早川いくをのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『へんないきもの』の早川いくをと『怖い絵』の中野京子のコラボ。
絵画の中の妙に気になるへんないきものについて、
早川氏が中野氏のレクチャーを受けるという内容。
『ワトソンと鮫』コプリー
『魚に説教する聖アントニウス』ベックリン
『赤ずきんちゃん』ドレ 『ロムルスとレムス』ルーベンス
見た目で印象派1『死の力』ビアード
『ペルセウスとアンドロメダ』メングス
『ヘラクレスとルレネーのヒドラと蟹』ペルッツィ
『カニに指を挟まれる少年』パオリーニ
『ヴィーナスとクピド』クラナッハ 『聖母子』クリヴェッリ
見た目で印象派2『恋に落ちたライオン』ロクプラン
『コショウソウとピパ』メーリアン 『水』ア -
Posted by ブクログ
寺社巡りや霊山登山が好きで、仏像にも興味はあるのだが、なんとか明王とか誰それ如来とかがどうも判別できない、といった私にとって、まさに探していた本。
文体は一見ふざけ気味だが、仏教史に相当な知見がないと書けないことは、逆に仏教に関心があればすぐにわかる。
小乗から大乗、ヒンドゥーとの混交や日本での神仏習合あたりもカバー。
大乗仏教が哲学的に細かく分派しすぎていく様子を、「多くの人々を救済するはずだった大乗、『大いなる船』は、いつしか専門家の学術調査船と化していた」と説明するくだりには爆笑した。
イラストも抜群の直観性で分かった感満載。
ストレス社会、マインドフルネスと世の中皆が平たく言うと疲 -
Posted by ブクログ
早川いくをさんの本にハマり、購入した一冊
ヒンドゥー教や仏教、密教などなど、昔から信じられている神仏の伝説的な武勇伝を紹介している。
それで終わらないのが「早川いくを節」なわけで、爆笑はしないけどニヤニヤしてしまう独特の言い回しや、どこか納得してしまうあるあるトークも織り交ぜながら展開される内容は、もう一話、もう一話・・・と読み進んでしまう面白さ。
仏教がヒンドゥー教より優れていることをアピールするために創造された神や、言い伝えが飛躍しすぎて原型がなくなってしまった神など、噂の伝言ゲームに昔も今も変わらないことに親近感が湧きました。
通勤・通学中や仕事の合間や就寝前など、ちょっと心を休ま -
Posted by ブクログ
めっちゃ面白かったです♪
所々吹き出しながら読みました。
ヒット作『怖い絵』と『へんないきもの』がコラボ!
まず早川いくをさんがご自身のセンサーに「どこかおかしい」と引っかかった絵画をピックアップ。さらに打ち合わせで数点に絞り込み、中野京子さんがその絵をいちおうどんな絵かレクチャーしたそう。
それを再構成してツッコミとボケと各々の知識が冴え渡る対談形式のようなものにしているのかな。
絵画も生き物も好きだけど詳しくないって人でもガハハと笑いながら学べるお得な書。
あと中野さんのエイのおはなしサイコー!!!
レビューを書かれたフォロワーさんに感謝です。 -
Posted by ブクログ
表紙がいきなり黄色い顔に赤い巨大な目…にみえる蛾の模様。
ページを開くといきなり白地にイボイボ。これは貝殻(白地部分)の外側を貝の中身が出てきてるんだそうだ。この貝の中身が出す分泌液で貝殻が育つらしいが、普通は弱い貝の中身を強い貝殻で覆うもんじゃないのかい。
まあそんな感じで、へんな模様の生き物とその理由がユーモラスな紹介文で語られます。
骨の空洞のようなスッポンタケの仲間、
派手すぎてどれが模様でどれが本体か分からなくなっているような蛇、
ひっくり返っると蛇そっくりい擬態する芋虫(これは蛇そっくりの写真が出ているのですが、本体の芋虫姿が想像つかない)、
オレンジのウルトラマンみたいなやつ