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「先生、あの小説を書きました?」ある日、偶然手に取った小説「黒猫の庭」。そこには、自分と思しき主人公と男やもめのいかがわしき情交が赤裸々に綴られていた。助教授・英にそのことを訊ねたのをきっかけに、激しい情事が徐々に現実のものとなっていく…! 話題の気鋭が放つ純潔と官能が交差する短編集。単行本描き下ろしあり。
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匿名
短編集
短編集でした。まだ終わらないの!?ってぐらいボリュームがありました。ARUKU先生の作品はハズレがないなと思います。
Posted by ブクログ
すっかり大好きな作家さんになったARUKUさん。 この本を読んで、長編より短編の方が好みかも…と思ったほど、どの作品も良かった。 決して説明的ではないのに読後感が明瞭で濁りがなく、短さの中に物語を詰め込むのがとても上手いと思う。 そしてチョコチョコ挟まれてる描きおろしのオマケが、たまらなく可愛かっ...続きを読むた(*´Д`) しかしエロい。絵柄が苦手な人もいると思うけど、慣れると本当に癖になる作家さん。
ストーカー話にこう言う結末を着けるところが…たまらない。収録の「琥珀の月」。やってる事は明らかに粘着質で病的なんだけど、愛する人の為に見返りを露ほども考えず、自分の身を躊躇いなく放りだせるもんだろうか…。一方的に自分の感情を押しつけるのは決して褒められたもんじゃないし、相手の「幸せを祈るからこそ」と...続きを読む言うお題目を掲げれば何をしてもいい、と言うものでもない。自分の気持ちが受け入れられないと好きな相手に攻撃を向ける低俗なストーカーが大多数な中、例え病的な性質を持っていたとしても、好きになって貰う為に身を捧ぐ、と言う所まで行けば相手に好かれる可能性が生まれるかもしれない、と言うお話。恐らく、そこまでやったとしても相手に気味悪がられてしまうのが実際なんだろうけど、小山田は砂原の幸福を本当に考えていただけで、他に望むものが何もなかった、と言う真実を抱えた男だから、砂原も彼を受け入れたんだろうなぁ。妄執から変質的にストーカーするいわゆる行き過ぎた愛の行為はBLの中でも数々描かれているが、ストーカーの鏡、と言うと語弊しか生まないが、砂原をストーキングする怖い男の小山田は人間界に堕ちた元悪魔と言うか…悪魔の癖に人間が好きになってしまって、その人間に害を及ぼすものには容赦しない、と言うか。正当化されることなど有り得ないストーカーの鏡的な、愛が高じるとは愛する相手に身を捧げて自分の事などどうでもよくなる程の妄執と言う見方が出来るんだ…ARUKUさんすげぇな、って思ったんだよ。簡単に言ってしまうと好かれてもいない相手に対して命も捧げられる様を見て、ほだされて…って話でもあるんだけど、どんなにリア充に見えても、その人間のそこに在る「孤独」を見破ってしまう人間がいて、そこに気付いて貰えると言う事を人間は一番求めているんじゃないかな、と至極納得がいくんだ…
絵が上手いわけではないけど、味のある話を書くよなー、としみじみ思う。好き嫌いがはっきり分かれそう。 短編集でしたが、小憎い演出があって、この作品は好きでした。 クロネコはかわいいですな。
短いストーリーが何編も。それぞれ心の奥に小さいけれど見逃せない波紋を起こすようないいストーリーだった。 絵柄がちょっと好みでは・・・というか色々あるけれどw
おや?これは! アルクさんなのに、普通のBLだ!(驚愕) 表題作はまた受けが貧乏臭いので普通っぽくはないのですが、他の著作に比べると全体的に普通のBLっぽいですね。 この中では「SNOW BLIND」が好きなんですが、これだけ幸せになれない感じですね。 だからといって、この後どうなるんだろう!二...続きを読む人とも幸せになってね!といった事をあまり思わないのが不思議です。 普通の漫画でこれやられたらとてもやり切れない気持ちになるのですが、そうなる事前提で読んでいるからかもしれません。
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