早川いくをのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『へんないきもの』の早川いくをと『怖い絵』の中野京子のコラボ。
絵画の中の妙に気になるへんないきものについて、
早川氏が中野氏のレクチャーを受けるという内容。
『ワトソンと鮫』コプリー
『魚に説教する聖アントニウス』ベックリン
『赤ずきんちゃん』ドレ 『ロムルスとレムス』ルーベンス
見た目で印象派1『死の力』ビアード
『ペルセウスとアンドロメダ』メングス
『ヘラクレスとルレネーのヒドラと蟹』ペルッツィ
『カニに指を挟まれる少年』パオリーニ
『ヴィーナスとクピド』クラナッハ 『聖母子』クリヴェッリ
見た目で印象派2『恋に落ちたライオン』ロクプラン
『コショウソウとピパ』メーリアン 『水』アルチンボルド
『美術鑑定家としての猿たち』マックス
見た目で印象派3『大海蛇の巣穴』ヴェッダー
『人間の堕落』グース
参考文献有り。写真提供、所蔵先有り。
あの~なんでこの絵にこんないきものが描かれているんですか~?
な、早川さんのユルい問いに、これはね!とビシッと答える
中野さんの遣り取りで、その絵画について紐解いていく内容です。
絵の描かれた背景、時代、工房の共同作業、擬人化、象徴等が、
次々と明らかになってくるのだけれど、その対話がなんとも
絶妙の加減で面白い。なんともわかりやすいのも、良い。
加えて、早川さんの生物学な雑学知識も満載で、捧腹絶倒。
また、エイのトラウマでおたおたするような中野さんの様子は、
彼女の意外な一面を見られた感じで、なんか新鮮でした。
二人が、大好きなメーリアンとアルチンボルドについて話して
くれたのは、嬉しかったです。 -
Posted by ブクログ
寺社巡りや霊山登山が好きで、仏像にも興味はあるのだが、なんとか明王とか誰それ如来とかがどうも判別できない、といった私にとって、まさに探していた本。
文体は一見ふざけ気味だが、仏教史に相当な知見がないと書けないことは、逆に仏教に関心があればすぐにわかる。
小乗から大乗、ヒンドゥーとの混交や日本での神仏習合あたりもカバー。
大乗仏教が哲学的に細かく分派しすぎていく様子を、「多くの人々を救済するはずだった大乗、『大いなる船』は、いつしか専門家の学術調査船と化していた」と説明するくだりには爆笑した。
イラストも抜群の直観性で分かった感満載。
ストレス社会、マインドフルネスと世の中皆が平たく言うと疲弊している中、この本もそうだが、仏陀が説いた本来の仏教は救済云々の前にまず「自分自身が生きにくさから解放されるための極めて実戦的な技術」だったことを強調する声が高まっている気がする。
終わりに、に引用されている「犀の角のように、ただ独り歩め」という仏陀の言葉は感動的。 -
Posted by ブクログ
早川いくをさんの本にハマり、購入した一冊
ヒンドゥー教や仏教、密教などなど、昔から信じられている神仏の伝説的な武勇伝を紹介している。
それで終わらないのが「早川いくを節」なわけで、爆笑はしないけどニヤニヤしてしまう独特の言い回しや、どこか納得してしまうあるあるトークも織り交ぜながら展開される内容は、もう一話、もう一話・・・と読み進んでしまう面白さ。
仏教がヒンドゥー教より優れていることをアピールするために創造された神や、言い伝えが飛躍しすぎて原型がなくなってしまった神など、噂の伝言ゲームに昔も今も変わらないことに親近感が湧きました。
通勤・通学中や仕事の合間や就寝前など、ちょっと心を休ませたいときにお勧めです。 -
Posted by ブクログ
めっちゃ面白かったです♪
所々吹き出しながら読みました。
ヒット作『怖い絵』と『へんないきもの』がコラボ!
まず早川いくをさんがご自身のセンサーに「どこかおかしい」と引っかかった絵画をピックアップ。さらに打ち合わせで数点に絞り込み、中野京子さんがその絵をいちおうどんな絵かレクチャーしたそう。
それを再構成してツッコミとボケと各々の知識が冴え渡る対談形式のようなものにしているのかな。
絵画も生き物も好きだけど詳しくないって人でもガハハと笑いながら学べるお得な書。
あと中野さんのエイのおはなしサイコー!!!
レビューを書かれたフォロワーさんに感謝です。 -
Posted by ブクログ
表紙がいきなり黄色い顔に赤い巨大な目…にみえる蛾の模様。
ページを開くといきなり白地にイボイボ。これは貝殻(白地部分)の外側を貝の中身が出てきてるんだそうだ。この貝の中身が出す分泌液で貝殻が育つらしいが、普通は弱い貝の中身を強い貝殻で覆うもんじゃないのかい。
まあそんな感じで、へんな模様の生き物とその理由がユーモラスな紹介文で語られます。
骨の空洞のようなスッポンタケの仲間、
派手すぎてどれが模様でどれが本体か分からなくなっているような蛇、
ひっくり返っると蛇そっくりい擬態する芋虫(これは蛇そっくりの写真が出ているのですが、本体の芋虫姿が想像つかない)、
オレンジのウルトラマンみたいなやつと思ったら本当に“ウルトラマンボヤ”という名前だったホヤ、
本物の蜂そっくりの蛾、レディーガガの衣装そっくりの毛皮を持った虫の幼虫、
目玉焼きを背中に乗っけたようなクラゲ…
変な模様であってもそこに至るまでの進化や創意工夫がある、生き物は面白い。
6年生読み聞かせに持って行ってみました。
「強敵に擬態して捕食を避けるためだったり、毒があることをアピールしたり、雌への求愛の為にこのような変な模様があります」と説明してみました。
あまりにもインパクトのありすぎる模様のページでは「うわあ…」という声が聞こえてきました。