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それでも「少年」は守られるべきか。
少年による凶悪犯罪が跡を絶ちません。統計によると少年犯罪は減り続けていますが、猟奇的な事件や、いわゆる体験殺人――人を殺してみたかったから殺した――など、動機が不可解なケースは、むしろ増えている印象があります。一方で、少年(未成年)、とくに18歳未満は少年法で手厚く守られており、重罪を犯して刑事裁判にかけられても短期間で出所するケースがほとんどです。遺族たちは口をそろえて「これでは無駄死にだ」「なぜ死刑や無期懲役にできないのか」と憤慨しますが、少年法の壁は厚く、犯した犯罪と量刑が釣り合っているとは言えません。
また、遺族に対する加害者側の対応も、ひどいケースが目立ちます。一言の謝罪もない、追い打ちをかけるような言動をする、民事裁判で決まった損害賠償を支払わない……挙げ句の果てには再犯を繰り返し、また罪に問われている元犯罪少年も少なくありません。本書では、少年凶悪犯罪の遺族たちに綿密な取材を重ね、そうした実態を明らかにするとともに、少年と少年法の罪について深く考察します。
Posted by ブクログ 2017年08月23日
「息子は2度殺された」。神戸連続児童殺傷事件の「元少年A」が昨年
出版した手記に対して殺された男児の父は語った。
事件自体が衝撃的だっただけあって、この手記を購入して読んだ人も
多いのだろう。「元少年A」が手にした印税は2千万円を超えているとも
言われる。
少年法で守られた「元少年A」...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月29日
未成年者による犯罪があった際、いわゆる「特定班」と呼ばれる人たちが、匿名掲示板等を駆使して、「少年A」を特定する。もちろん、違う人を犯罪者にしてしまう危うさもあるが、たとえ本人だとしても、それは私刑にしかならない。未成年者の犯罪に対し、これからの社会がどうしていくかは、大きな問題だと思った。
それに...続きを読む
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