【感想・ネタバレ】翼はいつまでものレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月10日

青春小説の代表作です。湖畔で出会うシーンは胸が締め付けられる思いで自然と涙が溢れてきました。ビートルズとの出会いがいかに衝撃的であったのか臨時感あふれる思いです。「お願い、お願い、私」いいですね!

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Posted by ブクログ 2023年08月06日

2023年の夏フェアで紹介されていて気になって読んだ作品。

「え?」、「ん?」と思わされる展開がたくさんあって面白かった。引き込まれた。百田尚樹さんの「モンスター」と同じくらいページをめくるのが楽しかった。

印象的で好きなシーンが二つある。
音楽教師の小林先生が、声を出して歌わない斎藤多恵に向か...続きを読むって、「音痴でもいいの、大切なのは心を込めて歌うこと」という場面。
もう一つは、静まり返った十和田湖で、斎藤多恵が全裸になって泳ぐ場面。読んでいると自分も開放的な気持ちになれたような気がして良かった。

主人公の神山くんが、ビートルズの曲に心うたれ、結果的に周囲の人間に影響を与えていく。自分にも元気をくれる曲がたくさんある。これからも、それらの曲をたくさん聴いていきたい。

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Posted by ブクログ 2023年05月02日

すごくイイね!
読み始めは字が小さくて少し読みづらかったが、あっという間に、このお話しの世界に入って行けた。少し古い時代、でもすごくハッピーな季節。中学生の夏のひととき。あー、これいいな。おすすめです♪

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Posted by ブクログ 2022年05月07日

自分が好きなジャンルとかよく分かってないけど本を読んで人生で1番心動かされた作品。これから何冊の本を読んでもベスト5には残ると思う。

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Posted by ブクログ 2022年04月26日

最高の読後感!!
多感な年頃の中学生が描かれていて、爽やかな感動で胸がいっぱいです。
きっとこれから何回も読み返すことになる一冊になりました。

前半は大人の理不尽やあり得なさににイライラ。
自分に自信のなかった野球部補欠の主人公が、ラジオで偶然耳にしたビートルズの曲をきっかけに変わっていくのがすご...続きを読むく良かった。
野球部のため、大人の理不尽に立ち向かっていく姿には痺れました。

一人大真面目にHなことで悩んでる様子や、思いついた名案にもおバカで吹いたなー。
野球部の絆、友情、初めての恋。
仲間たちとの無茶もバカもいい。
中学生の成長ってすごいなぁって思いました。
グッとくるシーンがいくつもあって何度も泣いてしまった……。
読後すぐ、また読み返してしまうくらい素敵な青春小説でした!

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Posted by ブクログ 2022年02月14日

 十和田にある中学校。中学2年の秋から中学3年の夏までの1年間。神山久志と斎藤多恵のプラトニック・ラブを見事に描いた作品。青春は無条件に素晴らしいと改めて思いました。感動しました。川上健一「翼はいつまでも」、2001.7刊行、2004.5文庫化。

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Posted by ブクログ 2021年09月25日

主人公にエールを送りながら、それが実は自分へのエールであることに気付く。全体的に軽いテンポでサクサク読めます。というか僕は最初から最後まで一気に読んでしまいました。

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Posted by ブクログ 2020年11月02日

学生時代の青春物語というのがふさわしい感じの作品。

舞台はビートルズが日本に浸透し始めた時期ということで、時代的な古さはあるものの、話は抜群に面白かったです。

話の内容がとてもよく目に浮かぶ作品でした。

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Posted by ブクログ 2019年11月09日

勇気。一歩前に出よう。

最後の親父さん登場あたりから、
ぐっときたなぁ〜。

電車で読まなくて良かった( T_T)\(^-^ )

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購入済み

ビートルズがきた時代の世相

2018年01月16日

1962年デビューしたビートルズはあっという間に日本にやって来た。不良の聞く音楽だと否定する大人たち。大人になりつつある中学生は違った。この小説ではそんな中学生たちが、現代と変わらぬ様に部活動をし、性に目覚め、泣いたりわらったりする日々を書いてあるのだが、現代と違うのはまわりの環境。ビートルズがやっ...続きを読むてきたことによって、自分の思っていることや考えていることを好きな様に表現できる様になった初めての世代。大人にもおかしいところはおかしい、と言えるようになった。今から50年以上前の話だがその事を感じさせない。当時もいじめはあった。中学生にもなると皆、好きな人ができたり、好きな音楽や映画などどんどん世界が広がっていく感じ。小説の中で何度も立ち止まり、ちょっと本を置き湧いてくる思いに身を任す。そんなただ読み進めることの出来ない小説。人はみな違う様にこの小説を読んでどう感じたか、思わず話しをしたくなる。わたしは、何度も立ち止まり涙した。青春小説と言うジャンルの中でもキラッと光っている小説。恐らく今から50年前の話しだがまだまだあらたな読者を感動させてゆくだろう。

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Posted by ブクログ 2016年06月18日

若いころには尾崎豊を聞いてみたり僕らの七日間戦争を読んでみたり、まぁそんなに大人は分かってくれない!みたいな気持ちがあったわけじゃないけど、そういう空気感は共有していた、みたいなところはあった。それが今や大人になって、はっきり言ってしまえばあの頃のことはあんまり覚えてないなぁ、と。もう何十年も経って...続きを読むしまって。そして今、子どもとどんなふうに向き合っているのか、などと考える。昔みたいにすぐ殴るとか、頭ごなしに命令するような親や先生は減ったような気もするけど、だからといっても子どもと向かい合うってどんな時代にも難しいよな。などという気持ちを思い出させてくれる。しかしこんなにも素直に自分の気持ちを打ち明けられるって素晴らしい。うちの子どもらも今はまだ素直だけど、そのまま育ってほしいよなー。

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Posted by ブクログ 2016年10月08日

 青春小説の王道!

 若い人が読めばもちろん感動するでしょうし、年配者が読んでも昔を思い出して心を揺さぶられるでしょう。

 あるいは自身に思い当たることがあって、恥ずかしくて「キャッ!」と叫ぶ人がいるかもしれません。

 それにしても若いということはうらやましいですなあ(ああ、年寄りのようなこと...続きを読むを書いてしまった……)。

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Posted by ブクログ 2015年11月29日

高校生の時に一度読んだ本。なぜかずっと記憶に残っていた本で、特別な本なのだと思う。また、10年後に読もう。

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Posted by ブクログ 2015年10月14日

雨鱒の川が好きだったので、他の川上健一の作品も読んでみたいと思い本書を手に取りました。
ビートルズの曲に出会って勇気づけられた主人公はまるで生まれ変わったかのように強い人間になる。さらに、友人でありのちに恋の相手ともなる女子の心を開き、暗く重い過去から解放してあげることに成功する。
人の力や、若さの...続きを読むエネルギーを感じられる作品でした。ユーモラスな部分もありつつ、切なさや恋のじれったさを感じる場面もあり読んでいて飽きなかったです。青春っていいなぁ。

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Posted by ブクログ 2015年05月04日

なぜか、読んでいるこちらが恥ずかしくなるような、甘酸っぱい青春のひと夏の物語。とても爽やかでどんどんと読み進めました。
改めて、自分自身の中学生の頃を振り返ってみても、複雑で難しい年頃であったと懐かしくなるし、なんとも言えないわびしさのようなものがこみあげてくる。

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Posted by ブクログ 2014年05月23日

若者が成長する姿を描いた小説が好きなんだと言うてたら「これ読んでみ」と薦められた小説だが、これはまさに少年の成長を描いた小説の基本形とでもいうべき王道を走っていて気持ちよい。

読んでいる間はすっかり主人公の神山君になりきってしまい、大人への不信に怒り、反抗的ダンスパーティに興奮し、童貞卒業企画にニ...続きを読むヤニヤし、野球部員との友情に熱くなり、何よりも淡いけど一直線な恋に心ときめいた。

そして読み終わったとき、主人公よりも、彼らが反抗したり不信感をもったりした父親や先生やその他の大人たちの気持ちを斟酌している自分をみつける。普通なら「若かったあの頃は良かったなぁ」と思うはずなんだけど、そうじゃないのがこの小説のキモ。

若者が大嫌いな大人の事情を理解してしまった我々(と括ると不遜か?)に送られるエールを感じ、これおっさんをターゲットに書いたんじゃないか?と思える、世代を超えた青春小説の傑作なのである。

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Posted by ブクログ 2023年08月04日

中学生が主人公の小説なんて、好んで読まないけど、読んだらなかなか切なくて良かった。
最近、自分と同世代か年下の作家さんの小説ばかり読んでいたけど、この小説の著者は1949年生まれとだいぶ年上。物語の舞台も昭和の田舎町で、中学校の先生も暴力や暴言当たり前。(昔はそうだったよなぁ…ぞっとする)。ビートル...続きを読むズが流行りだして、中学生が歌っていると、「ビートルズなんて歌ったら不良になる!禁止!」って言ってる笑。今じゃ滑稽だけど、実際そんなことしてたのかな。
例えば今、中学生にスマホを学校を持ってくるなって禁止するけど、時代が変わったら、「なんであんな便利なものがあるのに、学校で使わせずに禁止してたんだろうね!ばっかみたい!令和の教員ってバカだったねー」ってなるかも!?
まぁそんな時代の中学生の少年が、教師に反感を覚えたり、父親に対してモヤモヤしたりしながら、ビートルズの歌に出会ったことでちょっと大人になっていく物語です。
ちょっとした気持ちの持ち方の変化で、パッとしなかった中学時代が輝きだす。女のこともしゃべれるようになって、学校では暗くて目立たなかった少女の、別の面を夏休みに知る。ピンチに陥ったとき、父親が現れ、助けてくれて、黙って去っていく場面とか良かった。
普段、解説とかあんまり読まないけど、角田光代さんが解説書いてたんで読みました。中学生であるということの苦しさ、自分は中学生には絶対に戻りたくないということが書かれていてとても共感した。私は特に中学時代に嫌な思い出があるわけじゃないけど、それでも中学時代には戻りたくないと思う、その理由が角田さんの文章でなんだかしっくりと理解できた。
だけど中学時代にはこんなふうに、多くの人は、苦しみながらも、色々な新しいことに出会って、成長してきたんだなって思った。逆にそういう時期がないと、大人にはなれない。
近未来を描く物語もいいけど、今更昭和っていうのも(先生たちの横暴さにはイラっとするけど)いいなと思いました。

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Posted by ブクログ 2022年10月05日

私のビートルズとの出会いは、時間に追われていないまったりした土曜日の午前中に家でかかってる陽気な曲っていう印象。たしかに中学生でいきなりこんな曲に出会ってたら衝撃的かも。しかも昔はYouTubeとかないからどんな人がどんな風に歌ってるかっていう想像がすごい膨らみそう。
今は想像するよりも先に音楽や映...続きを読む像に触れられちゃうから想像を超えるっていう経験が中々少ない気がする。

あと、角田光代のあとがきが面白かった。
昔の自分を、自分の居場所と捉えるのが斬新。

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Posted by ブクログ 2022年09月23日

何処にも行けなかった夏の終わりに詠むのにぴったりの一冊。子供でもなく大人でもない中途半端な年頃の中学生のひと夏の甘酸っぱい物語。ビートルズとの出会いが少年に勇気を与える!

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Posted by ブクログ 2019年07月03日

川上健一も古い作家で大学生の時に読んだ覚えがある。
非常に読みやすく、一編の青春映画を観るようだった。
清々しい読後感で、学生時代にタイムスリップさせてくれ、
心地よい時間をくれた良い小説だった。

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Posted by ブクログ 2017年10月30日

主人公の野球部での活動を描く前半はどうなるかと思いました。キャラクターが極端すぎて現実感が無い。出来の悪いマンガのようです。
しかし、中盤の十和田湖での多恵との邂逅あたりから、話がグッと盛り上がります。如何にも青春小説、如何にも純愛小説。そんな感じです。
悪く言えば、余りに"出来すぎ...続きを読む"and"ありえない"と思わせる内容です。文学性という面から見ても決して高くは無いと思います。しかし、読ませます。"良い話"に思わず目頭が熱くなります。
娯楽・青春・純愛小説の王道といった作品でしょう。

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Posted by ブクログ 2017年08月12日

夏に読むのにぴったり
これだけ意志をしっかり持った中学生は少し現実離れしてると思うけどフィクションとしてなら十分満足できる。

ただし無駄に長いシーンがいくつかあって、そこをカットすればより読みやすくて良い作品になったと思う。

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Posted by ブクログ 2017年07月03日

野球、ビートルズ、十和田湖。
完璧な青春小説。
出来過ぎと感じるところはあるものの、素直に感動し、息子にもこういう葛藤と闘いと脱皮とを経験してほしいと心から願う。

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Posted by ブクログ 2017年06月12日

内容紹介
初恋と友情…少年と少女の永遠のひと夏。中学2年生の時に初めて聞いたビートルズで、さえない僕の人生は変わった。冒険の小旅行、憧れの少女との交流。ひと夏の思い出が蘇る。第17回坪田譲治賞受賞の清冽な青春小説。(解説・角田光代)

青春小説として非常に評判が高い作品でしたが、なかなか見当たらなか...続きを読むったので読んでいませんでした。爽やか且つ青臭く、友情喧嘩反抗恋愛と揃っていて隅から隅まで青春まっしぐらです。僕にはこんな時代は無かったと断言できますが、読んでいると彼等の仲間だったんではないかと妄想する位のめり込んで読みました。
ヒロインの存在が秀逸でこの話の6割がそれ、4割が友情で出来ています。昭和ですね昭和。

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Posted by ブクログ 2014年10月29日

勢いがいいです。場面によっては、この描写、こんなに長く必要か?と思うところもあるのですが、作者がのびのび書いている感じで気持ちがよいです。主人公の少年と作者が重なります。

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Posted by ブクログ 2021年05月06日

夜明け前の十和田湖で、主人公が裸で泳ぐ同級生の女の子と出会うシーン。女の子は湖から上がった後、アヴェ・マリアを歌う。現実にありそうで、しかし小説の中でしかありえないだろう胸が高鳴る素晴らしいシーンだ。青春小説の傑作。

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Posted by ブクログ 2023年10月14日

神山くんと一夏の青春を味わった気持ちになりました。あの頃の素直でまっすぐでエネルギーのある感じ。
最初は正直あまり読み進められなかったけど、途中から一気に世界感に引き込められていました。

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Posted by ブクログ 2023年08月04日

青森県十和田市立南中学校の野球部に所属する神山少年をとりまく青春物語。
父親との確執や友人たちとの悪ふざけ、教師に反抗して自分の意思を大人に伝える勇気をもったり、初恋を体験したり…。

勇気をふり絞って自分の気持ちを素直に言える神山くんがうらやましくて仕方がない一方で、「私ももっとがんばれる!」とい...続きを読むう勇気をもらった。
後味スッキリ、気持ちの良い終わり方で、読み応えたっぷり。
今をしっかり生きようと思える一冊。

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Posted by ブクログ 2023年05月09日

神山久志
青森県十和田市立南中学校。補欠の野球部員。捕球までは完璧だが、ファーストへスローイングしようとすると弱気の虫が出てしまう。三年でレギュラーになった。

輪島
補欠の野球部員。あだ名はおっさん。吃る癖がある。視力が弱くてボールがよく見えないから打つことも守ることも投げることもうまくいかない。...続きを読む

力石
補欠の野球部員。集中力がなくていとも簡単にエラーしたり三振したり、ランナーになってもくだらないポカでアウトになる。そのくせすぐふてくされてしまう。三年でレギュラーになった。

中川
大学を出たての体育の教師。野球部の顧問で監督。神山たちの担任。大学で二塁手をしていた。

工藤
野球部副キャプテン。神山の一学年上。

東井
キャッチャー。一年の時に札幌から引っ越してきた。

杉本夏子
音楽部。杉本内科病院の娘で、色白で長い黒髪のものすごい美人。勉強もできる。

桜田
野球部員。

小林則子
大学を出たての新任の音楽教師。

神山ちよ子
久志の亡くなった母親。

神山伸二
久志の弟。

阿部貞子
久志と同じクラス。でしゃばり貞子。

斉藤多恵
久志と同じクラス。一年生の冬に埼玉から茶太郎ばあちゃんの家に一人でやってきた。

西原静子
一年の時の音楽教師。ツンと気が強そうな顔をした冷たい感じのおばさん。

田口
新人の体育教師。中川の大学の後輩で、学生時代は相撲部員とした活躍していた。

桜田
野球部のキャプテンに選出された。

笠原
キャプテンになりそこねたレフトで四番バッター。

笘篠
ショート。

村木
ピッチャー。

松岡
ファースト。

伊東
セカンド。生徒会長。

小田島千枝
クラスメート。

岡田里子
クラスメート。

大川
バスケットボール部主将。

佐々木
体操部キャプテン。

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Posted by ブクログ 2023年04月29日

今思うと、あの頃は些細と思えることを人生の一大事のように思い悩んで大騒ぎしていたな〜。 子供から大人へ脱皮する思春期の入口の、甘くて、切なくて、ほろ酸っぱい時代を川上さんか見事に思い起こさせてくれた。 歳を重ねて世の中が見えてしまったからだろうか、何事にも真剣に向き合っていたあの頃が輝いて見えるけど...続きを読む、ノスタルジーに浸ってばかりじゃなく、まだまだ未来志向でいくぞ〜

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Posted by ブクログ 2012年05月13日

1960年代、夏。野球部のぼくは暴投が怖くて送球ができない。おかげで2年生になっても畑の中で球拾い。
そんなぼくが、深夜の米軍放送で流れたビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」を聞いてから何かが変わった・・・。忘れられない14歳の夏を駆け抜けた青春物語。


青春モノは好きなジャンルなので評価が甘...続きを読むくなりがちだけど、これもいい作品。押さえるべき点をしっかり押さえ、王道を行くといった感じ。

関口尚の「空をつかむまで」と比較すると、作家の年代的特徴がよくわかる。
「空を~」が同じく学校・夏休みを舞台としながらも、仲間内のキャラクターしかほとんど描写されないのに比べ、この作品では野球部員、級友といったポジションのキャラクターがきちんと描かれている。また、主人公たちの教師への対応や感想の対比も興味深い。

これも読書感想文が書きたくなる一冊。

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