藤井誠二のレビュー一覧

  • 贖罪 殺人は償えるのか

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    罪はあがなえるのか。殺人はあがなえるのか。
    ここに出てくる殺人犯の彼は答えをNOと言っている。とことん自分を見つめて、罪と向き合い続けている。
    彼は自分個人で(人との出会いもあったが)それを考え続ける。
    刑務所に、自己を見つめるプログラムがあればいいのに。
    「加害者は元は被害者である」という言葉がある。虐待の犠牲者だったりするのだ。

    今ある犯罪者の姿は吐き気がするようなものもある。NHK党の立花たかしなど、人を人と思っていない。
    でも生まれたときからそうなのではなく彼がそうなってしまった道筋はあると思う。
    そう言うことに目を向けて行けば世の中の犯罪や虐待、ひょっとしたら戦争も防げるかもしれな

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    2025年11月18日
  • 沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち

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    ネタバレ

    ・映画「宝島」との親和性
     元戦果アギヤーの刑事その他が主となる映画はこの本との親和性が高かった。
    戦果アギヤーとは戦後、米軍基地に忍び込み食料や衣料などを盗み出し、住民に分け与えた集団。ゆくゆくはコザ派呼ばれ、特飲街(売春が暗に認められる街)を取り仕切る用心棒として働く。最終的には現在の旭琉會に集結される。 映画にも出てきたナハ派は元空手道場がルーツ。喧嘩の仕方がまさに空手でちょっと感動。

    ・「性の防波堤」
     後を絶たない米軍のレイプから民間の女性を守るために設置された「特飲街」。そこでは売春が行われていた。その歴史があるにもかかわらず、沖縄県の各所に存在していた街は「浄化」が行われ、今で

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    2025年10月24日
  • 贖罪 殺人は償えるのか

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     殺人を犯した加害者はどのようにして償うのか。償いとはなんなのか、答えや終わりはあるのか。加害者の気持ち、被害者の思い、普通の生活をしていればあまりほとんど考えない物事について考えられる一冊です。

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    2025年01月15日
  • 贖罪 殺人は償えるのか

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    本書は少年犯罪を長く取材し、被害者遺族についての著書も多いノンフィクションライターの著者と、殺人を犯した長期受刑者が手紙をやり取りし「贖罪」について考え続けた記録である

    殺人を償うことはできるのか?人は生まれ変わることができるのか?生まれ変わることが贖罪に繋がるのか?

    非常に難しい問で、結論を出せないことが結びとなってもいました

    筆者も書いていますが、人は生まれ変わることが出来ると信じたい
    信じたいが、現実には非常に稀なことだと思います

    そして加害者が生まれ変わり、真っ当な人間になったとして…それで?と言った感情を持つ被害者遺族が居ることも当然だと思います

    自分はこういうノンフィクシ

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    2024年08月31日
  • 沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち

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    沖縄の歴史、戦後について知りたくて読んだ本。
    私の祖母が戦後にバーを経営していた経緯もあり、特飲街のことは何となく知っていたけれどこれを読んで、私の幼少期に祖母に買ってもらったり連れて行ってもらった美味しいものもこの本にある米兵やお姉さんたちの恩恵を受けていたのかもしれないと思うと複雑な気分になります。
    今ある生活、基地問題、平和、経済を語る前にこうした事実があったことを日本人は皆知るべきだと思います。

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    2023年10月15日
  • 沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち

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    2023.9 現実は決してきれいなことばかりではない。でも歴史と事実を知ることは人として大切ですな。

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    2023年09月14日
  • 沖縄でも暮らす

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    沖縄を視る視点とか、
    沖縄から日本を視る視点とか、
    色んな弱者に寄り添える視点とか、
    生きる苦しさとか、
    書く苦しさとその覚悟とか、
    単純に書いてる文章の素晴らしさとか。

    諸々で色々で藤井さん大好きなんだけれども。

    一番は、
    こんなに沖縄が好きで、
    沖縄を楽しんで、
    沖縄を生きていること。

    俺なんて沖縄で生まれて育って、いっぱしの沖縄人気取りだけど、藤井さんより全然沖縄のこと知らないし、というか、考えてない。
    チェーン店でコーヒー飲んで、チェーン店で牛丼をかき込んでる俺よりも、沖縄を知ろうとしていて沖縄を楽しんでる。
    読みながら楽しいんだけど悔しかったり自分が情けなくなったり。

    クセに

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    2023年04月22日
  • 誰も書かなかった 玉城デニーの青春~もう一つの沖縄戦後史~

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    デニーさんが知事になっても、正直自分には
    デニーさんの出自に対して疑問も何も浮かんでいなかった。まぁそもそも「デニー」と名乗ってるしその目鼻立ちからもハーフか何かかとは漠然とは思ってたと思うけどその程度(そもそもそこまで興味もなかったのかもしれませんが…)。そのくらい自分には差別意識なんてないよと自尊したいわけではなくて、多分そんなことって沖縄には溢れてて(というか今どき日本中に溢れてるよね)取り立ててなにか思うほどでもないというのが正直なところ。
    でもこの本を読んで、昔はやっぱりハーフというだけでいじめられたり差別されたり、大変なことがあったんだとよく分かった。その中でもデニーさんは、たくさ

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    2023年01月21日
  • 沖縄の街で暮らして教わったたくさんのことがら

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    教わったたくさんのことがら
    とタイトルにあるように、藤井さんはこの二拠点生活の地に選んだ沖縄で、沖縄人より沖縄を味わって、裏側を知って、歩いて(文字どおりにも沖縄人より歩いてる!)、意味があることもないことも、不条理も慣習も、沖縄の人より詳しくて沖縄の人より敏感に察知できるんだと思う。
    率直に言って羨ましいと思った。
    沖縄を歩いて、沖縄を知ろうとして、たくさんの出会いを経て。
    「沖縄人である」ことに自惚れてる自分は(「沖縄人」も問題あるけど)、その中で何を見聞きして感じてこれたんだろうと、自省。

    難しいことはまだわからないけど、
    もっと知るぞ、
    もっと歩くぞ、沖縄。
    ありがとう。いつかどこか

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    2022年07月22日
  • 沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち

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    読むべき本。脚色された映画のようなストーリーの本を想像していたけど、極めて社会派で中立的な立場で書かれた本だった。大好きな沖縄の知らなかった過去の側面を知れた。戦後どうやって発展してきたのか、なにを犠牲にして今の沖縄があるのか、そう遠くない昔にどんな現実があったのかを知れる本。沖縄の地名もたくさん出てくるが、ある程度地理が頭に入ってるから想像しやすかったし、今度沖縄に行った時にはまた違った気持ちで沖縄の地を歩きたいと思った。

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    2021年03月15日
  • 沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち

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    重いテーマだけれど、「触れられたくない」とか「放っておいてくれ」とか考える当事者も多分にいるんだろうけれど、でもやっぱり知っておくべきことなんだと思う。
    ひとつ不満があるとすれば、地図を載せて欲しかった。地名が出てきても、場所とか位置関係がさっぱりわからないんだもの。

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    2020年07月15日
  • 沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち

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    面白かった

    ああ、こういう本が読みたいんだ~~
    って感じ
    たまたまか街のルポ的な本を何冊か読んだが
    なんか違うんだよな~
    って感じだった
    で、この本を読んでこういう本が読みたかったんだと気づかされる

    実際にそこで生活する人のインタビュー
    そして、そこでの過去の調査等
    そこで何があって、どうしてそのようになっていったのか
    歴史のようなもの

    実際、その現象の中で存在している人の発言は嘘じゃない(嘘をつくこともあるが)
    だが、その人が起きた事象を全て理解しているわけではないので
    インタビューだけで、その街を理解した気になるのは間違い

    いろんな街でこんな感じの本を読みたいが、
    この本がそうなよ

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    2019年02月17日
  • 体罰はなぜなくならないのか

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    体罰はなぜなくならないのか。藤井誠二先生の著書。体罰も愛情のうちとか、体罰も教育のうちとか、そんな発言をする教師や保護者がいまだにいるのが日本の現実。言葉で説明するのではなく体罰に頼るのは、教師や保護者としての能力不足、適正欠如を認めているようなものです。体罰は犯罪、日本社会からの体罰撲滅を願います。

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    2018年10月09日
  • 「少年A」被害者遺族の慟哭(小学館新書)

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    「息子は2度殺された」。神戸連続児童殺傷事件の「元少年A」が昨年
    出版した手記に対して殺された男児の父は語った。

    事件自体が衝撃的だっただけあって、この手記を購入して読んだ人も
    多いのだろう。「元少年A」が手にした印税は2千万円を超えているとも
    言われる。

    少年法で守られた「元少年A」の実名や顔写真は一部の写真週刊誌で
    の掲載を除くと報道されていない。未成年者の更生・矯正の為に設け
    られている少年法だが、この「元少年A」の手記の発表に続く有料ブログ
    の開設(既に閉鎖)などの行動を見ると彼は本当に更生したのだろう
    か…と思う。

    犯罪を、それも殺人と言う深刻な犯罪を引き起

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    2017年08月23日
  • 人を殺してみたかった 17歳の体験殺人! 衝撃のルポルタージュ

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    ネタバレ

    生きつづけてほしい。彼には。

    家族と一緒にいたくなかったんだろーなって、いいこでいなきゃいけない、自分に嫌気がさしたのかなって。他人を巻き込まないと、生きていけないけれど、彼をかりたてたものって、あるぺるがーとか精神の病の側面もあるとわたしもおもう。ぷらす、
    寂しさや孤独慢性的な空虚感満たされないなにかが、彼をつつんでいったんだとおもう。

    一線を越えてしまった彼に、そっち側にいくなよっていう、人がいたらって思う。
    悔しくてたまらない。

    なくなったひとは戻らないから。

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    2017年06月09日
  • 人を殺してみたかった 17歳の体験殺人! 衝撃のルポルタージュ

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    この事件をちゃんと扱った本はこれだけだと思う。この著者の本はほかにも読みましたが、どれも中立な視点で好感が持てます

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    2009年10月04日
  • 誰も書かなかった 玉城デニーの青春~もう一つの沖縄戦後史~

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    沖縄の歴史と今を知りたくて現沖縄県知事デニー氏のことも知りたいと思って手にした本。沖縄について佐野眞一氏のルポに心揺さぶられたけれど、この著者も客観的にでも優しい視点で沖縄についてデニー氏について書いている。沖縄アンダーグラウンドは読んでいたがこの著者の他の本も読みたい。
    政治的なことについては置いといて、沖縄タレントから県知事になった人の幼少期や青春期。デニーさん愛情深く育てられたんだなと思いました。
    それとは別に、ずっと前の知事西銘順治が沖縄の心とは?の問いにヤマトンチューになりたくて、なり切れない心だろうと言ったということにハッとしました。

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    2025年05月27日
  • 沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち

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    何度か旅行で行った沖縄とは全く違う、自分の知らない沖縄の話だった。
    教科書では学べない、もう1つの沖縄の戦後史。

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    2025年04月01日
  • 贖罪 殺人は償えるのか

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    贖罪という言葉について、具体的な犯罪者の考え方をもとに、考える機会を与えてくれた。
    この受刑者のように、真摯に犯罪を犯した自分と向き合い、また被害者側のこともしっかりと考えて、大いに悩み苦しむ。その姿が贖罪なのかもしれない。
    刑務所の中の様子も伺い知ることができ、犯罪者の心理や生い立ちについて学ぶことができました。

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    2024年09月24日
  • 贖罪 殺人は償えるのか

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    見知らぬ人物からの手紙。長期受刑者から。塀の中で過ごし、官本を読み考えている。投げかけられた問い。贖罪は可能か?…もしも、被害者遺族になったなら。得体の知れない殺人者。恐怖が先立つ。手紙もお金も受け取れない。関わりを持ちたくない。とはいえ、加害者が安穏と暮らしているのは許せない。…過失、魔が差した。もしも、偶然にも人を殺めてしまったなら。永遠に拭えぬ罪。笑うことさえ赦されない。…人を殺す事件が起きない社会を創る。それが、これまで起きた多くの事件の被害者への贖罪なのかもしれない。それは全ての人に課せられる。

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    2024年09月03日