冨山和彦のレビュー一覧
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ネタバレ現役のコンサルタント2名の対談のような形式で描かれている。
時代の流れから、ただ、戦略を立てるだけでは勝てる時代は終わっており、実行に落とすまでのスピードや、経営という真理についての話に触れている。
浅いですが、企業の戦略的取り組みの事例や、その際に生じる軋轢などが紹介されていました。
コンサルタントとして力をつけるための一説で、かなり体育会系の話が出ており、論理性の高い業界の人ですら、ビジネスで力をつけるためには、ある程度の高負荷が必要だということを言っている点が興味深かったです。
論理力は筋肉みたいなもので、トレーニングをすると付く。というのも印象深かったです。 -
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実践的な経営の役割についてまとめられています。
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個人も組織も「”インセンティブ”と”性格”の奴隷」であることを受け入れ、行動を取ること
「戦略を策定した後に、経営上本当にやるべきことは、戦略を、PDCAをまわす道具として、冷静かつ合理的に利用すること」
「企業の強さを分けるのは、PDCAの回転力の差」
「初期的な戦略施策のよしあしよりなどよりも、この違いの法が、はるかに大きい。」
「挑戦すれば報われるインセンティブが、日本の企業社会にはなかったということなのである。」
「マネジメントは、自分の意思と言葉を持っていなければならない。自分の頭で考えて、自分の意思で勝ち抜こうという人間でなければ、本当に厳しい状況で正しい解を創出できないし、おそらくは厳しい施策となるとその解を断行しようとしても、現場はついてこない。」
ガバナンスの真の使命:
・経営者、経営陣をして企業価値を長期的、持続的に高めるように努力させること
・その過程で生じるさまざまなステークホルダー間の利害対立を、企業価値の本質的な向上という共通のゴールに向けて調和合一する後ろ盾となること
・これらの役割について一義的に責任を負っている経営者、経営陣に、的確性がないと判断したら果敢にその任を解き、適任者を選任すること
「自分が得られる全ての情報を把握し、自分が考えられるすべての状況判断の中で、ベストだという判断を自分がしたとしても、勝負というものは時の運である。経営は結果責任である。うまくいかなかったら責任を取らなければならない。その覚悟を最低限、持てるかどうかが問われる。」
「とにかく賛成する人間が多いことをやる。反対する人間が明確にいる状況では、間違えれば責任を追及されるからである。」
「どれだけ一人ひとりの姿勢にいきる人々の切ない動機付けや、喜怒哀楽というものが理解できるか」 -
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・挫折力=挫折を愛し、乗り越え、活かしていく力。
・「挫折をしない人生ほど窮屈でつまらないものはない」「挫折をした人だけが、実り多い豊かな人生を送れる」「積極的に挫折を体験し、それを乗り越えることで、これからの時代に通用する力を身に付けよう」
・挫折とは、ある意味、能力以上のことに挑戦した結果である。それが人としての伸びしろとなる。挫折すれば、反省し、学習もする。けなされ、叩かれ、厭味をいわれるし、人間同士のヒリヒリした場にも身を置くことになる。それは一時的には辛い経験であっても、長い目でみれば悪い経験ではない。むしろ、難所を切り抜ける貴重な経験になる。
・松下幸之助をはじめとする日本の大経営者たちも、さらには劉邦、カエサル、ワシントン、毛沢東、レーニン、チャーチルと、世界史を飾る有名人たちも同じ。彼らの若い時代は、ほとんど敗北につぐ敗北、命拾いにつぐ命拾い。挫折の繰り返しが、彼らをして後年、現実の改革や大事業を成し遂げる闘争能力を培ったのである。
・敗因分析は多くの人が「なるべく失敗は振り返りたくない」という心理が働いて苦手としているところだ。そこで思い切り都合よく、過去の失敗した自分は今の自分とは違う人間、別人格だと考えて自己観察する方法は以外と気楽にできる。
・ストレス耐性をつけるのは、年ととればとるほど難しくなる。厳しさに慣れる能力はどうしても低下するし、いろいろなものをたくさん背負うようになっているので、ストレスそのものが大きくなってしまう。できれば若いうちから慣らしていくことが望ましい。
・挫折と折り合っていくうえで、「挫折仲間」を自分の身近にもっていることは大事である。おそらく社会的地位や富とは関係なく、人生のいろいろな失敗やつまづきについて、深い経験をもつ人を友人でも、師でも、あるいは家族でも持つことが、いざというときに大変な救いになる。
・メメント・モリ=死を忘れるな。死はすべての人間に平等にやってくる。この地平に立つと、運命の女神に嫉妬すること自体が馬鹿げてくる。いや、大抵のこだわりや煩悩が実はどうでもいいことだと気がつく。きっと気持ちはぐっと楽になり、物事を見る目は透徹になってくるものだ。すると世の中の評価とか、他人との比較よりも、自分自身の人生を生きることことそが大切だという、シンプルな真理が自然に見えてくるものだ。苦しい状況で何を選び、何を捨てるかの優先順位も見えてくる。そうなるとストレスの原因の大半を占めるトレードオフや板挟みの苦悩からも解放されるのである。
・「選択と集中」の本質は捨てることであり、それは起ころの強さを求められる。若いうちから心を鍛えておけ。 -
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まず、明記しなければならないのは、これは挫折した人の話ではないという事。冨山さんは自分が挫折したと言っているが、一般人から見れば、東大出て司法試験に合格した人が挫折しているはずもなく、この点は割り引いて考えなければならない。この本でいう所の挫折力=決断力+行動力であり、要は自ら意思で行動し、その結果失敗してもそれは必要な経験であり、むしろそういう失敗の積み重ねが、これからの日本人には求められると言っている。本のタイトルには違和感があるが、これからの日本の教育やリーダーのあり方を、自己の経験に基づいて具体的に書いており、とても参考になる。本当にこういう人が日本にドンドン出てくれば、日本は変わると思うが、果たしてどうなることやら。
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「30代が」と書かれていますが、内容は団塊の世代である60代と、その子供世代である30代ともに努力して欲しいとの内容です。
年金問題等は、団塊の世代である60代が受給を開始し始めると破綻するのは目に見えています。また金融資産をそもそも保有している高齢者が年金を貰い、そのしわ寄せが若者に波及している構造がおかしいのであって、金融資産を一定以上持つ高齢者には年金受給を停止すべきだとの意見もかかれています。年金等は今ある基金をかき集め一度解散させて、今ある金額を全部給付させ出直すべきだと提言しています。
提言自体は理屈にあっていると思いますが、60代や50代の人が既得権を手放すかというとなかなか難しいとは思います。ただ筆者自身がJALの年金問題を解決する際に、反対するOBを「若いものにこれ以上負担を求めていいのですか?」等の情に訴える作戦に出でおり、そうした成功体験が提言の裏にはあると思います。
ただひとつ本書に疑問を感じるとすれば、筆者が50代であることです。60代は既得権を捨てるべきだとの提言を60代の方がすればかなり説得力はありますが、50代の方がすると他人事であるから言えるのではないかとの思いを感じざるえません。最近の筆者の論調は30代頑張れ論ですが、40代・50代が何をすべきかの本も書いていただきたいような気はしました。 -
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IGPI冨山さんの本。
冨山さんの本は大体読んでいますが、
現場のリアルとコンサルタントのロジックのバランスが良く、
好きなコンサルタントの一人です。
今回は、セルフマネジメントという題名だったので、
個人がどのように自分の価値を上げていくのかについて
書かれた本だと思っていましたが、
その要素半分と、会社がM&Aや事業売却した際に
起こりうるべきこととそこで働くひとへの影響についてが
メイントピックでした。
やや自社の営業的な要素も見られましたが、
「M&Aをして会社間でシナジーを」や
「M&Aをして、規模の経済からコストメリットを得る」といった
よく聞く話が言葉で言うほどそう簡単でないことが
良く理解できます。
そして、以外に見過ごされがちな「リーダーを誰にするか?」や
「会社の組織をどのように組み立てるのか?」が
M&Aには重要であると述べられています。
今後、社会がグローバル化していけば、
この本に書いてあるようなM&Aが
いつ何時自分に降りかかってきてもおかしくありません。
そんなときに備えて、自分で自己防衛しておく必要性を
分かりやすく学べる良い本だとおもいます。
何はともあれ、まず英語。。 -
Posted by ブクログ
この本を読むまでこの二人のことは知らなかったのだが、いかにもコンサルタント的な知的会話の応酬と行った対談形式が面白い。世の中一般に第一印象で語られがちな、"所詮コンサルは・・・"といわれるコンサルタントとは一線を画す、ビジネスで変化を起こして成果を生むタイプの本来的な意味でのコンサルタントであることを伺わせる。僕自身もそういった本物のコンサルタントと仕事をご一緒させて頂いたことがあるのでよく分かるが、彼らは本当に勉強して半端ない仕事量・・・この場合の仕事とはデスクワークではなく、とにかく「考えて考えて考え続ける」という意味での仕事・・・をこなしている。
ここまで自分を追い込めるかどうかは、若いときにその基礎動作が癖として出来ているかどうか、というようなことを本の中でも語られている。
厳しいが、おっしゃる通り。