マルキ・ド・サドのレビュー一覧

  • 悪徳の栄え 上
    サドとニーチェは高校生のときに読んで、自分の道徳観がぶち壊された感覚がありました。
    その最たるものが本書です。

    ちなみに、澁澤龍彦が『美徳の不幸』(ジュスティーヌっていう清純な女の子がめちゃくちゃ酷いめにあう話)の前書きの部分を、「ジュスティーヌになりたがらない女はいない」って訳してたんだけど、本...続きを読む
  • 悪徳の栄え 下
    タイトル通りです。
    残忍極まりない悪事と快楽、そしてカネに溺れることへの哲学小説。
    平たく言うと、野蛮人の集まりです。
    ですが、目からウロコもいいことに、並の人間では到底体験と理解に苦しむこの散々たる悪事にもなんと哲学や道徳がある!
    この哲学小説のいいところは、どっちに転ぶか?ということと、感化され...続きを読む
  • 悪徳の栄え 上
    美についての道徳などはよくある話ですが、まさか悪にも道徳があるとは、目からウロコでした。
    サドのSという意味がこの本でよく分かりました。
    すんごく与えるのも好きだけど、受けるものはきっちり受ける。
    快楽に更なる強い痛みと、たっぷりの報酬…逆もしかりな内容で、ただ痛みや強い快楽を与えるだけがSではない...続きを読む
  • 閨房哲学
    やっぱマルキ・ド・サドはすごい過激だね。
    神を否定し、悪徳を奨励し、殺人をも肯定する。
    普通の人が読んだらまず嫌悪感を示すと思われるが、そもそもそういう人はこの本を手に取ることなど、人生のうちでないだろう。
    もっと物理的に性的な行為が行われるのかと思ったが、抽象的な過激な思想について書かれた本だった...続きを読む
  • 美徳の不幸
    この作品に、もっと早く出会いたかった。
    悪徳と美徳の境界を突き詰めた文学の歴史が、
    その輪郭がようやく一つの線で繋がり始めた。
    サド、バルザック、ドストエフスキー、ゾラ、
    フォークナー、ガルシアマルケス、大江健三郎。

    2012-05-13 06:01:00 Twitterより
  • 悪徳の栄え 上
    あまりに残酷な描写の連続に気持ち悪くなってきたので、上巻を読んだあと少し時間をおいて下巻を読みました。。(^_^;)自然が要求するところに従うという悪徳の哲学は一面では賛成だが、自然の悪い面しか見ていないように思います。自然は実り豊かな面や美しい姿もわれわれにあらわしてくれるからです。
    人間が動物と...続きを読む
  • 悪徳の栄え 下
    神様なんてくそったれだぜと絶縁状を叩き付ける物語。
    しかし、解説でも書かれているように
    これは成長譚でもある。
    悪意の成長。
    反神の一滴
  • 悪徳の栄え 下
    悪趣味の極み!! でも澁澤龍彦に言わせれば「気まぐれな想像力や幻想」を駆使した小説ということになるのだろう。
    主人公ジュリエットと仲間たちがあまりにも残虐でほとんどギャグです。
  • 悪徳の栄え 上
    ジュリエットを美少女猟奇殺人鬼として読むのがいいかも。ジュリエットの冒険は奇想天外でかなり面白い。哲学的な部分が多くて、そこで少し止まっちゃったりはしましたけど、面白く読めました。
  • 悪徳の栄え 上
    劇物ですw読む際はご注意ください。

    『サディズム』の由来になった筆者の世界に洗脳されそうです。

    官能的でドラスティックで反道徳的で…。

    確かに美徳がちょっとずつ退屈に思えてきた気がします。
  • 新ジュスティーヌ
     いつものように悪人たちに蹂躙されるジュスティーヌ。個人的な見所は、魂の不滅についての議論をする章。それまでの文化を徹底的に否定してやろうという思想がよく読み取れて俺は好きだ。
  • 悪徳の栄え 上
    目からウロコがあまりに落ちるので、自分の目には一体何枚ウロコがあったんだろうか、と思った作品。後半は、ぶっ飛ばしすぎですが、前半はもう頭がんがん叩かれてる感じでした。そうか、そうなのか!と。
  • 悪徳の栄え 上
    マルキ・ド・サドは、今から195年前の1814年12月2日、74歳で天寿を全うしたフランスの作家。

    人類史上最大の淫乱放逸な性倒錯の実践者にしてその記述者。黙って密かに楽しめばよいものを、公然と大ぴらに侯爵という地位を笠に着てやったものだから、反社会的というレッテルで見られて、合計およそ30年と1...続きを読む
  • 美徳の不幸
     妹ジュスティーヌの物語。美徳に生きると決心したジュスティーヌがその美徳のためにさまざまな不幸に見舞われる。自然そのものが悪であるので、美徳に生きることは自然にそむいて生きていくことである。自然にそむいて生きていくので、さまざまな不幸に見舞われるのであると。
  • 悪徳の栄え 上
    なんでサドさんをマルキ・ド・サドって表記するんでしょうか?
    ドナチアン・アルフォンス・フランソワ・ド・サドは長すぎるから?
    おかげで私は最初それが名前かと思ってました

    ミンスキイの話が強烈でした
  • 悪徳の栄え 下
    ブリザ・テスタがお気に入りです

    中三のとき受験勉強から逃げる為に
    読書ばっかりしてたときに読んでました
    本の選択が間違ってたと思います
  • 食人国旅行記
     食人国と美徳の国が出てくる。逆方向のユートピアだけれども、某かの共通性を感じた。それこそがサドの思想なのだろうか。この本は読み物というよりは哲学書として読むべき。
  • 悪徳の栄え 上
    悪を人間の本性だとする彼の考えには、ひどく共感する部分もあった。本気ですばらしいと思う。全てが全て賛同ではないけれど。
  • 悪徳の栄え 下
    サドは性愛小説のように読まれることが多いのですが、私からはキリスト教的文脈における「背徳」という思想を自ら生きた、希有の思想家に感じられます。三島が『サド侯爵夫人』で描いてみせたような不健全さなど実はあまりなかった、まことにストレートな直球勝負の人だったのではないでしょうか?
  • 悪徳の栄え 上
    なぜかシモーヌ・ヴェイユとマルキ・ド・サドを同時に読んでいました…! 彼らには共通点があるのです。それは、獄死。サドといえば澁澤龍彦の訳と並んでこの一冊ですね。