片山修のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
片山修の手法は、インタビューをベースにして、
物語を構成する。
これだけの協力をえれば、客観的な評価が むつかしいのではないか?
企業の広告的な役割を果たしているような気がする。
ただ、その企業のめざすべき方向性を、
わかりやすく つかむことが、できる。
広告や宣伝のうまさ。
営業する力の強さがあるが、生産する力という点では
評価が されにくい状況であったのが、
プレミアムモルツによって 大きく変化した。
『なんで売れへんのや 品質に問題があるんとちゃうんか。』
2011年3月のフクシマで、消費は冷え込み、ビールの売り上げも落込んだ。
更に、プレモルが好調にも関わらず、2012年1月に 『リニューアル』ではなく、『リバイタライズ(再活性化)』をした。
『なぜ美味しいのか?』『どこが美味しいのか?』『どう美味しいのか?』
を見直した。ダイヤモンド麦芽の深いコク、ホップの香りの増強、そして、少し『雑味』(これがポイントだった)を入れた。
そのプレモルは 深く口に残る印象を、柔らかくした。華やかな香り、飲み飽きず、味わいがあるモノとなった。『もう一杯のみたくなるおいしさ』
プレモルは 仕事の後のワーク疲れを癒すから、『大切な人と過ごすひととき』
という豊かなライフのイメージをつくった。プレモルは、人と人の『絆』がコンセプトとなった。それが 値段が他よりも高いだけの価値をつくった。
サントリー プレモルは 8年連続の過去最高販売数量を更新している優良商品。
キリンラガービールの苦みばしったコクのあるビール主流から、アサヒが『キレがあり、コクがある』というコンセプトでうりだして、トップに躍り出た。
ドライビールは、仕事帰りの『のどの渇き』をうるおすということで流行した。
プレモルは、コクのあるビールを、じっくり『舌』であじわう飲み方。つまり、
『心の渇き』を癒し、『美味しさ』を追求した。
デザイン マーケティングも参考になった。
金と紺 とオーガニックな曲線。 -
Posted by ブクログ
サムスンがここまで成長した理由を、創業時から現代に至るまで紐解いた本。
もちろん、著者が関係者からのインタビューや、自身の調査を踏まえ、
外から見て考えた内容となっている。
時代背景を踏まえた上での創業者一族の経営手法や考え方をはじめ、
実に色々な知見が得られる本であるが、
一番すごいと感じるのは政府・国を挙げて、企業をバックアップしてきた国民性。
IMF危機を経、ビッグディールを行い、選択と集中を進めたことが、
企業として競争力を付ける追い風となったのは間違いない。
日本政府にもこうした対応が必要な時期ではないだろうかと切に感じた。
内需で事業が成り立ってしまったことが、同じ小国であるにも関わらず、
日本国民に国外に目を向けさせなかったのも皮肉であるがまだ遅くはない。
まだまだ、日本企業は頑張れるはず!と思いたくなる本。 -
Posted by ブクログ
【リード】
サムソンが世界一の家電メーカーに成長できたビジネスモデル
【内容】
○日本企業の弱み・韓国企業の強み
- 内向きの日本企業・外向きの韓国企業
- 日本企業の6重苦
・円高
・進まない貿易自由化交渉
・高い法人実行税率
・厳しい労働規制
・温室効果ガス排出削減
・電力不足
○サムスンの歴史
- 経営哲学
- 韓国版「熱海階段」
○サムスンの強み
- リバース・エンジニアリング
- デザイン
- 地域専門家制度による製品仕様のローカライズ
- ターゲット価格からの引き算方式によるコスト管理
- 継続的な語学学習システム
○サムスンの弱み
- 徹底した実力主義の功罪
- 57歳定年による老後の不安
【コメント】
韓国企業で働いている人たちの中には、長期間安定して働ける日本企業をうらやんでいる人もいるというのがなんか新鮮だった。
なんかロボットのように全身全霊会社に尽くしている人ばかりだと思っていたから。
よく考えてみると今の韓国のような状態を経由して、今の日本があるのだから、思っていたより今の日本の状態は悪くないのかもしれない。
とはいえかつては真似されていた立場なのに負けている現状は、やはり受け入れがたい。今度はサムスンの良い所を逆輸入して、日本企業がグローバルトップになれるよう貢献したい。
あとこの本、新書なのにボリュームたっぷりでお得。 -
Posted by ブクログ
ネタバレサムスン、則ち韓国企業の強さはどこからくるのか。
バブル後の失われた20年にもがく日本企業を尻目に戦略的な人材確保と競争精神の醸成と強さの源が感じられる。
一方で後半では、超成果主義や儒教が広く信仰されているが故の世間体へのプレッシャーなどの揺らぎも紹介されている。
先端分野で世界を席巻する韓国の雄、サムスンについて深く理解できる本。
末尾には、トヨタ自動車の章男社長の苦難が書かれている。これはサムスンの新しい社長の器を図るこれからの至難についての一つの例として記されているのだが、章男氏のこれまでの苦難(リーマンショック、品質問題、大震災)の話にやけにジーンときてしまった…やはり日本人だ(..;)