ARUKUのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの方は、如何してこんなに残酷なんだろう。
それがどうしてこんなに染みるんだろう。
表題作、何故だかあの後に画家が幸せになれた気がしないのです。音楽家も、如何してあれだけで手放してしまったのか。そこらが分かり辛いので、更にもやもやします。
ARUKUさんの受って如何して孤立無援なんだろう。貧乏よりもそこがつらいです。
誰にも気付かれず、ひっそり消えてしまうイメージ。
この不安感も染みるんですが、もう少し幸せでもいいかも。
この中では、名もなき人の話と遠足が好きかなあ。
最後の馬の話は、この子は耳が聞こえないんですよね。
その割に話が通じているのは、唇を読んでるって事でしょうか。
受くんよりも、みどりさんの方が何かごつくて強そうでした(笑)
名もなき人の青い電車と線路を歩くシチュエーションって、もしかしてチェブラーシカでしょうか?
だとしたら、とても明るい結末かも。 -
Posted by ブクログ
全部読み終えて、感動してしまったのでもう一度読み直してしまいました。何度読んでも泣ける…
家族を全部亡くして、生きる気力を失っていた秋緒は、それでもキッカに助けられながら古道具屋の「明日屋」を切り盛りする毎日です。相変わらず持ち込まれるものはいわくありげ。
BL臭はきわめて低いんですが、それを補って余りある面白さです。今回も泣けました。人の情とか想いの強さが、どの話からも強烈に伝わってくるんですよね…
「扇」「火鉢」「鞄」にはぐっときてしまいました。せつない…そして、どんな相手に対しても真摯に力になろうとする秋緒の姿に心打たれます。自分だって辛くて悲しいだろうにと思うんですが。
そこには、きっとキッカの存在があるからなんでしょうね。秋緒をからかって楽しんでいるようで、実は秋緒を支える心強い存在だというのは、エピソードをひとつひとつ読み進むにつれ、はっきり感じ取ることができます。
最後の種明かし、真相がわかったところでそういうことだったのかと衝撃を受けました。ほんと、ストーリーテラー。見事だと思います。
秋緒のその後を描いているのがいいです。本当に立ち直っているのか、「明日」に向かって歩き出そうとしているのか、ちゃんと見極めることができました。
生と死について、こんなに深く考えさせられるとは思いもしませんでした。
何度も読み返すに違いありません。
出会えてよかったと思える作品でした。 -
Posted by ブクログ
絵柄で食わず嫌いだった作家さん。深く反省しています。
やっぱり絵柄は苦手だし、魑魅魍魎とした話は好物だけどあんまりBLぽくないし…と、気乗りせずに読み始めたんですが。
涙腺決壊でした。
両親と姉を交通事故で亡くし独りきりになった秋緒は、遠縁の親戚から譲ってもらった古道具屋を切り盛りすることに。
何の知識も無いまま始めた商売に、友人の天宮はだまされるのがオチと冷ややかな反応。さらに、面妖な客が持ち込む道具はどれもいわくありげで、その度に秋緒は生死の因縁が巻き起こす不思議な騒動に巻き込まれてしまいます。
1話完結のエピソードがどれも切なくて、心の琴線に触れるものばかりでした。絵柄も読んでるうちに気にならないばかりか、他じゃだめかも、とまで気持ちが変化してしまいました。
とにかく、先が読めない!予測不能な展開で、話に引き込まれるどころか吸い込まれ。
曖昧な舞台設定、時代設定なんですよね。現代なのか一昔前なのか。
出てくる妖怪たちも怖い存在ではあるけれど、どこからどうして彼らが秋緒の元にやってくるのかが謎です。中にはかわいいのも混ざっていて、心なごみます。
そして、客は愛する人に心を残したままあの世に逝ってしまった人たちです。そのうちの「硯」「旗」「鞠」「刀」は、心に残る話でうるっとしてしまいました。
暗く沈む話ばかりじゃなくて、ユーモアも忘れていないところがいいんですよね。
秋緒は辛さをまだ乗り越えていないようですが、明るさもあるし正直で相手が人ならざるものでも、何とか力になってあげようとする気持ちに温かさがあります。
そしてそんな秋緒を支える同居人?の自称からかさおばけのキッカ。謎の男なんですが、ちゃらくみせてしっかり秋緒を護っているんです。天宮と瓜二つってところも、ますます謎めいていて気になります。
予測不能で、ものすごく今後の展開に期待大。話の運び方が光ってる作家さんですね。即日2巻を購入しちゃいました。 -
Posted by ブクログ
首をかくんと傾げ、俯いて、自分の足元ばかりを見て、人と目が合わないように前髪の下に目を隠すように生きている男の子が幸せになる物語を描き続けているARUKU作品。こう言う人間には、強引で、そしてゆるぎない愛を保証してくれる言動が取れる、誰よりもお前が大事で他の人間はないがしろにしてもいい、と言うくらいの、誰よりもえこひいきしてくれる特別な愛情を向けるくらいの偏りがある相手が現れないと、目線を上へ向ける事が出来ない。ちょっと上向くだけでも、蓮根の様な人間には、一生分の勇気を消費するくらいのことなのだ。そして、一度上を向けば、戸惑いながらも相手を大切に想い、相手の想いに応えたいと自分を高めなきゃ駄目だ、と言う向上心を持てるようになっていく、そう言う所まで描いてくれるから、ARUKU作品を「読みたい!」と思うんだろうなぁ。
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Posted by ブクログ
いつもとひと味違うARUKUさん作品。 でもARUKUさんのこういう、ただひたすらに甘いBLを楽しむ作品が一度読んで見たかったので大満足(*´Д`)!!
モテない人生まっしぐらの蓮根(過去のあだ名はレンコン)に、勝ち組人生驀進中の同級生・藤原がアタックしまくる話。 人魚も妖怪も出てこない現代日本が舞台(笑)
自分が男として嫉妬を感じてしまう「非のうちどころのない藤原」に言い寄られて逃げ惑う蓮根。だけど羨望の的である人間から好かれる優越感…。 この葛藤してる姿からもぅ蓮根は内面が「恋する乙女」だし、イケメン藤原は「恋は盲目」を地でいってるし。 端からみるとただのカップルのプレイなんですけどー(´・ω・`)
設定としたら真新しいものはないのに、ARUKUさんが描くとこっちまで赤面するようなピュアさがダダ漏れでこっ恥ずかしくて身悶えする(笑) 初めてエッチな事をしちゃった後の気恥ずかしさとか幸福感とか、読んでて2人とも可愛すぎて「ひ〜っ!」てなる(≧ω≦)
ひたすら甘い話をニヤニヤしながら読みたい時にオススメ! 読後はフレンチクルーラー見る度にこの作品を思い出して、何度でも美味しいハズ…♪ -
Posted by ブクログ
号泣必死の『地上で最も美しい生き物』。寓話か、もしくは昔話を聞いたような気分になる。助けられた動物が、その身を削って恩返しをしにやってくる、そんな昔話を読んでいる気分になる。美しいと形容する時、それはどんな意味を持つんだろうか。ビジュアル的に見た目の美しさを表す言葉として一番使われる言葉だと思うが、それと同じくらい、心を表す言葉でもある。でも、存在そのものを「美しい」と表現するのは難しい。寓話のような、昔話のような、とは思うが、それは私の ボキャブラリーのなさから生まれたもので、このお話は決して寓話でも昔話でもない。寓話や昔話は後世の人に読み聞かせる時に、教訓や戒めをほのめかす要素が含まれるが、このお話はそんなものでは決してない。あくまでも物語であり、2人の人間のお話だ。あの劇的な終わり方と言い…あれ以上しつこく描かない潔さと言い…ARUKUさんの物語力は小説の分量に匹敵する!!『地上で最も~』で毎度号泣してる。今でも。
『画家と音楽家』、一度でも創作者になりたいと思った人、現在それが職業として叶ってない人は読んで欲しい。短編6作品が収録されている一冊だが、こんなに価値のある紙の束はない…私には宝物だ。巻末の『地上で最も美しい生き物』を読むと、物欲では精神は満たされないと知る。『地上で最も美しい生き物』は、子供の頃に押し付けられた「この童話を読むと感動するのが正しい行いです」と言う読み方で読んではいけないんだ、と気づく作品。状況に感動しろではなく、孤独の中でも生きている人がいて、孤独の深さに気付いてくれる存在がいると言う事の奇跡に気付ける、と言う作品。
ARUKUさんはとても特別な作家さん。この人の「孤独」の描き方は、恐らく自身が味わっていて尚、それを人の性にせず生きている人のそれだ。孤独を噛みしめながら、優しい心根の持ち主であり続けられる強さに泣けてしまう。今の私にはとても難しいことだ。だから泣けてしまう。
ARUKUさんの作品は「文字起こし」出来ると思う。小説で費やされる文字量があの絵の中に含まれてる。凄いなー。 -
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ARUKU作品が私の中で他のBL作家さんとは一線を引いている部分が あるのは、この世界でたった一人と思っている人間を正面から描いているのに自虐的でなく、淡々と見えるところだ。こう言う孤独な人間がこの世にいるのだ、と声高に叫ぶことは決してない。だけど、孤独な人間はいて、そんな人間が居るのを知らない人も世の中にはいるのだ、と言うことも、声高に叫ぶことなく・・・勝手な思い込みだが、思春期真っ只中に、仲の良い友人に次の日から完全無視された経験や、クラスで仲間外れにされ
いじめを受けた経験のある人間には、昨日のことのように思い出される
孤独が描いてあるからだ。 -
Posted by ブクログ
一冊まるごと、どれも「作家性」に溢れた一品。
●持つ者と持たざる者
⇒社会的地位の高低、知識を持つ者と無知な者
●無償の愛
●無垢なるもの存在
⇒時に無垢ゆえに踏みつけられて片隅追いやられる
そんな存在に気付く者がいる
●肉体的痛覚の麻痺
⇒刃物による肉体損傷の描写が見られるが、その時の感情の
高ぶりに因る痛みの鈍摩を思い知らされる
アルク作品を読んでいると、途方もない悲しみの果てに一条の希望の光が射している、そんな感じがする。悲しみを自虐的に描くのではなく、淡々と描いているからこそ、その絶望の深さが迫ってくる。そして、時にユーモラスな台詞や表情で、のちに光が射す予感を抱かせてくれる。素晴らしい作家さんだ!!
ARUKUさんの『ギャンブラー大竹』の続き描いて欲しいなぁ、って密かに願ってるんだけどwww あの一作だけでも十分なのは重々承知で、斉木が「大竹、やっと言ったか、大竹」って言ってるとこが読みたい!!!斉木が大竹の名前連呼するとこ、大好きだーーーーっ!!!
多くを望まず与えられなかった人には唯一無二のものに「生まれて初めて求められて欲しい」と言う願いが描かれている気がする。何度目かもう数えきれないけど再読。本作を含め、初期の作品には特に作者自身のとても繊細な心が映し出されていると思う。登場人物の多くを欲しがらない心、その心根の美しさに泣けてくるんだよね… -
Posted by ブクログ
ストーカー話にこう言う結末を着けるところが…たまらない。収録の「琥珀の月」。やってる事は明らかに粘着質で病的なんだけど、愛する人の為に見返りを露ほども考えず、自分の身を躊躇いなく放りだせるもんだろうか…。一方的に自分の感情を押しつけるのは決して褒められたもんじゃないし、相手の「幸せを祈るからこそ」と言うお題目を掲げれば何をしてもいい、と言うものでもない。自分の気持ちが受け入れられないと好きな相手に攻撃を向ける低俗なストーカーが大多数な中、例え病的な性質を持っていたとしても、好きになって貰う為に身を捧ぐ、と言う所まで行けば相手に好かれる可能性が生まれるかもしれない、と言うお話。恐らく、そこまでやったとしても相手に気味悪がられてしまうのが実際なんだろうけど、小山田は砂原の幸福を本当に考えていただけで、他に望むものが何もなかった、と言う真実を抱えた男だから、砂原も彼を受け入れたんだろうなぁ。妄執から変質的にストーカーするいわゆる行き過ぎた愛の行為はBLの中でも数々描かれているが、ストーカーの鏡、と言うと語弊しか生まないが、砂原をストーキングする怖い男の小山田は人間界に堕ちた元悪魔と言うか…悪魔の癖に人間が好きになってしまって、その人間に害を及ぼすものには容赦しない、と言うか。正当化されることなど有り得ないストーカーの鏡的な、愛が高じるとは愛する相手に身を捧げて自分の事などどうでもよくなる程の妄執と言う見方が出来るんだ…ARUKUさんすげぇな、って思ったんだよ。簡単に言ってしまうと好かれてもいない相手に対して命も捧げられる様を見て、ほだされて…って話でもあるんだけど、どんなにリア充に見えても、その人間のそこに在る「孤独」を見破ってしまう人間がいて、そこに気付いて貰えると言う事を人間は一番求めているんじゃないかな、と至極納得がいくんだ…
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Posted by ブクログ
「猿喰山疑獄事件」がとても良かったのでアルク先生の他のコミックスも手にとりました。
今回のは短編が多かったのですが、、、すごい、すごい良かったです!こんな素敵な作家さんがいらっしゃったなんて・・・!
話のラストのどんでん返しでいつも感動させられます。本当に、お話作りがとても上手な方なんだな~と思います。
個人的に好きなのは表題作のお話と恋蜘蛛、シュミジェです。
要所要所の言葉や表情でも切なくなります。
何度読んでもしみじみと感動がある、本当に素敵な作家さんに出会えてとても幸せです。
独特に感じた絵柄も読んでいると作品とあっていて気にならなくなります。むしろ素敵に思えます。