あらすじ
快進撃を続ける「Nシリーズ」を生んだ、ホンダ命がけの改革とは――。これまでになかった「軽」を、ホンダがつくった。2012年度、軽自動車の車種別販売台数ランキングで堂々1位に輝いた「N BOX」。13年上半期もトップの座をキープしたこの車は、「安っぽい、単なる移動手段」という軽のイメージを一掃、最先端技術を搭載して機能性・安全性を備えた「クール」な軽だ。この開発のためにホンダが行った、命がけの意識改革・組織改革は、多くの日本企業が抱える課題を解決するヒントとなる。“タテワリ”組織から“ヨコワリ”組織へ/「女を知らない」反省/ホンダAKBの活躍など、ユニークな挑戦が目白押し。
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Posted by ブクログ
これは面白い!ホンダのN−Boxがどのようにして生まれたかなんて切り口が地味なような気もするが、そこに至るドラマに関わる人間の個性が色彩を与え、技術者の情熱が熱を加える。マーケティングとは何か、という事を仕事に役立てたい人にも良いのではないか。これは、車業界に限らずという意味においてである。
Posted by ブクログ
関係者とすぐコミュニケーション取れるっていうのは、大事だとしみじみ思う。
しかし、軽でバンバカ過給技術が開発されてるけど、VWと戦えるレベルなんだろうか?そのへん知りたい。
Posted by ブクログ
■軽自動車マーケティング
A.ホンダは、軽自動車の復活に向け、消費者の声を徹底的に聞いた。その結果、軽自動車購入の決裁権は女性が握っていることがわかり、女性目線での開発を行う。例えば、「N BOX 」では、次のような工夫を施した。
・子どもの自転車などが積めるよう、室内空間を広くした。
・女性好みのファッション性にこだわり、車体の色を11 色用意した。
・駐車や路肩寄せが苦手な女性が多いので、ミラー類を充実させた。
B.「軽は利益率が低い」というのが定説だった。だが、N シリーズの利益率は高い。それは、N シリーズが1 つのプラットホーム(車台)で複数の機種をつくっているためである。