片山修のレビュー一覧
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『トランプ米大統領へ『トヨタにやらせる』と言っていただいて大丈夫です」。5月1日夜、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ。トヨタ自動車会長の豊田章男は、首相の石破茂へ伝えた。米国で生産した車を日本へ輸入するという「交渉カード」を提案した。』
このニュースをみたとき、相変わらずの豊田章男氏の賢さをワタシは感じたのだけれど、本書では人・豊田章男も感じられて、面白かった
創業家一族にうまれた重圧、孤独
経営者としての責任と覚悟
クルマへの愛
いろんな見方があるにせよ、クローズアップすることでみえてくるものがあるから、ノンフィクションは面白い!!
トヨタは社名であり、豊田さんは『とよださん』と読むのが正しかったのだと知ったことが1番の驚きでした
Σ(゚∀゚ノ)ノキャー
トヨタさんと思っていたワタシ(笑) -
Posted by ブクログ
著者の豊田章男氏に関する2作目。
「モノづくり」のみでなく、まさに「ニッポン」を牽引するリーダーの物事の考え方、判断、行動について俯瞰して理解できる本だと思います。
「グレートリセット(100年の一度の大改革)」は、ロシアのウクライナに対する軍事侵攻の問題以降から、自動車業界のみではなく、「将来へ向けて、どうするべきなのか?」と日本全体へ問いかけられた危機管理への課題となりました。
「自動車業界550万人の雇用と、幸せを守るため」、言葉や、理想論だけでなく、「今、どう判断、行動すべきなのか?」スピード感を持ったリーダーの文字通り「覚悟」が伝わってきます。
評論家からは「日本からは新しい価値観を提供する企業が生まれない」と揶揄する声がございますが、果たしてそうでしょうか?
新しい企業が生まれることが重要なのではなく、トヨタのように「進化する企業」が存在していることに注目すべきだと、気が付くべきだと小生も感じております。
「共に考え、共に進み、共に戦う」熱いリーダーの背中を見て、「このリーダーを孤独にしてはいけない。」全員で『俺たちも後に付いていますよ!』と声を掛けたくなる。
そんな、読後の感想でした。 -
Posted by ブクログ
豊田章男さんの社長としての責任感の成長と強さを感じた。そして、トヨタは、社長は、どうあるべきか、何を目指すのかを明確にして、社内はもちろん、社外にも強く示していく姿勢に凄さを感じた。
琴線に触れる言葉や大切な考え方だと思ったことなど。以下、引用。
「百忍千鍛事遂全(ひゃくにんせんたんことついにまっとうす)」
「イチローさんと出会ってから、負け嫌いという言葉をずっと使っています」
負けず嫌いではなく、負け嫌いとは、もとはイチローの言葉だ。「負けたことがないのに嫌い」な負けず嫌いではなく、「負けて、その悔しさを知っているから嫌い」なのが負け嫌いだと、イチローは言う。章男はその言葉を借り、いまや、さまざまな場面で「負け嫌い」と口にする。
社長の仕事は「決めることと責任を取ること」
「一日一回は、大きな声を出して笑おうよ」
「トヨタの中でどんな変化が起きているのか。トップは何を考え、何をしようとしているのか。ファクトや数値を超えた"思いや体温"のようなものも含めて、さらけ出していかなければ、一緒に闘う仲間と一枚岩になれないと思っています」
「1度、やってみようよ。やってみて失敗したら、それはそれでいいじゃないか」
他にもまだまだある。 -
購入済み
すぐに読める
読みやすくて一気に読み終える事ができました。豊田社長がどんな性格の方で、トヨタをどんな思いでいかに変えてきたか、苦労がよくわかった。豊田社長の凄さが分かった気がする。
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Posted by ブクログ
1.ホンダ製は性能が良く、バイク、車ともにお世話になってます。その創業者である本田宗一郎についてあまり詳しくなかったので、読みやすくなってたこの本を購入しました。
2.この本は、手紙と書いてあるように、その状況に陥った時に、本田宗一郎が送ってくれる言葉集と思っています。失意の時、驕った時、自立の時、仕事の時、自由の時、若さの時の6章に分かれています。マイナスな表現は一切なく、経験者が困難の乗り越え方を語るというイメージをしてもらうとわかりやすいです。
3.大学まで勉強したところで、頭でっかちになってしまっては世間では通用しないという言葉にハッとしました。私自身、学歴なんてものは関係ないと思いつつも、仕事で好成績を収めている人が高学歴だと、落ち込むことがあります。本田宗一郎のように、学歴に囚われず、考えることをやめないで地道な努力を怠らない人間でありたいと思いました。
また、P.54の読書量を誇っているきみへという節では、本は非効率な時間の使い方で、暇な人を探して話を聞いた方が早いという言葉に驚きました。そのかわり、どんな人からもざっくばらんに話を聞き、自分の経験と組み合わせるという事が大切と述べています。経営者の大半は読書量が多いので、著者自身もそうなのだと思っていました。私も人の話をざっくばらんに聞き、常に考えをやめない人間でいたいと思いました。
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Posted by ブクログ
経済ジャーナリストが、20年にわたりホンダを取材した記録を、ホンダジェットやASIMOの開発を中心にまとめたもの。ホンダがトヨタとは違い、突然驚くような製品開発を行う気質を少し理解できたように思う。実名入りで現場の状況を克明に説明しており、面白く読み進められたし、資料としても役立つものだと思う。
「ホンダは30年もの間、1円の利益もあげない航空機の開発を継続した。ホンダジェットは、長い助走を経て、ようやく離陸したのである」p8
「ホンダは、世界の自動車産業界において、規模からいえば決して大きいとは言えない。そのホンダが、なぜ、CVCCなど世界初の開発ができるのか。そして、なぜ、世界一の規模を誇るトヨタではなく、ホンダがジェット機を開発できたのか。その答えは、強烈な「個」をもつ異能の存在と、その「個」を尊重し、徹底的に生かしきる風土にある」p41
「井上和雄から「さあ飛行機をつくれ」といわれたところで、何から始めればいいのか、誰も見当がつかなかった。大学で飛行機について学んだ彼らも、学んだのは理論だ。実際の飛行機をつくるどころか、触れたことさえなかった。この乱暴さこそが、ホンダの特色である。ホンダでは、挑戦と乱暴は同義語である」p68
「ホンダ4代目社長 川本信彦こそが、ホンダジェットの正真正銘の生みの親である。そしてASIMOも、そうである」p80
「(飛行機の下の)床に転がった(社長の)川本の写真を見て、私は、宗一郎の写真を思い出した。さすが宗一郎チルドレンだけに視線が徹底的に低い。つまり、寝転がるのは、ごく自然で、当たり前の行動なのだ。藤野によると「寝っ転がってまで見てくれたのは、川本さんだけです」という」p83
「あの頃のホンダには、シリコンバレーのベンチャー企業と同じように、何かをしでかす雰囲気があった。日本には、アップルやグーグル、テスラモータースなどをありがたがる傾向があるが、本田宗一郎が築き上げたホンダをもっと研究した方がいいと思う」p88
「研究所では、技術者は、奇人、変人、怪人であるほど評価される。すべてにおいて規格外れの本田宗一郎が技術者の総親分なのだから、不思議ではない」p108
「3Mには、有名な「15%カルチャー」がある。勤務時間の15%を自由な研究開発に使ってよいというルールだ」p132
「ホンダジェットは、事業化を考えなかったことが、決定的によかった。事業化を前提に航空機の研究をスタートしていたら、どうなっていたか。バブル崩壊、リーマンショックなどの経営難をはじめ、さまざまな障害に幾度か直面した時、経営陣は、それでも研究の継続を選択しただろうか。おそらく答えは「ノー」だろう」p207
「芽が生えてくる。枯れてしまったならば「こうしてみろ」と、またやらせる。また枯れる。「次はこれでやってみろ」とまたやらせて、また枯れる。それでも、本人が「まだやります」というなら、さらにやらせる。本人が「もうダメです、私を下してください」というまでは、とにかくやらせておく。権力でもって「もうやめろ」とは、言えない仕組みにしているのだ」p213
「航空機業界は、1つの機体に新しいことを二つ以上取り入れてはならないといわれるほど、コンサーバティブな業界だ。その点、ホンダジェットは、エンジンの配置や層流翼など、画期的な新技術が複数搭載されている。なぜ、このような革新を起こすことができたのかといえば、藤野抜きには考えられないのである」p218
「夜、宴会場に食事に行くと、客は、藤野ら4~5人だけだった。そこへ演歌歌手が現れて、歌い始めた。「それが、あたかも1000人がいるかのような感じで歌うんですね。これがプロなんだなと思いました。たった4人だからといって手を抜くことはしない。その記憶があって、本当のプロなら聴衆が少なくても、あたかも1000人がいるように講演しなきゃいけないという気持ちをもって、全米本土を回ったんですよ」」p230 -
Posted by ブクログ
入社時のTOEIC平均点900以上点。
サムスン躍進の秘密が知りたくてこの本を読んでみたのだが、日本の会社とのあまりの違いに驚いた。
サムスンの英語力の凄さはよく知られているが、優れているのはそれだけではない。
徹底した能力主義とそれに応じた成果報酬、軍隊的な企業文化。
上司の命令は絶対服従だが、それでいて大胆な権限移譲がなされており、管理者に判断を仰がなくても現場の社員が即断即決できる。
それが日本企業が真似できないスピード経営の秘密だ。
デザインの力も重視しており、デザイン部門は1000人を超える。それが魅力的なデザインにつながっている。
そして優れた人材を世界中から探し求め、特に優秀な人材の獲得にあたってはその費用が1000万を超えることもあるという。
使用する部品は日本企業と変わりない。独自に技術開発しているわけでもない。
しかし日本の会社が太刀打ちできない理由は、驚異的な語学力、魅力的なデザイン、大胆な権限移譲によるスピード決断、徹底した現地化。
アジア通貨危機後、海外に目を向けなければ生き残れない危機感がサムソンを変えた。
今、日本も同じ状況に置かれている。
李健煕会長の「女房と子供以外はすべて変えろ」との言葉が印象的だ。