早川いくをのレビュー一覧
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ネタバレなんだか軽いものを読みたいと思って手にとった。
仏教といっても神々の種類は多いしインドから来ていたり中国から来ていたり奇々怪々だ。この本はイラストが多く作者の語り口は軽い。実に読みやすかった。
それでいてほとんどの仏神がインドや中国から来ていたことが如実にわかった。それでいて日本までに伝えられてくる間や融合させる文化性によって変化しているのがよくわかる。仏像からわかるように手が多かったり顔が多かったり。そういったエキゾチックな発想は日本にはないものから流れてきたからだろう。
邪神は優しい女神になるなんて突飛すぎる発想だ。だが神やそれに向けられる願いは千差万別。時には救済の訪れ、時には政敵を滅するための正義、歴史の中で宗教というものがどう受け止められてきたのかが窺える。
その分人間がどれだけ願いを託してきたか。どうにもならないものを神という概念に投げかけて、心のよすがにしてきたのか。願いの多さ、「かっこいい仏」の多さが、昔の方がやはり神は近い存在だったことを証明しているように感じられた。 -
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絵画に登場する奇妙で怖い生き物。いったい画家は何を考えてこのような絵を描いたのか?
『怖い絵』の著者『中野京子』と『へんないきもの』の著者『早川いくを』との対談を通して、その絵が描かれた時代背景を踏まえながら解説する。
やはり何と言っても印象的なのは、装丁になっている恐れおののいている赤ずきんちゃんの絵でしょうか。初め、捲って現れた狼にビビっているのかと思いきや、添い寝していたんですか。そりゃあんな嫌悪感丸出しの顔にもなるか。
他の絵は怖いというよりヘンテコリンなものが多かったです。そしてお二人のやり取りが面白すぎ。特に『カニに指を挟まれる少年』。なんでそんな絵?少年というかおっさんに見える、などなど絵自体が面白いのに、語りが上回って面白くて噴き出してしまったほどです。 -
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ネタバレ面白かった。「ワトソンと鮫」、赤ずきんちゃんの寓話の教訓、不屈の人のメーリアンのエピソードなどは別の中野先生の著書で読んだことがあったけれど、それでも絵画を通して、その絵画に描かれた生き物と通して語られると、また別の側面から見ることが出来て面白い。しかも生き物の本を書く人の疑問とあって、目の付け所が違うなあ、と思う。
中野先生のエイに対するトラウマの話、面白かった(申し訳ありません)。早川先生の掛け合い込みで面白いのだと思うが、恐怖というものに客観性がなくなるのは「怖い」というキーワードで何度も本を書く人でも同じなのだと思った。
ミツバチで人類は滅ぶのか「ヴィーナスとクピド」クラナッハ と ハエで人類は復活できるのか「聖母子」クリヴェッリ の二つは本当に興味深い。マゴット治療についての話が凄すぎて。
猿に対しての認識の違いも興味深かった。これも以前、中野先生の著書で読んだことがある。
てっきり実在しない「怖い」いきものの話だと思っていたが、取り上げられていた生き物の多くは実在するものだったので、それも驚きだった。 -
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『へんないきもの』の著者、早川いくをさんが、ひたすらキャラの立ったほとけ達を絶賛する、、、だけではないエンタメ仏教本。
時代を越え、場所を広げ、他と融合・分離し、意味を変えてメタモルフォーゼしていくほとけ達各々の物語。
いくをさんのユーモアセンス溢れる達者な文章と寺西晃さんの迫力ある絵でそのケレン味あるかっこよさに痺れる。
でも人間の都合で悪者になったりヒーローになったり、、、ほとけ達も大変だなあ。
残念なのはイラストがモノクロなものが多いこと。
元はカラーだったろうに、、、もったいない。
あと、不動明王のイラストがラグビー日本代表‘笑わない男’こと稲垣選手にちょっと似ているのが可笑しかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読書記録です。まだの人は読まないでね。
『ワトソンと鮫』自分のことを全裸で描かせる市長『魚に説教する聖アントニウス』魚がへんな顔過ぎる『赤ずきんちゃん』そういう意味だったのか…『ロムルスとレムス』日比谷に銅像『死の力』正しい解釈が知りたい『ペルセウスとアンドロメダ』『ヘラクレスとルレネーのヒドラと蟹』『カニに指を挟まれる少年』中指を噛まれる理由『ヴィーナスとクピド』おかーさんに説教されてたのね…『聖母子』『恋に落ちたライオン』『コショウソウとピパ』『水』『美術鑑定家としての猿たち』『大海蛇の巣穴』リアルすぎ!『人間の堕落』
おわりに中野京子さんから、どうしてこの本ができあがったのかのいきさつがあります。『へんないきもの』『またまたへんないきもの』と『怖い絵』のコラボとして楽しんで、とありましたが、話し言葉での解説で読みやすいです。