安東能明のレビュー一覧

  • 撃てない警官

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    短編集だけど、同じ主人公・背景ということで、なんか1時間の警察ドラマを見ている様。
    結構重厚な書きっぷりなので、是非長編を読んでみたいな、というのが最初の感想。


    警官の世界の「実は・・・」が結構散りばめられており、知らない者からすると面白かったりする。抜き打ち監査なんてやってるんやね。


    主人公はある事件をきっかけに、スケープゴートにされ地方に飛ばされてしまうのだが、自分を飛ばした上司に対して虎視眈々と復讐を狙いながら、色々な事件を解決していく話。
    全体的にモヤモヤとしてスッキリとしない話が多いけど、それだけに現実味があるのかな。巨大組織に属すことの悲哀みたいなのが、うまく書かれ

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    2019年02月27日
  • 限界捜査

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    東京・赤羽の巨大団地に住む幼女が誘拐された。
    警察は、懸命な捜査を進めるが、一向に消息が掴めない。
    そして、誘拐犯からの電話があり、やがて幼女は遺体となって発見された。

    一体、誰がなぜ?

    そして、幼女の母親の自殺が、事件の謎を更に深める。
    二つの別々のストーリーが一点に結ばれる時、深い謎であった真実が明らかになる。

    やや難解なところや冗長なところが、少々見られました。
    もう少し、刈り込んでも良いかも...

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    2019年02月01日
  • 強奪 箱根駅伝

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    箱根駅伝の直前、神奈川大学陸上部のマネージャーが誘拐された。犯人の要求は、10区の出場選手の辞退。

    なぜ、有力選手でもない学生を辞退させるのか。そして、犯人は誰なのか?

    謎が深まる中、駅伝が開始され、犯人から次々に新たな要求が出される。

    学生、TV局、警察、そして犯人。
    それぞれの思惑とプライドにかけて、ギリギリの攻防が始まる。
    手に汗握る攻防の末に行き着く先は、...

    なお、犯人側のメンバー(主犯以外)のキャラクターと、その動機の部分を、もう少し書き込んだ方が良いかと思いました。

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    2019年01月17日
  • 夜の署長

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    店頭でちょっと気になった連作短編集、初めての安東能明。
    夜間犯罪発生率日本一の歌舞伎町を抱える警視庁:新宿署を舞台に、「夜の署長」と呼ばれる伝説の刑事と、新米キャリア警部補の交流を中心に事件を連作短編の形で描いています。
    話は良く出来てると思うのですが・・・登場人物に全く感情移入できず・・・
    店頭で見た時は楽しそうな書き出しだと感じたんだけどなぁ・・ちょっと残念な読後感でした(^_^;)

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    2018年12月09日
  • 総力捜査(新潮文庫)

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    シリーズ5弾。しばらくぶりに読んだが、いつもいきなりの本題、前振りなしの潔さ(好き)
    さてこの巻、凄いエースがやってきて、なんだか主役乗っ取られそうな勢いだった。(若干、柴崎警部の立場が心配になる。)
    仕事はできる、人間的にもいい、スマートでそこそこかっこいい(って書いてたっけ?)こんな人出てきたら…(笑)
    まあ、なんで毎回、この人と内勤の柴崎が組むのかは謎だが。(いっそ、刑事になっちゃえ、デスクワークの方が似合わないぞ、なんて)
    高野も坂元も頑張ってるし、次巻も楽しみだ。

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    2018年07月10日
  • 強奪 箱根駅伝

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    12月30日の夜、神奈川大学駅伝チームの女子マネージャーが誘拐され、監禁中の彼女の映像がTV局に届く。駅伝生中継のジャックをも仄めかし、次々と要求を突きつけてくる誘拐犯。混迷の中でスタートした駅伝。そして、激走とシンクロするように誘拐犯・TV局・警察の熾烈な攻防戦が始まった。ハイテクを駆使し可能性の限界に挑んだ犯罪の結末は。

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    2018年06月14日
  • 第II捜査官

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    元高校物理教師という異色の経歴を持つ神村五郎は、平刑事なのにその卓越した捜査能力から所轄署内では署長に次いでナンバー2の扱い。「第二捜査官」の異名を取っている。ある日暴力を苦に夫を刺して取調中の女性被疑者が担当の刑事とともに忽然と姿を消した。数日後ふたりは青酸カリの服毒死体で発見される。未曾有の警察不祥事に、神村は元教え子の女性刑事西尾美加と捜査に乗り出した。

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    2018年06月12日
  • 出署せず

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    地味な事件の裏に人間の矮小さや小さな正義が潜んでいるのが面白かった第1作、二作目はあまりに地味過ぎるきらいがある。
    保身と出世しか考えていないのが魅力だった主人公が警官とは何かみたいなお利口さん的なことをいうのも一貫性がなくて違和感。もっと利己的な動機で動く人というのを徹底した方が魅力が出ると思うんだけど。
    あと謎のモテは意味わからんので不要。著者の女性経験の乏しさがうかがえる。妻子ある中年がそんな風に唐突にモテることはないという現実を見て知ってほしい。
    とはいえつまらないわけではなく地味に地味に読める。

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    2018年06月09日
  • 出署せず

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    柴崎令司警部は、今回も綾瀬署を離れることができなかった。その一方で、同世代のキャリア・坂元真紀が署長に着任。現場経験に乏しいコンビが誕生してしまった。職務にまつわる署内の不祥事、保護司による長男殺しの闇。そして、女性店員失踪事案の再捜査が、幾つもの運命を揺さぶりはじめるー。

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    2018年05月31日
  • 潜行捜査

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    大晦日に発覚した一家皆殺しという残虐な犯罪。その捜査本部で重要な任についた幸本は、捜査方針の対立から、本部付を解任されてしまう。それから五年、膨大な物証に振りまわされ、事件は迷宮入りの様相を呈してきた。所轄署の生活安全課へと異動となった幸本は、捜査本部と異なる視点で、事件を追っていた。そして偶然に手に入れた犯人の指紋。タイムリミットは十日。幸本執念の単独捜査は実を結ぶのか!?

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    2018年05月31日
  • ゼンカン 警視庁捜査一課・第一特殊班

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    江東区でストーカー事件が発生。被害者の長井由里は、無言電話、誹謗中傷のビラに見舞われ、地下鉄内で突き落とされてしまう。第一特殊班が警護にあたるが、怪しい人物は見当たらない。しかし係長の辰巳だけは昔担当した奇妙なストーカー事件と同じ匂いを嗅ぎ取っていた。

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    2018年05月27日
  • 第II捜査官 虹の不在

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    警察小説
    元高校物理教師という異色の経歴を持つ神村五郎は、卓越した捜査能力により平刑事なのに署内では署長についでナンバー2の扱い。「第二捜査官」の異名を取る。相棒の新米刑事・西尾美加は元教え子だ。飛び降り自殺と思われた事件の真相に迫った「死の初速」。死体のない不可解な殺人事件を追う表題作「虹の不在」など四篇を収録。

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    2018年05月27日
  • 侵食捜査

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    赤羽中央署の疋田務は、別居中の中一の息子と数年ぶりの団欒の最中、荒川赤水門で女子短大生の水死体を発見した。入水自殺が濃厚とされたが、遺体の胸に刻まれた謎の文様が気になった疋田は、異例の再鑑定を依頼する。さらに、二転三転する両親の言動にも違和感を覚える。喪った娘の何に口を噤んでいるのか?やがて捜査は、彼女を施術した美容整形外科の暗部に迫るがー。

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    2018年05月27日
  • 夜の署長

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    東大法学部を卒業した新人刑事の野上は、新宿署に配属された。日本最大のマンモス署にして夜間犯罪発生率も日本一の新宿署には、“夜の署長”の異名を取る伝説の刑事・下妻がいた。捜査一課の敏腕刑事だった下妻は、なぜ10年も新宿署に居続けるのかー。野上は次々起こる事件の捜査を通じ、下妻の凄みを知る。

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    2018年05月27日
  • 総力捜査(新潮文庫)

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    捜査二課から異動してきた“刑事の中の刑事”上河内博人警部が相棒に指名したのは、なんと“内勤のプロ”柴崎警務課長代理だった(「秒差の本命」)。坂元真紀署長は、管内に移ってきた武闘派暴力団事務所を排除するため、総力体制を組む。対策を練り、調査を進めるうちに、柴崎たちの想像を遙かに超えた真実が浮上する(表題作)。警察小説の醍醐味、その全てを詰めこんだ、会心の連作ミステリ。

    シリーズ第五作。表題作以外は楽しめた。

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    2017年12月27日
  • 撃てない警官

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    ネタバレ

    評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    総監へのレクチャー中、部下の拳銃自殺を知った。柴崎令司は三十代ながら警部であり、警視庁総務部で係長を務めつつ、さらなる出世を望んでいた。だが不祥事の責任を負い、綾瀬署に左遷される。捜査経験のない彼の眼前に現れる様々な事件。泥にまみれながらも柴崎は本庁への復帰を虎視眈々と狙っていた。日本推理作家協会賞受賞作「随監」収録、あなたの胸を揺さぶる警察小説集。

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    2017年12月08日
  • 水没 青函トンネル殺人事件

    購入済み

    残念!

    ストーリーは素晴らしいですが、キャラクターの個性が文章から光ってこない。もったいないの一言です。

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    2017年10月24日
  • 聖域捜査[捜査シリーズ]

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    ゴミ屋敷、下着泥棒、散骨、年賀状の未配達などなど、はじめは些細と思われた事件が大きなものへとつながっていく。

    この作品からは、事なかれ主義の上司のもと、「生活安全特捜隊」の班長となった結城を中心とする班の捜査への執念が匂いたってきて、連作モノだがなかなか読みごたえはある。

    ただ、結末がすっきり終結せず、何か置いてきぼりにされたような想いを残す作品もあったが。

    それと、結城だが、部下がヘマすると、自分に責任が降りかかるのではと、オロオロしたり、他の部署に嫌味を言われ、頭に血を上らせたりと、成長過程にある、なかなか人間臭いところを見せてくれている。

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    2017年10月15日
  • ゼンカン 警視庁捜査一課・第一特殊班

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    唸るしかない。事件の裏側に隠された真実を、その目が瞬時に見つけ出す。

    その切れ者ぶりは、「スゴイ」という言葉しか見つからない。

    誘拐や立てこもりといった現在進行形の事件に臨場し、すぐれた能力で解決に導く警察官たち。

    その一班に新たな係長として登場する辰巳。

    切れ者ではあるが、相手が上司だろうが、有無を言わせない押しの強さ。

    部下の日吉智彦の目線で、辰巳の敏腕ぶりが描かれていく。

    マンション一室の立てこもり、ストーカー、バスジャック、振り込み詐欺、幼児連れ去りの5つの事件が描かれた連作モノである。

    短編なので、事件解決までのスピード感が心地よい。

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    2017年10月06日
  • 伏流捜査[捜査シリーズ]

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    シリーズ第3巻。中編2つ。生活安全特捜隊のチームワークとメンバーの役割分担がややマンネリ気味。中編だと、ちと飽きるかな。
    小西の俳句は嫌いではないが。

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    2017年08月02日