姉のジュリエットは悪徳に溺れ、妹のジュスティーヌは美徳を貫くという物語。
この本は妹のジュスティーヌの物語部分だけで最初に書かれた中編を翻訳したものらしい。
実は先に姉のジュリエットの物語『悪徳の栄え』を少しだけ読んだ後に、妹の『美徳の不幸』に変えた。というのも『悪徳の栄え』を先に手にしていたけど
...続きを読む読み切る前に『美徳の不幸』を買ったので、そちらをやはり先に読もうという気になったから。
美徳を貫くとは……一体何?と思ったけど、処女を守る事と『困った人を助けようとすること』のようだった。
処女については男どもがキモイ……としか感想はない。
困った人を助けるについては、知恵と経験ががなさすぎる……というだけ。
系統はかなり違うけど、あれこれ御託を並べ立てるのはカミュの『ペスト』にも似てるなと思った。
エログロ色が強いので万人にはあまりお勧めできない。