兪炳匡のレビュー一覧

  • 日本再生のための「プランB」 医療経済学による所得倍増計画

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    2021年18冊目。満足度★★★★☆ ハーバードなどでの学習・研究活動など25年間の在米生活を経て日本に帰国したばかりの大学教授が著者。経歴は超華麗

    本書は著者の専門分野である「医療経済学」のアプローチから低迷する日本の改革案を提示する内容となっている。

    メインの改革案は正直難しくて評価は困難であるが、日本がアジア等の諸外国との比較において、いかに様々な点で遅れをとり厳しい状況であるかの現状把握にとても有益な本であった。 

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    2021年03月22日
  • 「改革」のための医療経済学

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    ネタバレ

    医療費の増加の要因は以下の4つのいずれの寄与よりも「医療技術の進歩」の寄与が高いかもしれないとのこと。
     ①高齢化
     ②医療保険制度の普及
     ③医療供給数の増加(医師数増加、医師誘導需要)
     ④他産業の生産性上昇格差
    近年の検査機器や放射線治療機器、ロボット手術機器、新薬(がんの分子標的薬の開発など)の開発などは高齢化による医療費の増加とともに医療費増加の大きな要因であるこは感覚的にも理解できる。
    筆者は、予防による医療費増加の抑制は限定的であり、むしろ寿命の延伸による介護費用の増加を指摘している。医療費は、寿命が長かろうが短かろうが、急性期あるいは末期に投入する医療は変わりないことも指摘して

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    2018年12月09日
  • 撤退論

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    衰退する日本をいかに撤退させるかについて、多様な論者たちが論じる一冊。
    サンクコスト、責任追及、同調圧力・・・撤退判断を妨げる要因はいくらでもあるが、どこで撤退の決断に踏み切るのか。
    最後の論者である平川氏の「撤退とは、行くか戻るかの二者択一ではなく、パラダイムシフトなのだ」というメッセージが一番ささった。

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    2025年02月10日
  • 撤退論

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    少子高齢化社会でも経済成長を続けることは、お米が足りないのにおにぎりをもっと作れって言ってるようなものなのかな。無理よね。
    まず、無理を認めること。
    それから、資本主義社会の外の世界があることを知り、体験し、その世界の間でバランスをとっていくことが鍵だと思った。


    ・大切なことを持続させるために、我々はこれまでの手法からの撤退を学ぶべきなのである。
    ・社会の内と外、此岸と彼岸、文明と自然、常識と非常識などなど、二つの原理を行ったり来たりすることで、問題を「なんとなく」暫定的に解決する。これが地に足を着けることである。
    ・現代における下野とは、他社のニーズを全く気にせず、とにかく徹底的に主観を

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    2023年06月17日
  • 撤退論

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    撤退論。例によって内田樹から寄稿依頼された面々が思い思いに「撤退論」を論ずる。勢い、流れで私も持論を述べたくなるが、テーマ幅広し。一人一人に割かれるページ数が少なく浅い。興味深いのだが〝好奇心のインデックス“程度の本だ。

    切り口がそれぞれ。女性疫学者の三砂ちづるが、撤退の英訳withdrawalを、これは膣外射精という意味にもなるが、人口問題に絡めた性行為の撤退として私感を述べていた。少子化問題に対し、避妊を教育する自らへの疑問、近代化され、そもそも性行為の数が減っている事への警鐘。映画やドラマは見るもので、情報化・計画社会により、日常の起伏が減るように、恋愛や性行為がバーチャルのファンタジ

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    2023年04月02日
  • 日本再生のための「プランB」 医療経済学による所得倍増計画

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    多くの文献(データ)を根拠としてプランA(米国や諸外国の成功例の「つまみ食い」的模倣。ITやAI等を駆使したイノベーション誘導型の再生策)ではなく、プランB(医療・教育・芸術を融合させた新たな分野で雇用を創出し、所得を倍増させる画期的なアイデア)を勧める。プランAがダメな事は肌感覚でも分かるのだが、対案となるプランBが正しい選択なのかは、根拠となるデータが推測値のため判断しにくい。プランBの一部分でも実績値として提示できていれば、それなりの納得感、期待感はあったのだが。自らが政治家となって提言する政策を実行して見せるか、共感を得る政治家と組んで実績を作る事が重要と思う。

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    2023年01月21日
  • 撤退論

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    内田師範のお話以外あまり面白くありませんでした。面白くないのは、たぶん、書いてる人たちの表現力が頭良すぎて何がいいたいのかケムに巻かれたような気持ちになるからかもしれません。

    わかりやすすぎるのも、あれだし難解すぎるのもちょっと。

    正直に申し訳ございません。

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    2023年05月25日
  • 撤退論

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    撤退についての、さまざまな論者からの寄稿
    それぞれでいろんな発見も、驚きも
    (少し誇張しているのかもしれませんが)
    ありました。

    撤退の困難さはいろんなところで感じる昨今です。

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    2022年10月11日
  • 撤退論

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    撤退論 内田樹編 晶文社
    歴史のパラダイム転換に向けて

    題名に惹かれて手に取ってみたけれど
    前書きを読んで学者の限界を感じた
    まず仲間内で先生と呼び合うのをやめてからにしてほしい
    少子化がいけないと決めつけてからの話では
    答えが出ないだろう
    問題は噂されている
    権力を振りかざしている側の都合で
    少子化を作り出して不安をばらまいていることの真偽を
    確かめることが前提だろう

    識者とされた多くの人が原稿を寄せた中で
    唯一面白く読ませてもらったのは
    『個人の選択肢を増やす「プランB」とは何か』
    というタイトル始まるお話だ
    広い目線で現代文明が陥っている
    物質至上主義の問題の急所を捉えている
    いやも

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    2022年10月06日
  • 撤退論

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    「撤退論」と銘打ったにしてはちょっと散漫かなぁ.
    撤退だかなんだかわからないのもあったし.個人的にパラダイムシフトを起こす様な論説は,残念ながら一つもなかった.

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    2022年06月05日
  • 日本再生のための「プランB」 医療経済学による所得倍増計画

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    日本が様々な分野で先進国から脱落したということが詳細なデータを基に示され、メインの道(プランA)では追いつけない。そのためプランB、Cに舵を切り日本らしい生き残り方を提案している。日本のGDPが世界2位だった頃、それは皆が己や家族を犠牲にして休みや夜も返上して働いた結果だった。これからは近隣諸国と互いに手を取り尊重し合い発展する社会を目指していく。まだ机上の空論感はあるが、米国やEUとは異なる、日本やアジアだからこそ実現可能な社会を目指したい。

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    2021年08月15日
  • 日本再生のための「プランB」 医療経済学による所得倍増計画

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    医療経済学を専門とする著者による日本再建策。地方、非ハイテクなど独自の視点が面白い。エビデンスも豊富。

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    2021年06月30日
  • 「改革」のための医療経済学

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    医療制度改革など、基本的に自分がよくわからない分野のことについて、メディアなどで「こうした方がいい」「こうすべきだ」などという言説に触れると、つい「そういうものなのかな」と思ってしまいがちであるが、筆者はそんな印象論に左右されてしまいがちな事柄を、きちんとした資料に基づいて一つ一つ丁寧に検証する。そうして、医療制度改革にほんとうに必要な改革は何なのかということを明らかにしてくれる。

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    2021年02月11日