川上健一のレビュー一覧

  • 朝ごはん

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    山梨、八ヶ岳南麓の丘の上。
    「朝」と「朝ごはん」が大好きな慶が、
    ツネおばあちゃんとの出会いをきっかけに、
    夢だった「朝ごはん屋・おはようございます」を開く。

    朝からそれはもう、元気一杯な慶。
    毎朝、低血圧でボサ~っとしている私には、なんとも羨ましい限り。

    かまどで炊いたごはん、炭焼きのシャケ
    チーズトースト、生みたての卵かけごはん

    楽しそうにお料理して「おいしそう!」と声を上げる慶。

    ”おいしい神様”か…
    めんどくさいなぁ…なんて思いながら、お料理しちゃダメなのね(笑)

    姉弟の卵焼きのくだり、おまけをしてしまうだろうところまでは慶と一緒。 
    ただその後、てっきり卵メニューをプラスす

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    2015年10月24日
  • 跳べ、ジョー! B・Bの魂が見てるぞ

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    ネタバレ

    【本の内容】
    ダンクシュートとは、ジャンプ一番、バスケットリングの上からスナップを効かせてボールを叩きこむシュートのことだ。

    ミサワ基地のジョーは、黒人の誇りをダンクを決めることに賭けた。

    ああ、神さま、ちびの黒人にでっかい羽根をください!

    スポーツ小説の幻の傑作と言われるデビュー作がここに復活!

    単行本未収録のアイスホッケー短編「新顔」も収録。

    還ってきた名手の再編集スポーツ小説傑作集。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    やっぱり長編が読みたいぞ川上健一。

    たしかにうまいし、熱い物語がこの本にはたんまり詰まっている。

    「熱いトライ」ではラストの主人公の言葉に、泣かされ、「打っ

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    2015年01月18日
  • 朝ごはん

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    昨日、小淵沢の友人から届きました!

    自分のよく知っている場所が舞台になっているので

    情景が思い浮かべやすく、

    この本の登場人物と実在する人物とを

    重ね合わせながら読んでしまいました。

    心温まるストーリーでした。

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    2013年10月01日
  • ナイン 9つの奇跡

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    人間の大事なもの。
    ありがとうって言える相手がいること。
    そういう気持ちをもてること。
    素敵な気持ちになれる一冊。

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    2012年12月22日
  • 雨鱒の川

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    東北弁がなんだかあったかい。

    何度読んでも最後は涙が出ます。
    婆っちゃとのシーンです。
    電車の中で読むときは注意しないと。。。

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    2012年07月07日
  • ららのいた夏

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    知り合いのお爺さんに、「君はこれをよむといいよ。」と言われてもらった本。とても良かった。この主人公二人が好き。さわやかでかわいらしい。

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    2010年12月15日
  • ららのいた夏

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    読むきっかけとなったのは、高校の国語の授業で小説の文章題で出題され、「続きが気になる」と思い、個人で買って読み始めました。

    結果はわかっていても、どんどん読みたくなる本です。青春と恋愛はもちろん、部活をしていた方ならぜひ読んでほしい。

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    2025年01月28日
  • トッピング 愛とウズラの卵とで~れえピザ

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    岡山弁(?)で全編進んでいく。なんかすごくコテコテな方言を敢えて使ってるような?岡山のかた、普通にこんな感じでしゃべります?
    でも、方言って没入すると本当にかわいい。
    ストーリーはちょっと予測できてしまうけど、全体としてほんわかした空気に包まれていて、良い読み心地。
    ガンになって、5年生存率90%という数字をどう受け止めるか、それはその人がいままでどのように生きてきたかによる。
    ちょっと、主人公の考え方は自虐的すぎるかなぁと思う部分もあるけれど。
    ガンになったことで全てのことがありがたく幸せに感じることもできるのか。
    そして、どんな人も心からのありがとうという言葉を待ってるのかもしれない。

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    2024年10月19日
  • 雨鱒の川

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    ネタバレ

    東北のある寒村で、母親のヒデと二人暮らしの小学三年生の心平は、川でヤスで魚を捕ることと絵を描くことにしか興味がない、純朴な少年だった。
    そしてそんな心平には心の通い合う同学年で耳の不自由な少女小百合がいた。
    そんな二人は川で雨鱒を見つけ、高学年の少年たちに雨鱒が見つかりそうになっては、それを逃がしてやるのだった。そして心平は小百合との結婚を誓う。
    そんなある日心平の絵が国際的な児童画展に入選する。その夜祝賀会が催されるが、母のヒデは雪の中で眠ったような状態で死体で見つかる。
    十年後、十八歳になった心平は村に戻ってきて、小百合の実家である造り酒屋勤めるが、社長の高倉志郎から東京で絵を学ぶよう勧め

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    2024年08月24日
  • 翼はいつまでも

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    ネタバレ

    舞台は1960年代の青森県十和田市。
    僕こと神山久志は中学3年生(最初は2年生)で野球部員でやっとレギュラーポジションを取れた。
    それと同時期にラジオから聴こえてきた「ビートルズ」の曲に心を奪われる。
    また思春期である神山君は、同じ野球部員から十和田湖周辺で若い女性が処女を捨てることが多いと聞き、好奇心と衝動から、夏休みのある日野宿できる準備をして自転車で十和田湖畔へ向かった。
    その十和田湖畔の岩場で、おとなしく音楽の授業では合唱でも口パクしている斉藤多恵が一糸まとわぬ姿で泳いでいるのを見かける。
    そして湖から上がった斉藤多恵は美しい声で「アヴェ・マリア」歌い上げるのだった。
    彼女は神山君に気

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    2024年05月31日
  • 翼はいつまでも

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    ネタバレ

    中学生が主人公の小説なんて、好んで読まないけど、読んだらなかなか切なくて良かった。
    最近、自分と同世代か年下の作家さんの小説ばかり読んでいたけど、この小説の著者は1949年生まれとだいぶ年上。物語の舞台も昭和の田舎町で、中学校の先生も暴力や暴言当たり前。(昔はそうだったよなぁ…ぞっとする)。ビートルズが流行りだして、中学生が歌っていると、「ビートルズなんて歌ったら不良になる!禁止!」って言ってる笑。今じゃ滑稽だけど、実際そんなことしてたのかな。
    例えば今、中学生にスマホを学校を持ってくるなって禁止するけど、時代が変わったら、「なんであんな便利なものがあるのに、学校で使わせずに禁止してたんだろう

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    2023年08月04日
  • 翼はいつまでも

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    私のビートルズとの出会いは、時間に追われていないまったりした土曜日の午前中に家でかかってる陽気な曲っていう印象。たしかに中学生でいきなりこんな曲に出会ってたら衝撃的かも。しかも昔はYouTubeとかないからどんな人がどんな風に歌ってるかっていう想像がすごい膨らみそう。
    今は想像するよりも先に音楽や映像に触れられちゃうから想像を超えるっていう経験が中々少ない気がする。

    あと、角田光代のあとがきが面白かった。
    昔の自分を、自分の居場所と捉えるのが斬新。

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    2022年10月05日
  • 翼はいつまでも

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    何処にも行けなかった夏の終わりに詠むのにぴったりの一冊。子供でもなく大人でもない中途半端な年頃の中学生のひと夏の甘酸っぱい物語。ビートルズとの出会いが少年に勇気を与える!

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    2022年09月23日
  • 宇宙のウインブルドン

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    友人の薦めで読みました。中学生の頃、スポ根系の大好きな漫画があって、先の展開が読めるのにドキドキしながら読んでしまうことがあったのですが、その頃の感覚を思い出させてくれて、タイムスリップしたみたいな感じでした。懐かしい音楽を聴いて、その頃まで一気にタイムスリップするのと似ている感覚。薦めてくれてありがとう。

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    2020年01月19日
  • 翼はいつまでも

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    川上健一も古い作家で大学生の時に読んだ覚えがある。
    非常に読みやすく、一編の青春映画を観るようだった。
    清々しい読後感で、学生時代にタイムスリップさせてくれ、
    心地よい時間をくれた良い小説だった。

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    2019年07月03日
  • 翼はいつまでも

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    主人公の野球部での活動を描く前半はどうなるかと思いました。キャラクターが極端すぎて現実感が無い。出来の悪いマンガのようです。
    しかし、中盤の十和田湖での多恵との邂逅あたりから、話がグッと盛り上がります。如何にも青春小説、如何にも純愛小説。そんな感じです。
    悪く言えば、余りに"出来すぎ"and"ありえない"と思わせる内容です。文学性という面から見ても決して高くは無いと思います。しかし、読ませます。"良い話"に思わず目頭が熱くなります。
    娯楽・青春・純愛小説の王道といった作品でしょう。

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    2017年10月30日
  • ナイン 9つの奇跡

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    川上健一氏と言えば青春小説。今回はその中でも王道のスポ根もの。
    主役級の中にはとても青春とはいえない年齢の人も多く混ざっているにもかかわらず、スポーツの熱さ、楽しさをたっぷりのユーモアを交えながら極上の味わいに仕上げている。
    少々尻切れ蜻蛉の感はありますが、充分に日常の疲れを癒してくれる味わいでした。

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    2017年10月06日
  • 翼はいつまでも

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    夏に読むのにぴったり
    これだけ意志をしっかり持った中学生は少し現実離れしてると思うけどフィクションとしてなら十分満足できる。

    ただし無駄に長いシーンがいくつかあって、そこをカットすればより読みやすくて良い作品になったと思う。

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    2017年08月12日
  • 翼はいつまでも

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    野球、ビートルズ、十和田湖。
    完璧な青春小説。
    出来過ぎと感じるところはあるものの、素直に感動し、息子にもこういう葛藤と闘いと脱皮とを経験してほしいと心から願う。

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    2017年07月03日
  • 翼はいつまでも

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    内容紹介
    初恋と友情…少年と少女の永遠のひと夏。中学2年生の時に初めて聞いたビートルズで、さえない僕の人生は変わった。冒険の小旅行、憧れの少女との交流。ひと夏の思い出が蘇る。第17回坪田譲治賞受賞の清冽な青春小説。(解説・角田光代)

    青春小説として非常に評判が高い作品でしたが、なかなか見当たらなかったので読んでいませんでした。爽やか且つ青臭く、友情喧嘩反抗恋愛と揃っていて隅から隅まで青春まっしぐらです。僕にはこんな時代は無かったと断言できますが、読んでいると彼等の仲間だったんではないかと妄想する位のめり込んで読みました。
    ヒロインの存在が秀逸でこの話の6割がそれ、4割が友情で出来ています。昭

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    2017年06月12日