あらすじ
2023年12月、刑事司法の世界にドラスティックな変化をもたらす制度が始まった。それは受刑中の加害者に、刑務所や少年院を介して被害者や遺族の心情=こころを伝えることができる制度である。「殺された側」から「殺した側」へ、「殺した側」から「殺された側」へ、文書による交通を法律が担保するのだ。「殺された側」が「殺した側」へ「こころ」を伝えるとき、そこで何が起きているのか。複雑極まる「こころ」の一端に迫る記録。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最初から最後まで緊張しっぱなしだった。いつの間にか自分も加害者からの言葉に身構えるようになっていた。心情等伝達制度は被害者遺族から加害者へ「こころ」を伝える制度。その返事が思ったものでないことはもちろん、再び傷つけられる可能性があることは素人である自分でもわかる。情状酌量のために表面的な手紙が書かれたり、弁護士がAIで内容を書かせたり、相手はなにをしてくるか分からない。
しかし、それぞれの考えのもとその制度を活用する人がいる。
「覚悟をもって、制度を使うしかない」
なんで、被害を受けた側がここまでエネルギーをかけないといけないのか、なんで被害のあとも苦しまないといけないのか