感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2021年01月01日
いやーすごい作家さんだ。知ってたけど!わかってたけど!
誰もがその独創性を認めるわけではないけど、中毒性がありすぎて好きな人はたまらなく好きな世界観。自分も大好き。
人間が滅び天使と悪魔が戦う世界で、亡くなったばかりの片想いの相手を縫って、命を吹き込む仕立て屋。
たましいを求めてこの混沌とした世界で...続きを読む共に旅立つ姿は、まるでオズの魔法使い。旅は男が心臓をもらって終わるんだろうか。
話は二人の物語に見せかけて、関わっていく世界の生き物たちに焦点があてられる。特に好きなのは春の王様をよみがえらせるために頑張る虫の話。可哀想で可愛い虫がたまらなく愛おしい。
仕立て屋のはづとゴドー君の行く末も楽しみ。物語の最後にどんな素敵なハッピーエンドが迎えられるのか。もう期待しかない。
Posted by ブクログ 2020年09月25日
斬新な切り口、奥行きの深さ…色々な感情に心が揺さぶられることまちがいナシのARUKUセンセのファンタジックワールドでした。
色んな不思議ワールドをこれまでも見せてくれたセンセなのですが、まだまだ枯れるどころかめちゃくちゃ進化してるのがすごいです。
…そして、確実に絵柄も上達してる…!
センセの作品...続きを読むには影が薄くて幸も薄い主人公が登場することが多いのですが、みんな地道に働き続けてとても真面目で勤勉。そして、自分とは対照的なキラキラの王子様にひそかに憧れていたりするのです。
仕立て屋の羽繕もそんなタイプで、善意のかたまりみたいな青年です。
虐げられていた環境の中でも、食べていくためとはいえ、一生懸命自分にできることをやり続けて来た成果とも言える仕立て屋としての腕前に、悪魔から授けられた途方もない力。
その力で羽繕はゴドーをよみがえらせ、様々な生き物たちを救っていきます…
なのに、その見返りをこれっぽっちも求めない。ここが彼のいいところですね。
そうしながら、羽繕はゴドーとともに彼の魂を求めて旅を続けていきます。
魂とは?生きること死ぬことの意味とは?
読み進むうちにそんなことをあれこれ考えてしまっている自分に気づきました。
そして、みんなを助けながら旅するうちに孤独だった羽繕にだんだん仲間が増えていくのが、とてもよかったです。
読んだ後の余韻がすごかったです。
続きものなので早くこの先が知りたくてたまらないです!
羽繕が幸せになりますように。ゴドーが愛にあふれた魂を手に入れることができますように。
最初は、ファンタジーにしてもリアリティがないなと思いました。しかし、ストーリーが進むにつれ、この世界にどっぷり浸かっていました。主人公がとても優しくて、出てくるキャラクターもみんな素敵でした。しかもけっこうページ数が多い気がする。最後がどうなるのか、見たいような恐いような••••••。
Posted by ブクログ 2020年10月12日
大人の童話というとしっくりくる世界観。傘のシーンは泣きました。まだ旅は続くみたいですが幸せな結末を望みます。この作者さんだからそう簡単にはいかないだろうけど…
世界観がすごすぎて読後にかなり放心しました。
面白いとかでは片付けられない。
ぜひあらゆる人に読んでいただきたいファンタジーです。
作者様ファンです。ヤバイ…良すぎます。童話を読んでいるような世界観がスゴイ!続くのですね。魂の半分はどうなっちゃうのでしょう…気になりすぎる…
悪魔によって人間社会が滅ぼされた世界。悪魔の殿下に作ったものに命が宿るミシンをもらって、片思い相手を縫って作る仕立て屋。ARUKU先生の作品、やっぱり面白い。得難い作風。春の王とか周りの人達のBLも気になる。
終末を迎えた後の世界なのに殺伐とした中にどこか優しさを感じる不思議な世界を旅するはづとはづの作った人形ゴドー。人形ゴドーの幼児みたいな無垢さにも、はづには姿は見えないけどずっと側にいる護堂の魂にもキュンキュンします。次巻も楽しみ。
ちるちるさんで無料でたまたま読んで、ガーンっとなりました。たしか「薔薇とカタツムリ」が出る回で、なんて美しい哀しいお話なんだろう。すごい作品見つけたと号泣でした。まとまったら購入しようと思ってやっと全部読めて満足です。初めての作家さんでしたが本当に出会えて良かったです。
本当にすごい!BLでこんなおとぎ話みたいな話が読めるとは!1巻とのことで続きも楽しみです!
魂のないゴドー君のちまちました動きが可愛い!
Posted by ブクログ 2020年10月09日
今まで私が読んだ、アルクさんの著作は16冊。
このお話は1巻なので、今後どうなっていくのかわからないが、今までで一番好きだ。
謙虚な仕立て屋に幸あれ!!
ゴドー君、頑張れ!
おとぎ話のようなキラキラとしていてどこかはかない感じの世界観でした。1階読んだだけでは何て言っていいのかわからないんですが何度も読むにつれて愛着が湧いてくる一冊