片山修のレビュー一覧
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ネタバレサムスン、則ち韓国企業の強さはどこからくるのか。
バブル後の失われた20年にもがく日本企業を尻目に戦略的な人材確保と競争精神の醸成と強さの源が感じられる。
一方で後半では、超成果主義や儒教が広く信仰されているが故の世間体へのプレッシャーなどの揺らぎも紹介されている。
先端分野で世界を席巻する韓国の雄、サムスンについて深く理解できる本。
末尾には、トヨタ自動車の章男社長の苦難が書かれている。これはサムスンの新しい社長の器を図るこれからの至難についての一つの例として記されているのだが、章男氏のこれまでの苦難(リーマンショック、品質問題、大震災)の話にやけにジーンときてしまった…やはり日本 -
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ネタバレ[ 内容 ]
経営評論家として三十年以上の取材歴をもつ著者が、名経営者たちへ試みた独占インタビュー。
大企業のトヨタや松下、オンリーワン企業のデンソーや日本電産、急成長企業のユニクロやスターバックス-。
高い志と燃える情熱で、「失われた十年」の危機からはいあがり、日本の繁栄を支え続けるリーダーたちの言葉を厳選して紹介。
「昨日を切り捨てる勇気をもつ」「失敗が会社と人を強くする」「この人についていこうと思わせる」-。
日本型経営の真髄を概観し、働くこと、生きることの指針となる、永久保存の一冊。
[ 目次 ]
変化の時代はこう読む
日本型経営は強みか弱みか
既存のマネジメントにはとらわれない
昨 -
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タイトルから気になり手に取る。本を取る前はタイトルの通りソニーの働き方、いわゆる業務効率化の様な手法をまとめた本だと思ったが、目次を見ると活躍されている社員のインタビューからコンテンツかした内容だったので、面白そうだと感じた。
過去に前社長の平井さんが書かれた「ソニー再生」を読んでいたので繋がる部分があった。
様々な社員の取組が取り上げられており、手を上げれば自分たちでプロジェクトを起こし、人選からマネジメントまで自分たちで実施する環境が整っていることがすごいと感じた。この内容が上層の一部エリートの中の話でなく、下層のレイヤーで同様の環境であるなら、相当働きやすいのではないかと感じる。日系 -
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ジャーナリストの著者がトヨタ社長の豊田章男氏の半生や社長就任時の功績や苦悩などの内面を多くの取材から迫った一冊。
時価総額25兆円にのぼる日本を代表する自動車メーカーであるトヨタを率いる豊田章男氏が2009年に社長に就任してから現在に至るまでの手腕や豊田家とトヨタに対しての考えや自動車に対する想いなど氏のメディアではわからない裏側を本書でたっぷりと知ることができました。
若き社員時代に幾多のぶつかり合いの中で結果を上げてきたことやドライバーのモリゾウと経営者豊田章男の2つによってバランスが取れていること、経営の信条を豊田綱領の精神に基づいていることなど人間豊田章男を知ることができました。
ま -
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サムスンの成功について整理。3冊目(最後)
現会長の構築した戦略、マネジメントにより、成功しているが、
市場環境は変わり続けていく。世代も交代する。環境を見据えて変化しないとならない。
自分は、自分たちはどこを目指して変化していくか。
・韓国は、今後、下からは中国に追い上げられ、上からは日本の巻き返しを受けることを恐れている。
・日本にしろ韓国にしろ、一国では中国と戦うことはできない。
・顧客のニーズがテクノロジーからデザインに移っていることをいち早く感じ取り、デザインに力を入れる。
電子機器はもはや、アパレル業界のような他品種・少量のコモディティ同様の位置づけ。アパレル同様、
デザイ -
購入済み
エピソードの数々は大変興味深かった。一方で特に後半、筆者の見解・評価として書かれている部分は正直興醒めを感じた。豊田社長の凄さはこの本を手に取る読者ならそもそも何となく感じているはずであり、これだけの大著であれば事実としてのエピソードをもっと、読みたかった。とはいえトータルではとても面白かったです。
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いまさらながら、トヨタについて 勉強する。
手元にあったので 読み始めた。
トヨタの主要な人へのインタビューで構成されていて
トヨタが何を考ているのか ということが、わかりやすい。
かんばん方式 改善 など トヨタの代表的な手法は しられているが
その中にある トヨタの将来へのチャレンジの姿勢が なんとも頼もしいなぁ。
トヨタは 無難である。
堅実 保守的 そして 田舎サムライ。
日本テイストから その国のテイストに合わせる。
そのために、その国の特徴と消費者のニーズをしっかりと見つめる。
クルマとはやはり総合力なんですね。
それに、意外と 風通しがいい感じなのは 驚いた。
そして、フラッ -
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■軽自動車マーケティング
A.ホンダは、軽自動車の復活に向け、消費者の声を徹底的に聞いた。その結果、軽自動車購入の決裁権は女性が握っていることがわかり、女性目線での開発を行う。例えば、「N BOX 」では、次のような工夫を施した。
・子どもの自転車などが積めるよう、室内空間を広くした。
・女性好みのファッション性にこだわり、車体の色を11 色用意した。
・駐車や路肩寄せが苦手な女性が多いので、ミラー類を充実させた。
B.「軽は利益率が低い」というのが定説だった。だが、N シリーズの利益率は高い。それは、N シリーズが1 つのプラットホーム(車台)で複数の機種をつくっているためである。 -
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ネタバレ【味ではなく気分を売る(~世界最高峰のビールだという自負がある。)】
・最高金賞受賞の味を捨てて作り変える再活性化策
・矢沢永吉(本物)を起用し、至福の表情で「最高」と言わせたCM
・「大切な人に贈りたい」ギフトから広げた口コミ。
なぜプレモルが売れ続けるのか?それは気分を売っているからという結論に達した。
プレモルブランドとはお客との絆だという。絆とはお客がプレモルに口をつける瞬間。
その瞬間の鮮度維持(製造から出荷までの日数短縮、飲食店へサーバーの清掃とそそぎ方の指導、家庭へのグラス配布とそそぎ方のCM)に力を注いでいる。
ちなみにラベルは正面から見るとピルスナ―グラスを形とったデザイ