マルキ・ド・サドのレビュー一覧

  • 恋の罪

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    [ 内容 ]
    50篇にのぼるサドの中・短篇の中から選び抜かれた12篇―短篇作家としてのサドの魅力をあますところなく伝える『恋の罪』から3篇、そしてフランス風コントの中にもサドならではの道徳観・恋愛観を窺わせる『小咄、昔噺、おどけ話』から9篇を収録。
    また最後に収録された「末期の対話」はヴァンセンヌ獄中で書かれた記念すべき処女作であり、「最初の無神論宣言」である。

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    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度

    0
    2010年06月26日
  • 食人国旅行記

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    [ 内容 ]
    許されぬ恋におち、駆け落ちをしてヴェニスにたどりついたサンヴィルとレオノール。
    二人はこの水の都で離れ離れとなり、互いに求めあって各地をめぐり歩く。
    ―本書ではその波乱に満ちた冒険旅行をサンヴィルが回想するが、なかでも注目すべきはサドのユートピア思想を体現する食人国と美徳の国の登場で、その鮮烈な描写はサド作品中とりわけ異彩を放ち、傑作と称えられている。

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    [ おすすめ度 ]

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    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度

    0
    2010年06月26日
  • 悪徳の栄え 上

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    現代のように情報量が少ない時代に、かくもこのような小説を想像できたなと、感嘆!!もしかしてかなりのリアルかもしれないけど。口淫が罪の時代にあの内容じゃあ、投獄もされますわ。
    あの頃って、絶対的権力と財産があれば、庶民の人権も命も無視できるわけで、貴族であったサドがどこまで可能かなんて、一般庶民の私にははかりかねる。時々Sっ気が出たとき、読み返す。

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    2010年04月21日
  • 悪徳の栄え 上

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    革命後フランスで発禁になった、著者サド自身が投獄されてまで貫きたかった哲学の、代表作。
    発禁になった理由は「猥褻だから」だったらしいけど、
    エロじゃなくてグロです。これ。まぁエロもグロの一部といえなくもないから何ともいえんけど・・・グロイのダメな人はきっと一章目でギブ。
    いかに社会の中で悪徳を成すことが、正しいのか。胃がもたれるほど強調してきます。今私たちが善徳と信じてるものを完膚なきまでに破壊してるから、常識を一回離れないと困惑が溶けない。

    正義や美徳みたいに、広範に認められる価値観をpraiseするのは比較的簡単だけど、悪徳や犯罪を論理的に支持した作品が、その後何世紀も評価されることって

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    2009年11月01日
  • ソドム百二十日

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    ソドム百二十日だけ再読。
    このやりたい放題っぷりが非常に好きです。

    09.09.04 再読


    バスティーユ内で執筆された未完の大作。思ったよりもずっと真面目な小説やった。これが完成されてたら・・・。
    07.10.19

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    2009年10月04日
  • 閨房哲学

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    澁澤龍彦訳。この1976年角川文庫の版や底本については、訳者によるあとがきに詳しい。……うーん、なんだかすごいぞ!!?サドがすごいのか(もちろんそうだが)澁澤龍彦がすごいのか、よくわからなくなってきた。(どっちも、なんだけれど)。

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    2011年07月19日
  • ソドム百二十日

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    「ソドム百二十日」は序章で終わっている。フランス革命が勃発して、著者が原稿を失ったからだ。あぁ、でも、続きが読みたい。120日間に渡って、このいたいけな少年少女たちに何が行われたのか、気になって気になって仕方が無い。序章が憎い。こんなにも人の気持ちを盛り上げて、高ぶらせておいて、放置プレイなんだもの。ひどいわ。本当にサディスティックなお人。

    だと思っていたら、この澁澤龍彦訳は、「サド裁判」の影響で完訳が出来なかったみたい。佐藤晴夫訳だと完訳版が出版されているみたい。

    しかし、澁澤龍彦訳の方が甘美で美しいらしい。澁澤ファンとしては彼に完訳してほしかった・・・。

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    2009年10月04日
  • 悪徳の栄え 上

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    20代前半ゴロに読んだような(汗)また、今…この歳になって、もう一度読みたいです。あの若い頃、サドと澁澤はセットで陶酔型ファンでした(照)・・・あ、あと関節人形…定番のナルシスト少女気取りでした…解ってなかったんだろうに…私(未熟)

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    2009年10月04日
  • 美徳の不幸

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    『悪徳の栄え』がジュリエットの物語なら、こちらはその妹のジュスティーヌの物語。悪魔のような心を持った姉と天使のような心根の妹ですが、果たしてその運命はいかなるものか… 対で読むべき作品ですが、私には『悪徳の栄え』の方がはるかに面白く読めました。

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    2009年10月04日
  • 悪徳の栄え 上

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    「ジュスチーヌ…」と対をなす作品。ジュスチーヌの姉ジュリエットは、悪徳に身を任せることによって大きく成長していく。

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    2009年10月04日
  • 悪徳の栄え 下

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    二人姉妹の姉のお話。裕福で美しく、妹とは正反対に生きます。こちらもグロ・拷問・卑猥な表現がありますのでご注意を。

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    2009年10月04日
  • 悪徳の栄え 上

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    二人の姉妹の妹のお話。とにかく貧乏、不運、そしてとんでもない目に遭い続ける。グロ・拷問・卑猥な表現が7割型なのでご注意。

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    2009年10月04日
  • 悪徳の栄え 上

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    淫蕩・残虐で不道徳な内容に衝撃を受けつつ少女だったわたしは酷く惹かれてならなかった。 ある意味哲学的な内容だと思う。

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    2009年10月04日
  • ソドム百二十日

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    映画を見てみたくて、探したけど、どのサブスクでも見れず、小説でトライ。
    自己紹介だけで終わりやないかい!

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    2025年04月05日
  • ソドム百二十日

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    評価が難しい一冊。
    癖のある文章、突拍子もないストーリー。
    こういうものか、と受け入れて読むものなのか…

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    2024年05月02日
  • ソドム百二十日

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    青土社、佐藤晴夫訳を、20ページほどつまみ読み。
    驚くべき変態っぷり。食べるための、便の固さや香りの調整など。

    フランス革命前後の著とのこと。キリスト教の道徳の押し付けに辟易し、絶望し、どんなことをしたってかまわないのだ、神などいないのだと、人間の自由さや可能性をあますところなく表現したかったんだろうか?人が美しいというものを否定し、人が汚い、おぞましいとするものを賛美したかったのだろうか?

    こんなの、日本にもあったのだろうか?

    元はと言えば、日中戦争において、日本兵士がなぜ現地女性に猟奇的な強姦をしたのか、あるいは、東大生たちの裸の女子学生を馬乗りにして遊んだ挙句の輪姦、のような犯罪が

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    2020年09月21日
  • 悪徳の栄え 下

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    悪徳の哲学小説。

    悪徳=自然の第1法則
    美徳=利己主義
    美徳=悪徳
    よって、人間における一切は悪徳。

    言わんとすることは分からんでもないが、
    余りにも頭のネジが飛び過ぎてる。

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    2019年09月16日
  • 悪徳の栄え 上

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    どのような人がどのような背景をもって、こんな話を思いついたのかが気になります。グロいしエグい。時代のせいなのか、個人的な特質なのか。
    同じ人間とは思えない、世界観にとにかくびっくりです。

    もちろん、フィクションですが、何かしら話を思いつく根拠としてこれに近しい話があったのかが気になります。

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    2019年04月02日
  • 新ジュスティーヌ

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    想像して、想像して、うわぁ。。ってなって一旦本閉じて休憩して、の繰り返しだった笑 疲れる。でも、宗教性と(時に性的な)暴力性を共存させた皮肉が好きなので、教会のとんでもない実情あたりは結構好きでした。一難去ってまた一難が果てしなく続く。次はどんなのがくるの〜〜って感じ。。大体想像超えてくる。当時なら私は多分ジュリエット派。

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    2019年03月03日
  • 悪徳の栄え 下

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    話が思わぬ幻想の方向へと進みはじめたのでびっくりした。これでも抄訳なのだから、ほんとうはもっとしんどいんだろうなぁ。

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    2017年06月02日