【感想・ネタバレ】30代が覇権を握る! 日本経済のレビュー

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Posted by ブクログ 2012年11月26日

題名に惹かれてかってしまった。一読はしたほうがいいかな~

PHP公式より以下抜粋。
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『下山...続きを読むの思想』(五木寛之、幻冬社)がベストセラーになり、日本は下り坂に入り、もはや成長はのぞめない、という論調が強くなってきています。

しかし、こうした風潮に対して、著者ははっきりと、こう言い切ります。

  「下山するなら自力で下りろ!若い世代に負担を掛けるな!」

  「30代よ、立ち上がれ! 団塊世代よ、品格を見せてみろ!」

「団塊世代」など、おカネに余裕がある高齢者の意見がまかり通る日本。一方、働き盛りの30代は、年金や介護、医療費の負担増を強いられ、上がらない給料をやりくりしながら苦しんでいます。

冨山氏は本書について、「1960年生まれの狭間の世代の人間として、この二つの世代に対して問題提起をし、挑戦をし、さらには決起を促すことを意図している」「そのために、あえて、かなり過激な解決策やきわどい覇権奪取の方法論を提示している」と述べておられます。ともかくも、30代ビジネスマンの方にぜひ、読んでいただきたい一冊です。

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Posted by ブクログ 2012年11月01日

自分は今41歳。将来展望について考えさせられる...。

以下、備忘録的にまとめ。

現在の公的な年金制度や医療保険制度は、高齢者1人を若い世代2,3人で支える構造になっている。このままでは、若い世代の負担が大きすぎて、彼らの活力を奪ってしまう。

30代以下の働き盛り世代の活力を甦らせるには、今の...続きを読む社会で多くを占める60代以上の世代の中でも多数派を占める団塊の世代が、自らの既得権を手放すしかない。

具体的には・・・

・公的年金は、所得や資産のない人だけに給付する、いわば「掛け捨て保険」の形にする。現行の公的年金制度については、これまで払い込んできた金額に一定の金利を上乗せして全員に返し、いったん全て解散する。

・将来世代からの借金に頼る財政を改善させるため、消費税率をあげる。ただし、これは消費が減る上の世代より若い世代の方が負担増になる。したがって、消費税率を上げる場合は、同時に高齢者向け社会保障体系の大改革を行なうとともに、集めた税金の給付先を上の世代から若年層に転換する。

・定年制を廃止し、働く意思と能力がある限り、いつまでも働けるようにする。その一方で解雇制度を緩和し、正当な自由があるときは自由に解雇できるようにする。そうすれば、企業は人を雇うときに躊躇しない。

30代以下が搾取される構造は社会システムとなっており、大きな社会的ショック、いわば「革命」がおきない限り覆らない。この革命が訪れる時期としては、社会状況がさらに悪化する5年後くらいが、ひとつの分水嶺になる。

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Posted by ブクログ 2012年08月01日

「すべては未来の子供達のためにあなたが何ができるか」
これが富山さんが本書で指摘していることの根本の思想です。

本書の中で、団塊世代に代表される既得権益者にとっては到底受け入れられるものではないような提案が次々提示されています。
年金は掛け捨て型にする、大学は一部を除いて職業訓練校に特化する、解雇...続きを読む規制・定年制・年功性の3点セットの同時実施などがそれです。

ですが冒頭で述べた思想があると、既得権益VS非既得権益のような二項対立は避けられますし、得られる利益も大きいはずです。

これからは30代以下の人々が、革命の主導権を握っていくべきです。そのために自分にできることを一つでも見つけ、行動に移して行きたいと思う。

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Posted by ブクログ 2012年07月24日

冨山さんの最新作。日本の問題を「世代間格差」として捉えて、若者がどのようにこの問題を解決していくべきかを具体的に論じている。普段からずっと思っていた世代間格差について、自分が考えきた以上に、深く分析しており、興味深い。30代以下の人はみんな読んだ方が良いと思う。

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Posted by ブクログ 2019年06月12日

著者の団塊ジュニア世代以下へのメッセージ。
粘り強く、説得し三十代らしい生き方をして、新しい時代を切り拓かねば。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年04月27日

いきなり革命的な本の題名で驚いた方も多いのではないか、しかし本書は正鵠を得ている。
事実、この国を支配しているのは「老人」である。

若いサラリーマンに新橋辺りで経済番組がインタビューした時、彼らは「僕たちの老後には年金なんてないと思ってますよ~」自虐的に答えていたのが印象的だった。

政治家も選挙...続きを読むになるとまず、老人の原宿である「巣鴨」で演説する。亀井静香さんなんかが「支持率ゼロパーセントの国民新党ですが~」とか言い出すのだ。

ちょっと待って、政治家の皆さんと有権者の方々、余りにも自分たちの既得権益を守ろうとしていませんか?と富山さんは問う。それは違うだろう?と。

富山さんいわく、労働生産性は35歳位でピークに達し、それからは徐々に減っていくという。だから、「終身雇用年功序列賃金はおかしい」とのことだ。

それは私も実感したことがある。銀行員(といっても第二地銀だが)の時、役員店舗で一番働いていたのが、32~38歳くらいの「支店長代理や次長」であった。それより上の副支店長や支店長は明らかに、彼らにおんぶに抱っこだった。いわゆる「ご苦労さんポスト」であった。

富山さんは、このような事は社会全体で起きていると説く。年金制度や後期高齢者医療制度等、明らかに「老人の為の制度」であると。

それを打破するのは、30代の諸君の改革が必要であるそうだ。源平時代の武士階級と公家階級の争い、明治維新の士族階級の解体等様々な「革命」がこの日本を救ってきたと説く。

その革命のための処方箋が本書で書かれているのだが、それらが随分興味深い。詳しくは本書を読んでもらいたいが、2、3紹介すると大学は職業訓練校にしろ。即ち、簿記やCAD/CAMを教えたり、入学試験の英語はTOEICやTOEFLにするべきと等、とにかく本書は「革命的」な事が多く載っているのだ。42歳で産業革新機構(政府系企業再生ファンド)のCOOという、難職を拝命した日本でも指折りのベンチャー・キャピタリストの富山さんだから、含蓄のある意見がこれでもかと言うばかり掲載されている。

そんな親分肌の富山さんは30代の諸君に革命を起こす際のテクニックを本書で記載している。例えば、まず「親子間コミュニケーションから始めろ」とか「元小泉純一郎総理のようなやり方で行け(詳しくは本書で)」や「上の世代からの甘言による、抱き込みに巻かれるな」とかとにかく30代でこれからの日本に憂いている諸君にとって、バイブルとなる書籍である。

多少、強引な面は否めないが富山さんの経験がそうさせているのかもしれない。
「俺たちの将来は真っ暗で選挙なんて行ったって、どうせジジィ・ババァの言うことしか聞いてくれないんだろう」と言う方には是非本書を読んで「革命」の参考にして欲しい。

日本はもうすぐ「超・高齢化社会」に入る。そのような社会の解決策の一里塚に本書がなるかもしれない。特に30代以下の世代にとって。そう40代真ん中の私は思いましたよ。私は頑張っている若者の国に日本をしたいし、それを手助けしたいです。そのように同意する日本人にとって本書はよい参考書になると思います。この本も面白かったな~富山さん、さすが冴えています。

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Posted by ブクログ 2014年01月04日

30代という世代がいかに重要かというポイント、そして今の30代がこれから直面する経済的な課題について解き明かす。
ご自身のエピソードも交えながら、いつもながら熱く語ってきているが、他書よりは読みやすい印象だったかな。
勇気づけられている世代のうちにtrialしていかないとね。

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Posted by ブクログ 2012年12月26日

世代間格差こそあらゆる現代国家特に日本の諸悪の根源だと嘆き、若者に決起を求めてる。解決策は非力だけど、若者の将来特に各種制度へのそこはかとない不安はこれだったのか!と唸らされる。

「下山するなら自力で降りろ!現役世代に負担をかけるな」←ごもっとも!!

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Posted by ブクログ 2012年09月30日

企業再生に携わる、冨山和彦さんならではのリアリスティックな描き方で、軽快に読むことができる。

我が国は「先進衰退国」とも呼ばれているが、世界に先駆けて人口ピラミッドが歪になり、世界に対して新しい社会像を示す責務がある。

自分の世代がこの国を担っているという意識を、もっと強く持つ必要があると考えさ...続きを読むせられた。

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Posted by ブクログ 2012年09月01日

本書冒頭の概論はとても合理的な考え方で共感できる。

かなり突っ込んだ話まで出てくるが、根本からひっくり返して制度設計をし直さないと日本は持たないので、これからの政策は、「将来世代にとって価値のあるモノ・コト」を第一に考えるべき。

そのためには、団塊世代・高齢者の方々に率先して品位ある行動をとって...続きを読むいただく必要がある。(そう仕向けていく必要がある)

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Posted by ブクログ 2012年08月06日

日本の抱える世代間格差の問題について様々な提言をしている。効果的な施策が述べられていると思うが、それを政治が実現出来るかについては懐疑的にならざるを得ない。
改革者となる30代はずる賢さも身につけて行かなければならない。

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Posted by ブクログ 2012年07月17日

産業再生機構でカネボウやダイエーの経営再建に携わった冨山和彦さんの本。タイトルのとおり、近いタイミングで重大な局面を迎えるであろう日本経済に対して、今の30代がイニシアティブを持って社会変革を起こすべしという指南の書となっている。

物心がついた頃にバブル崩壊、就職は氷河期に突入し、非正規雇用と正規...続きを読む雇用の格差の問題、正規雇用でもワーキングプア続出と、まったく報われない時代を突き進むフロントランナーである30代。消費税増税、年金負担額増額、医療費の拡大といった高齢化社会の課題に対して、今こそ声を挙げるべきであろう。

日本の課題とは、脱原発でもTPPでもなく、統治構造である。先送り、短期視点での意思決定が繰り返される今の社会における決裁権を、60代以上から30代以下にひっくり返さなければ、将来世代のための施策はことごとくできなくなってしまう。

我々のすべきことは、革命であろう。

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Posted by ブクログ 2020年04月03日

富山さんのG/Lの理論が良かったので、買ってみたのだが、私にとっては「財界のよくある提言」に読めて、あまりおもしろくなかった。

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Posted by ブクログ 2013年02月03日

「30代が」と書かれていますが、内容は団塊の世代である60代と、その子供世代である30代ともに努力して欲しいとの内容です。

年金問題等は、団塊の世代である60代が受給を開始し始めると破綻するのは目に見えています。また金融資産をそもそも保有している高齢者が年金を貰い、そのしわ寄せが若者に波及している...続きを読む構造がおかしいのであって、金融資産を一定以上持つ高齢者には年金受給を停止すべきだとの意見もかかれています。年金等は今ある基金をかき集め一度解散させて、今ある金額を全部給付させ出直すべきだと提言しています。

提言自体は理屈にあっていると思いますが、60代や50代の人が既得権を手放すかというとなかなか難しいとは思います。ただ筆者自身がJALの年金問題を解決する際に、反対するOBを「若いものにこれ以上負担を求めていいのですか?」等の情に訴える作戦に出でおり、そうした成功体験が提言の裏にはあると思います。

ただひとつ本書に疑問を感じるとすれば、筆者が50代であることです。60代は既得権を捨てるべきだとの提言を60代の方がすればかなり説得力はありますが、50代の方がすると他人事であるから言えるのではないかとの思いを感じざるえません。最近の筆者の論調は30代頑張れ論ですが、40代・50代が何をすべきかの本も書いていただきたいような気はしました。

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Posted by ブクログ 2012年11月25日

金を持つ高齢者が金のない若者から搾取収奪する歪な社会構造が日本を蝕む。マジョリティを前にマイノリティはただ沈黙するだけなのか。これからの日本背負っていくロスジェネ世代へ期待をこめて叱咤激励する。悪い結果を恐れて弥縫策で誤魔化し続けることではなく正々堂々と真正面から勝負に出よと説く。滞っている社会の富...続きを読むを活性化させるための処方箋として、社会保障制度、税制、人材育成、経済成長戦略など、幅広い分野にわたって提言がなされている。実現に向けての課題は多いが問題提起のみにとどまっていないのが潔い。得心させられる点は多く傾聴するに値する。

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Posted by ブクログ 2012年10月19日

60代以上には品格を。
我々30代に気概を求めたいということ。

選挙権の格差是正の話がいつも槍玉にあがるが、本質論でいえば、世代間是正を行うべきではないか。
相変わらず、政治家はまとまった票を見込める農村部のご老人に偏った選挙活動を繰り広げる。
いい加減、こうした旧態依然としたやり方、考え方から決...続きを読む別しないと落ちていく一方・・。

さで、自分はどのように行動していくか?

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Posted by ブクログ 2012年12月23日

将来世代のために現世を生きる私たち全員が犠牲になること、短期的利益や過去へのノスタルジーを捨て去ること。

子どものためなら、我慢できる。その対象が、“自分の”子、という限定を、どれだけ外せるか、のように思います。

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Posted by ブクログ 2012年09月08日

■経済

1.30代以下の働き盛りの世代の活力を甦らせるには、今の社会で多くを占める60代以上の世代の中でも多数派をなす団塊の世代が、自らの既得権を手放すしかない。具体的には、次のような改革を支持する必要がある。
a.公的年金は、所得や資産がない人にだけ給付する。
b.消費税率を上げ、社会保障体系の...続きを読む大改革を行い、集めた税金の給付先を若年層に転換する。
c.定年制を廃止し、解雇規制を緩和し、企業が人を雇うときに躊躇しなようにさせる。

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