あらすじ
戦後日本を代表する起業家・経営者―本田宗一郎。何事にもひたむきにぶつかり、情熱あふれる人生を、自らの手で切り開いた男の熱き言葉が、いま甦る。多くの経営者を取材し、数々の経営書・人生書を世に送り出してきた片山修氏の編集による本書『本田宗一郎からの手紙』が、新装版<文庫サイズの特別クロス製表紙>として復刊。仕事に誇りを持てずにいるとき、勇気を失いかけているとき、多忙な仕事に押しつぶされそうなとき、会社組織のぬるま湯につかっているとき、新しいプロジェクトに取り組むとき、部下を評価するとき、ミスを正当化しようとしてしまったとき、ひとりよがりに進もうとするとき、自分に自信が持てないとき、無感動になってしまったとき……。本書に語られた熱く、しかしながらどこか温かみのある「オヤジ」の言葉は、現代の厳しい競争社会を日々まじめに生き抜かんとする読者諸氏の心に深く沁みこんでいくはずです。
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Posted by ブクログ
1.ホンダ製は性能が良く、バイク、車ともにお世話になってます。その創業者である本田宗一郎についてあまり詳しくなかったので、読みやすくなってたこの本を購入しました。
2.この本は、手紙と書いてあるように、その状況に陥った時に、本田宗一郎が送ってくれる言葉集と思っています。失意の時、驕った時、自立の時、仕事の時、自由の時、若さの時の6章に分かれています。マイナスな表現は一切なく、経験者が困難の乗り越え方を語るというイメージをしてもらうとわかりやすいです。
3.大学まで勉強したところで、頭でっかちになってしまっては世間では通用しないという言葉にハッとしました。私自身、学歴なんてものは関係ないと思いつつも、仕事で好成績を収めている人が高学歴だと、落ち込むことがあります。本田宗一郎のように、学歴に囚われず、考えることをやめないで地道な努力を怠らない人間でありたいと思いました。
また、P.54の読書量を誇っているきみへという節では、本は非効率な時間の使い方で、暇な人を探して話を聞いた方が早いという言葉に驚きました。そのかわり、どんな人からもざっくばらんに話を聞き、自分の経験と組み合わせるという事が大切と述べています。経営者の大半は読書量が多いので、著者自身もそうなのだと思っていました。私も人の話をざっくばらんに聞き、常に考えをやめない人間でいたいと思いました。
Posted by ブクログ
【学歴・競争社会だからこそ大事なこと】
本書は、「失意のとき」「奢りの時」など、項目別に細かくわかれており、口語調で書いてあります。
「ゲンコツおやじ」だった本田宗一郎氏。
とても人間味あふれる言葉が、迷った心にしみわたり、元気が湧いてきます。
何か失意の時には、この本を紐解くと答えが載っているかもしれません。
とても素晴らしい一冊に出会ったと思います。