マルキ・ド・サドのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
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50篇にのぼるサドの中・短篇の中から選び抜かれた12篇―短篇作家としてのサドの魅力をあますところなく伝える『恋の罪』から3篇、そしてフランス風コントの中にもサドならではの道徳観・恋愛観を窺わせる『小咄、昔噺、おどけ話』から9篇を収録。
また最後に収録された「末期の対話」はヴァンセンヌ獄中で書かれた記念すべき処女作であり、「最初の無神論宣言」である。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
許されぬ恋におち、駆け落ちをしてヴェニスにたどりついたサンヴィルとレオノール。
二人はこの水の都で離れ離れとなり、互いに求めあって各地をめぐり歩く。
―本書ではその波乱に満ちた冒険旅行をサンヴィルが回想するが、なかでも注目すべきはサドのユートピア思想を体現する食人国と美徳の国の登場で、その鮮烈な描写はサド作品中とりわけ異彩を放ち、傑作と称えられている。
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Posted by ブクログ
革命後フランスで発禁になった、著者サド自身が投獄されてまで貫きたかった哲学の、代表作。
発禁になった理由は「猥褻だから」だったらしいけど、
エロじゃなくてグロです。これ。まぁエロもグロの一部といえなくもないから何ともいえんけど・・・グロイのダメな人はきっと一章目でギブ。
いかに社会の中で悪徳を成すことが、正しいのか。胃がもたれるほど強調してきます。今私たちが善徳と信じてるものを完膚なきまでに破壊してるから、常識を一回離れないと困惑が溶けない。
正義や美徳みたいに、広範に認められる価値観をpraiseするのは比較的簡単だけど、悪徳や犯罪を論理的に支持した作品が、その後何世紀も評価されることって -
Posted by ブクログ
「ソドム百二十日」は序章で終わっている。フランス革命が勃発して、著者が原稿を失ったからだ。あぁ、でも、続きが読みたい。120日間に渡って、このいたいけな少年少女たちに何が行われたのか、気になって気になって仕方が無い。序章が憎い。こんなにも人の気持ちを盛り上げて、高ぶらせておいて、放置プレイなんだもの。ひどいわ。本当にサディスティックなお人。
だと思っていたら、この澁澤龍彦訳は、「サド裁判」の影響で完訳が出来なかったみたい。佐藤晴夫訳だと完訳版が出版されているみたい。
しかし、澁澤龍彦訳の方が甘美で美しいらしい。澁澤ファンとしては彼に完訳してほしかった・・・。 -
Posted by ブクログ
青土社、佐藤晴夫訳を、20ページほどつまみ読み。
驚くべき変態っぷり。食べるための、便の固さや香りの調整など。
フランス革命前後の著とのこと。キリスト教の道徳の押し付けに辟易し、絶望し、どんなことをしたってかまわないのだ、神などいないのだと、人間の自由さや可能性をあますところなく表現したかったんだろうか?人が美しいというものを否定し、人が汚い、おぞましいとするものを賛美したかったのだろうか?
こんなの、日本にもあったのだろうか?
元はと言えば、日中戦争において、日本兵士がなぜ現地女性に猟奇的な強姦をしたのか、あるいは、東大生たちの裸の女子学生を馬乗りにして遊んだ挙句の輪姦、のような犯罪が