川上健一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
ふたりの出会いはマラソン大会で走っている最中だった。小杉純也はプロを目指す高校球児。坂本ららは走ることと笑うことが大好きな高校生。ららは、運動会から始まってロードレース、駅伝、フルマラソンと次々に記録を塗り変えてしまう。オリンピックすら視野に入って来た。純也もスカウトの目にとまって、プロ野球の選手としてデビューした。涼風のようなふたりの恋。青春長編ラブストーリー。
プロを目指す高校球児純也、走るのが楽しくて仕方がないが、自由な風のようにつかみどころがない天才ランナーらら。2人の爽やかで現実離れしたアスリート恋愛物語です。題名から何となく結末は読めますが、 -
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
東北のとある寒村。母親ヒデと二人暮らしの小学三年生の心平は、川で魚を捕ことと絵を描くことにしか興味がない。そんな心平には心の通い合う少女小百合がいた。心平の絵が国際的な児童画展に入選し祝賀会の夜、母親は雪の中で死亡した―。十年後、十八歳になった心平は村に帰ってきた。小百合の家の造り酒屋に勤めるが、小百合に縁談が起きて…。幼なじみの透明な心を謳い上げた清冽な初恋小説。
切ない、心平が明るくて楽しそうに絵を書いて、大好きな人達が居るので見ていてほんわかはするものの、父が死に、自分のお祝いの日に母が死に、引き取った祖父母も間をおかず死去。18歳にして誰もいない -
Posted by ブクログ
1989年8月に最初に世に出た。当時は丁度、主人公の小杉純也と坂本ららと同じ世代ということになる。読んでいて自然と顔がニコニコしてくる。主人公たちが交わす会話や所作がすんなりと自分の中に入ってきた。このような本を読むのは初めてだ。変に顔がにやけるから電車の中で読むのが恥ずかしかったほどだ。
男子校に通っていたため部活で運動会で女の子と出会うきっかけというのは全くなかった。代わりに男同士の友情という奴が出来たかというとそうでもない。中学校の頃に時代小説に出会いわずかながらの小遣いをやりくりし山岡荘八、吉川英治、岡本綺堂の本を本八幡の本屋で買った少年時代だ。分別くさいガキだったと今にして思 -
Posted by ブクログ
アジアを1ヶ月ほど旅しているときに
マレーシアのコタキナバルという土地で出会った本。
読む本がなくなり、日本語の本を扱う書店で見つけた。
選べるほどの量はなく、なんとなくこの本を手にした。
期待せず、ビーチで一人寝そべりながら読み始めると、
テンポ良くサクサクと読み進められる。途中、登場人物の笑い方
“がはは”が非常に気になるものの、文体自体は読みやすいので
一気に読破できる。
物語は、高校球児の純也と天才ランナーららの恋愛小説。
ランニング中にららと出会い、順調に日々を重ねていく二人に悲劇が・・・。
物語の骨子は、ありきたりのもので読み進めると先が読めるのだが、
それでも感動できる物語で