川上健一のレビュー一覧

  • 翼はいつまでも
    青春小説の代表作です。湖畔で出会うシーンは胸が締め付けられる思いで自然と涙が溢れてきました。ビートルズとの出会いがいかに衝撃的であったのか臨時感あふれる思いです。「お願い、お願い、私」いいですね!
  • 翼はいつまでも
    2023年の夏フェアで紹介されていて気になって読んだ作品。

    「え?」、「ん?」と思わされる展開がたくさんあって面白かった。引き込まれた。百田尚樹さんの「モンスター」と同じくらいページをめくるのが楽しかった。

    印象的で好きなシーンが二つある。
    音楽教師の小林先生が、声を出して歌わない斎藤多恵に向か...続きを読む
  • ららのいた夏
    2007年08月08日 19:01
    純愛に弱いんでしょうか。

    もう何年も前に読んだ本だけど、すごく感動したことを覚えている。

    タイトルが過去形ってことはラストは分かりそうなものの、当時の僕は思いがけない展開に号泣…。

    というのは嘘ですが、グッッとくるものがありました。

    純愛で勝負するなら、爆...続きを読む
  • 翼はいつまでも
    すごくイイね!
    読み始めは字が小さくて少し読みづらかったが、あっという間に、このお話しの世界に入って行けた。少し古い時代、でもすごくハッピーな季節。中学生の夏のひととき。あー、これいいな。おすすめです♪
  • 朝ごはん
    主人公慶ととあるきっかけで移住した町の楽しい人たちとの心温まるストーリー。
    最初はリストラされたところから物語が始まり、とあるきっかけで朝ごはん屋さんを始める。
    自分が嫌いだからこそ自分へラブレターを送り、自分の好きなところを見つけていくのは良いことだな。
    自分もやってみよう。
    嫌いでも自分をしっか...続きを読む
  • 翼はいつまでも
    自分が好きなジャンルとかよく分かってないけど本を読んで人生で1番心動かされた作品。これから何冊の本を読んでもベスト5には残ると思う。
  • 翼はいつまでも
    最高の読後感!!
    多感な年頃の中学生が描かれていて、爽やかな感動で胸がいっぱいです。
    きっとこれから何回も読み返すことになる一冊になりました。

    前半は大人の理不尽やあり得なさににイライラ。
    自分に自信のなかった野球部補欠の主人公が、ラジオで偶然耳にしたビートルズの曲をきっかけに変わっていくのがすご...続きを読む
  • 雨鱒の川
     川上健一さんの「翼よいつまでも」(2004.5)、少年と少女の純愛を歌い上げました。そして「雨鱒の川」(1994.9)も東北の村での心平と小百合の恋心を成就させました。心平は魚捕りと絵を描くことが大好きな少年。小百合は大きな造り酒屋の一人娘で耳が聞こえない少女。川上から下った雄の雨鱒と海から上がっ...続きを読む
  • 翼はいつまでも
     十和田にある中学校。中学2年の秋から中学3年の夏までの1年間。神山久志と斎藤多恵のプラトニック・ラブを見事に描いた作品。青春は無条件に素晴らしいと改めて思いました。感動しました。川上健一「翼はいつまでも」、2001.7刊行、2004.5文庫化。
  • 翼はいつまでも
    主人公にエールを送りながら、それが実は自分へのエールであることに気付く。全体的に軽いテンポでサクサク読めます。というか僕は最初から最後まで一気に読んでしまいました。
  • ららのいた夏
    違う作者なのですが、前にもマラソンの本を読んで面白かったのでこの本を読もうと思いました!
    川上健一さんの作品は初めてでしたが、これを読んでお気に入りの作者に!

    坂本ららは明るくて走るのが大好きな高校生。小杉純也は野球が上手で走るのが速い高校生。このふたりの出会いはマラソン大会でした。今までのマラソ...続きを読む
  • 翼はいつまでも
    学生時代の青春物語というのがふさわしい感じの作品。

    舞台はビートルズが日本に浸透し始めた時期ということで、時代的な古さはあるものの、話は抜群に面白かったです。

    話の内容がとてもよく目に浮かぶ作品でした。
  • 翼はいつまでも
    勇気。一歩前に出よう。

    最後の親父さん登場あたりから、
    ぐっときたなぁ〜。

    電車で読まなくて良かった( T_T)\(^-^ )
  • 翼はいつまでも

    ビートルズがきた時代の世相

    1962年デビューしたビートルズはあっという間に日本にやって来た。不良の聞く音楽だと否定する大人たち。大人になりつつある中学生は違った。この小説ではそんな中学生たちが、現代と変わらぬ様に部活動をし、性に目覚め、泣いたりわらったりする日々を書いてあるのだが、現代と違うのはまわりの環境。ビートルズがやっ...続きを読む
  • 雨鱒の川
    いい小説だなあ。

    青森の寒村に、絵を描くことと魚取りだけが好きな心平と、その心平と幼少の頃から一緒に育った耳の聞こえない小百合を描く初恋小説。

    好きなことだけやればいいってことはなくて、心平の場合、東京に出てみんなと離れ離れになっても画家の修行にいくのか、小百合の場合、実家を継ぐ為に養子を取るた...続きを読む
  • 翼はいつまでも
    若いころには尾崎豊を聞いてみたり僕らの七日間戦争を読んでみたり、まぁそんなに大人は分かってくれない!みたいな気持ちがあったわけじゃないけど、そういう空気感は共有していた、みたいなところはあった。それが今や大人になって、はっきり言ってしまえばあの頃のことはあんまり覚えてないなぁ、と。もう何十年も経って...続きを読む
  • 翼はいつまでも
     青春小説の王道!

     若い人が読めばもちろん感動するでしょうし、年配者が読んでも昔を思い出して心を揺さぶられるでしょう。

     あるいは自身に思い当たることがあって、恥ずかしくて「キャッ!」と叫ぶ人がいるかもしれません。

     それにしても若いということはうらやましいですなあ(ああ、年寄りのようなこと...続きを読む
  • 翼はいつまでも
    高校生の時に一度読んだ本。なぜかずっと記憶に残っていた本で、特別な本なのだと思う。また、10年後に読もう。
  • 朝ごはん
    山梨、八ヶ岳南麓の丘の上。
    「朝」と「朝ごはん」が大好きな慶が、
    ツネおばあちゃんとの出会いをきっかけに、
    夢だった「朝ごはん屋・おはようございます」を開く。

    朝からそれはもう、元気一杯な慶。
    毎朝、低血圧でボサ~っとしている私には、なんとも羨ましい限り。

    かまどで炊いたごはん、炭焼きのシャケ
    ...続きを読む
  • 翼はいつまでも
    雨鱒の川が好きだったので、他の川上健一の作品も読んでみたいと思い本書を手に取りました。
    ビートルズの曲に出会って勇気づけられた主人公はまるで生まれ変わったかのように強い人間になる。さらに、友人でありのちに恋の相手ともなる女子の心を開き、暗く重い過去から解放してあげることに成功する。
    人の力や、若さの...続きを読む