、読み手を選ぶ作品だとは思いますが、私はおもしろいと思いました。ラストは感動です。今回私の諸事情により、上中下巻を2日弱で読まなければならず、かなりハイペースで読んだため、もったいないことをしてしまったなと思います。今度は、時系列順に読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
空の境界、最終章!
とにかく式と幹也の絆に感動するしかない!!
「式。君を――――――一生許さない」
この台詞を読んだとき、ついに終わったんだなって感じがしました。ちなみに許さないはユルサナイとは読みません。なんと読むかは内容をご確認くださいwww
素晴らしい作品を奈須きのこさんありがとう!!
Posted by ブクログ
これは凄い伝奇小説・・・と一言では言い切れない魅力が沢山詰まった小説だった。
まずは、激しいバトル展開。式がこれでもかというぐらい躍動する様はカッコイイの一言に尽きる。
続いてこの膨大な世界観。途中説明的になる部分もあったけど、全てがこの世界の説明というか・・・倫理・価値観・起源とか云々こそが奈須きのこ氏の言いたかったメッセージな気がする。特に荒耶宗蓮の部分とか思わず唸ってしまった。
最後に忘れてはならないのが、これが「ボーイ・ミーツ・ガール」という超ベタなジャンルであること。要は黒桐幹也と両儀式が出会い世界に抗う荒耶宗蓮達といった敵に立ち向かっていく小説なのだ。
中は長く感じてしまったが、下は同じ厚さとは思わせないぐらいにのめり込んでしまった。理由はわかってる。蒼崎橙子のセリフが少なかったからだ。序盤彼女が世界の説明の多くを担っていた為だが。彼女の説明は両儀式も作中で言ってるが、長くて分かりにくい。
オカルトチックだったり幻想的な部分はただの飾りなんです。偉い人にはそれがわからないんです!
ただこの小説、中二病好きな方じゃないと正直苦しいかも。とにかく長いから。
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全ての伏線が回収されて終わります。
この作品は元々視点がわかりにくく書かれていたりするので、よく考えないと内容が理解できないです。
ただ、個人的には終わり方があまり好きではない感じでしたね。
今までの戒めを破ってなお、会ういう結末になるというのは…
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とても切なくもあり温かくもある。最後の方は読んでて鳥肌たった。この作品に出会えて幸せです。
6/忘却録音 Kurogiri Satuki
境界式
7/殺人考察(後) Sirazumi Rio
空の境界
Posted by ブクログ
再読。久しぶりに読んだわりにだいぶ内容は覚えていた。前に読んだ時はノベルス版だったので今回は文庫版で。伝奇小説だとか色々と呼ばれたり書かれたりしているけれど、結局のところ根幹にあるのは愛だとか恋だとかそういうものなんじゃないかな。式は回り道をしまくってようやくそれに到達できたんだと思う。
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哲学的な部分は難しかったが、物語そのものに読んでくうちにいつのまにか吸い込まれていってた。
FGOで奈須きのこを知ったが、改めて彼の凄さを身に染みて感じた。
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この作品を完全に理解、いや8割理解するにしても一回読んだだけでは足りないと思った。アニメ(式と幹也の関係に焦点を当てたテレビの編集版だけど)を観て、よくわからないという思いをずっと燻らせ続けて数年、小説を読めばもっとすっきりするのではと読んでみたが、物語の核心を突くことができないというか、本質的なところに感情移入できないというか。でもスラスラと、楽しく読ませていただきました。
個人的に、自分の起源は何なのだろうかと思った。
Posted by ブクログ
書いてあることの意味が何割かしかわからない部分が多々ありました。完全に幹也と同じような感覚で物語を俯瞰していました。
厨二病を拗らせて拗らせて余分な部分を削ぎ落とし洗練された作品というのが率直な感想です。
物語や世界観は非常に面白いと感じました。私は不思議な世界観を不気味だなと受け取りながら、普段絶対に考えないであろう根源の渦を中心としたいくつかの森羅万象の根源について考えてみたりしました。
もう一度時間が経ってから読みたい作品でした。
Posted by ブクログ
寿命を視覚的に捉える事が出来る直死の魔眼、魔術師、痛覚を感じない少女・・テレビゲームなどに出てくる単語のような用語が飛び出す。蓋を開けてみると、作品の世界観は浅短にならず、独自の世界を裏付ける、著者の造詣の深さが作品を通して窺える。とても、同人小説から出発したとは思えない仕上がりであり、今まで読んだことのない装いで刺激的であった。ただ、文章を追いかけていくうちに、京極夏彦氏の影響が濃いと感じる。
Posted by ブクログ
確かにこれはミステリの作法で描かれた伝奇小説だ。上中下に豪華にも名を連ねているミステリ作家の名を見てもそれは明らかだ。
密室の孤島で起こる殺人事件は、物理法則というルールにのっとって行われるしかない。ルールはあらかじめ示されればならず、示されなければアンフェアと罵られる。
そして、ミステリの作法で描かれた物語は、結局のところボーイミーツガールだった。そうか。そうなるのか。
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鮮花が活躍する忘却録音。謎が解ける殺人考察(後)。
幹也は最後まで普通であることを選び、式は幹人のところに戻る。最後に両儀式が登場し、空の境界は完結する。
難解な会話には付いて行けなかったが、読み流せば物語には付いて行ける。おどろおどろしい部分もある異世界と、妙にプラトニックで純粋な二人のミスマッチが心地よくて吸い込まれるように読み切った。
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四年前を思わせる通り魔による殺人が再び街を震わせる。着物姿の犯人像が浮かび上がる中、式は失踪していた。四年前、織だった時の記憶のない式は街を脅かす殺人鬼をつきとめようとしていたのだ。一方、式が犯人ではないと信じる幹也は街に出廻る薬物からとある人物に行きつき、式もまた辿りついていたが――
↑のあらすじには書きませなんだが前半の忘却録音も記憶と記録の考え方とか結構面白かった。でも私は近親相姦が地雷なので鮮花はあんまり好きではない。
やっぱり上・中・下っていうのはエンジンかかるまでが遅くてどうしてものろのろ読みになってしまうし死ぬだの殺すだのそういう物騒なの嫌いなのもあってさらにのろかったんだけど(でも高校生の頃に読んでたら確実にきのこにかぶれてたと思われる。高校の当時は西尾維新(というか戯言シリーズ)にかぶれてた)後半に行くにつれ面白くなっていくものなので思っていた以上に早く読めてよかった(それでも10日かかってるけど。)ずっと四年前の殺人事件も織がやってたんだと思ってたけどそれはミスリードされてたんだと今回でわかってちょっとほっとした。それも全部幹也が嫌がるからだったんだなー式は織を必死でおさえてたんだなーくそう幹也のこと好きなんだな式! わぁん! きゅんきゅんいたしました。お前ら二人で末長くしあわせにな!
でも個人的には幹也側からの物語と言うかもうちょっと幹也のこと描いて欲しかったなあ…と思ったりする。普通すぎるが故に特別なんだけどでも幹也って言う程普通ってほどでもないなっていうか… 未来福音もこのあと読むけど何かあるかなーとか思ったり。それと劇場版も見ていくので何か新しいことわかればいいな。劇場版は鈴村真綾夫妻共演作なのでそういう意味でも楽しみです。
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殺人考察(後)。式がユメを手に入れることができて本当に良かった。自分の2つの人格を受け入れて生きること、幹也と一緒にいたいと思うこと、様々な事件を通して確実にそれらを自覚できるようになった。これまで、式は幹也といることを欲しながらもあきらめていたので、ラストの全てが終わり帰路に着く二人の会話には心が温かくなりました。式の素直になるところなんかかわいくて本当に幸せそうです。締めの「これで私の物語はおしまいだ」の一文はとてもお気に入りです、なんか式らしいなと思って。
Posted by ブクログ
最終巻まで読んだがかなり好みが分かれると思いますね。私は好きだったけども・・・。まあ文章じたいの癖は強いように感じます。この癖が大丈夫な人は他の奈須センセの小説読んでみてもいいかも知れませんね。
Posted by ブクログ
上・中に引き続き購入。
ここまでくればこの「空の境界」の世界に引き込まれているのでは?
とりあえず見せ場は後半の「殺人考察(後)」。
物語の完結編となる話ですが、最後の主人公の言葉はぐっとくるものがありました。
前半の「忘却録音」は一種の謎解きのような形で、これは少々個人的に退屈な話でした。
奈須きのこワールドを展開させているわけですが、その作りこまれた設定だからこそ説明が長い。
少々説明じみた話になっているので、何度か眠りかけてしまったことも・・・。
こちらも恒例の如く映画版がありますが、やはり原作を一読。
文字ならではの表現の仕方があるものなんだな、と思わされる作品でした。
読んでる本は少ないものの、この作品から学ぶことは多かった。
空の境界、読んでみてはいかがでしょうか?
Posted by ブクログ
アニメを先に見たため、最後の部分は必要だったのかな?とちょっと思ってしまった。
とはいえその終章も映像化するとのことなので機会があれば見てみたい。
Posted by ブクログ
シリーズ本編は本巻で締めくくりとなります。
前半は、幹也の妹の黒桐鮮花(こくとう・あざか)が通う礼園女学院で起こった事件を解き明かすため、鮮花と転校生に扮した式の二人が学園内で調査をおこないます。後半は、式が幹也たちのもとから姿を消すとともに、町で殺人鬼による事件が次々と起こり、幹也が式のゆくえを追うとともに事件の真相にせまっていきます。
中巻では、荒耶宗蓮のような魔術をつかう強敵が現われ、下巻ではさらに物語のスケールが大きくなるのかと思いきや、意外にもスケール・ダウンして幹也と式の関係性をていねいにえがくことに焦点があてられているように感じました。こうした物語の構成に、80年代伝奇小説から「セカイ系」の流行をくぐり抜けて生まれた「新伝綺」の特色を見いだすことが可能なのかもしれません。
Posted by ブクログ
「忘却録音」だんだん抽象的で訳が分からなくなってきて、そして意味がない感じなのがいいぞ。
そして黒桐くん情報収集能力が半端ない。
最後まで式が織とのせめぎ合いで、人殺しなのか殺せないのか衝動に突き動かされていたけれど、いい感じで終わって良かった。アニメも観ようかなと思った。
Posted by ブクログ
(上中下共通)
割合淡々としたしゃべり口と、衒学趣味豊かな内容が良かったです。
ジャンル的にはラノベなんだろうけど、もう少し普通小説に近い感じ。
独特な魔術論とか、ちょっとした推理要素とかも愉しめましたね。
分量多めに見えるけど、テンポが良いので長さを感じることもありませんでした。
ちょっと、物語内の時間があっちこっちするので、登場人物が持っている知識のないようについては注意は必要ですね。
オチもすっきりする感じで好み。
Posted by ブクログ
今まで謎になってた部分が明かされる!的なドキドキよりも、なんだかもう一気にラストでラブストーリー色MAXになってしまったギャップしか頭に残らない感じだった。。。
Posted by ブクログ
アニメ化されてるらしいが、読もうと決めたのはアニメ「Fateシリーズ」で那須きのこの名前を覚えていたから。やはり基本的系統は同じ。まぁ、娯楽部分は少ないかな?設定もそうだが、説明が難しくキャラも理解しづらい。それでも恋愛物になるのかな(笑)
やや古い作品になると思うが、斬新な部分もあり作者の実力は認めましょう。しかし、重く暗くで気分転換用にはないらないなぁ、長いし^^;
Posted by ブクログ
上中下巻なので、読み終わるまで時間がかかってしまいました。
この人の小説は始めて読みます。
元々同人誌で発表されたものが人気が出て、そのままメジャーに出てきた、という凄い経歴の小説です。
これ、中学生とかが読むようなシリーズものなのですが、実は中学生とかには結構難しいかと思います。
作品の作りが結構複雑になっていて、更に叙述トリックみたいなテクニックも使っていて、なかなか子供向けだからといって侮れない作品です。
主人公の両儀式のキャラクターとか蒼月さんとか黒桐の妹とかのキャラは良かったのですが、黒桐幹也のキャラをもう少しがんばっても良かったのでは?と思ってしまうのでした。
解説には『緻密な構成』とか書いてありましたが、これは『かなり考えた構成』って言ったほうがいいかとは思います。
かなり考えてはいるのですが、いろいろな伏線が、途中で途切れちゃったりしてます。
一方で、かなり時系列が入り乱れてるため、使いまくりの伏線もあり、途切れちゃってる伏線もあり、そこが分かりにくい原因にもなってしまっております。
ここで妹も魔術師の才能ありだし、あの式が惹かれるような人間だし、絶対黒桐幹也も何かあるだろうなぁ、と思ったら、話に出てくるような、調査能力に無茶苦茶優れてはいるけど、でも普通の人間だったっていうのも、ホントかなぁとも思ってしまうのでした。
それでも式と幹也のラブストーリーは結構いいかんじで、特に最後、式が目覚めるところなんかは、かなりほのぼのしていいかんじです。
個人的には蒼月塔子師匠を主役にしたサイドストーリーを読みたいかな?と思いました。
上中下巻と、結構長くあるから、それぞれにログでも書こうかな?とも思ったのですが、それぞれ分けては書きにくいかな?と思って書きませんでした。
基本的に長い物語は好きだから、まぁいっか。