浜田文人のレビュー一覧

  • 捌き屋 盟友

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    関西の元極道が多額の利益を求め、手放さない西新宿の再開発予定地の捌きを請け負った主人公鶴谷。

    手足となって動く探偵の木村、関西での情報収集を買って出る盟友白岩の活躍で交渉の糸口を見つけ、関係者を宥め、威して、ゴールを目指す道中は、現実にもあり得そうなリアリティを持ち、緊張感を持続しながら最後まで読みきった。

    シリーズに共通する特徴だが、現実世界でも起きそうな欲を求める人の生臭さのリアリティと、主人公鶴谷の仲間と共に動くが、最後の危ない橋は自分以外は渡らせずに、突き放す事で護ろうとする人間性、そのぶっきらぼうな性格を慕う仲間たちの関係性が面白い。

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    2023年01月19日
  • 捌き屋 行って来い

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    相変わらずドキドキしっぱなし!!
    鶴谷に協力する面々が鶴谷に惚れてるっつうのがカッコイイし、白岩と坂本のやりとりもカッコイイ!!
    話は小難しいけど、捌きが上手く行くか一気に毎回読んでしまいます。
    早く次が読みたいよ~~~

    菜衣と鶴谷が、ずっと同じ距離で
    そろそろ少し2人にもドキドキしたいです。

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    2021年01月12日
  • 新公安捜査

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    ネタバレ

    神奈川県警と警視庁と警察庁、公安と捜査刑事、警察族議員、公安調査庁、内調、IR誘致。。。このシリーズは、事件のバックボーンに複雑な関係があり、微妙なバランスの利害関係も読み進めるうえで見えてくる。主人公は蛍橋でもなく鹿取でもなく児島でもなく、3人のせめぎ合いの渦によって展開していく。そして今回は腹を探り合う蛍橋と鹿取の横で、児島の攻めっ気が捜査を解決に向けて好転させていくところが面白かった。

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    2020年02月22日
  • 国姿 公安捜査

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    完結...。
    公安ものとしては、ZEROが良かったけれど、この公安捜査シリーズもまた違ったかたちで良かった。

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    2017年05月24日
  • 闇の水脈 麻布署生活安全課 小栗烈Ⅲ

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    今回は、有名俳優の麻薬の一件と麻薬取締官の活動、群馬県での女性殺害、流れ者のヤクザである城之内の関係等が絡まり、小栗は近藤や岩屋と手を携える。他方、小栗の友人と呼び得る存在の、若かった頃には六本木の“半グレ”のリーダー格だったが、現在は企業経営者として一定の成功を収めている男、石井の様子からも目が離せない…

    独自の価値観で、独自のやり方で筋目を通す、「誰にも頼らない」を原則に行動する「実は熱い」という刑事の小栗…最近、かなり気に入っている小説の劇中人物である…

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    2017年02月06日
  • 破壊屋 麻布署生活安全課 小栗烈Ⅱ

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    小栗が取り組む賭博事案の裏表に関わる者達の動き、彼に接触した吉野参事官の狙い、そして今般の事案に関わって色々なことが在る人達…目が離し悪い展開が続く…

    今作では、小栗とは別に吉野参事官と接触した麻布署の刑事である西村という人物が大きな存在感を示していた…前作にも、そういうような大きな存在感を示す人物達は登場したが…

    なかなか面白いシリーズになって来た感じで、「3作目以降?」も期待したい…

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    2016年10月25日
  • 汚れた聖女

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    色々と“訳アリ”な女達と、その女達と出くわした少々“訳アリ”な男が事件に巻き込まれて解決を目指すという物語だ…
    詩音、美和、ネットカフェでの美和の友人達、詩音が勤めた“街金”の関連の暴力団、周辺で動いている刑事達、そして詩音に駆け込まれたことで事態に巻き込まれた雅人…彼らが動き、二転三転の末に事態の裏表が順次明らかになる過程が綴られる…
    本筋に纏わるもの、やや外れるかもしれないもの、色々と綴られている状況は、何やら“異世界”染みて視えなくもないが、これもまた「大都会の一隅の現実の投射」なのかもしれない…本作の終焉部を読み終えると…その後の詩音、雅人、美和という作中人物達のことを知りたいというよ

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    2016年10月09日
  • 六本木無頼派 麻布署生活安全課 小栗烈

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    『六本木無頼派』という題名から、何か悪徳刑事的な作中人物達が蠢く物語を想像したが…必ずしもそういうことでもない。本作の題名の“無頼”は「頼みとする他人が居ない」という意味であろう。
    作中の刑事達…小栗を始め、曲者的な男達が多い…殺害されてしまう錦山や周辺の人物達、事案の背後に蠢いている暴力団関係者…色々な思惑が交錯しながら事態が二転三転しながら推移する。頁を繰る手が停まらなくなる…
    「クールでドライ」とでも表現すれば好いか?そういう雰囲気のミステリーだ。愉しい!!

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    2016年10月09日
  • 国姿 公安捜査

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    公安捜査シリーズ、完結!
    15年も続いて、最後までハラハラする展開に、「お疲れ様」の気持ちも込めて、星5個。ラストの3部作は途中、だれてしまっている感じもしたが、クライマックスが近づくに連れ、ホタルと鹿取のかっこよさも光った。ただ、個人的には要ファンなので、もう少し出番を増やして欲しかった・・・

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    2016年03月17日
  • 捌き屋 企業交渉人 鶴谷康

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    かなり男臭い。気負いすぎといってもいいぐらい突っ張っている。だからこそイイ。小説はこうでなくてはいけません。鶴谷康(つるたにこう)はシリーズにするだけの魅力のあるキャラクターだ。続編も読みたい。

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    2009年10月07日
  • 公安捜査

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    刑事もののミステリーの中では、ピカ一。特に主人公のホタルは、性格がかなり屈折していて楽しい。それにしても、最初、主人公はホタルの方ではなく、児島の方だと思っていた。話の途中から、このとんでもない不良刑事が主人公か、と気づいたときの驚きといったら。そのくらい、冒頭では影が薄いのが、逆に面白いものがある。

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    2009年10月04日
  • 公安捜査III 北の謀略

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     2009年46冊目です。通常の警察小説では、悪者や敵役扱いされることの多い公安刑事を主人公にした作品です。

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    2009年10月04日
  • 捌き屋III 再生の劇薬

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     2009年の9冊目。「企業交渉人 鶴谷康」シリーズ第3作。所々でわかりにくい描写がありますが、読み応えがあります。

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    2009年10月04日
  • 桜狼 鹿取警部補

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    私はこうゆうタイプの主人公は余り好きではありません。只作品自体は中々面白かったです。最後はこれからも続きますよ的終わり方でした。脇役もそのまま継続中しそうですので、もう少しだけ付き合ってみたいです。

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    2024年04月02日
  • 捌き屋 一天地六

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    捌き屋シリーズ第?弾。
    未読の方は順番に読むことをお勧めする。
    今回はカジノ利権をめぐる企業の捌き。in神奈川。
    今回は、依頼者に瑕疵がない事、という依頼を受ける際のポリシーを自ら曲げて捌きに入る、といういつもと異なる序盤。
    頼れるパートナーの探偵事務所を使って幅広く情報をかき集め、僅かなヒビ、傷を見つけると、そこで一転して強引に楔を打ち込み、突破口を見つけていく。
    最後の最後、港南設計三沢常務との、のるかそるかの掛け合いは緊張感抜群。
    「交渉はせん、(こちらの要求を)飲ませるだけや」を初志貫徹。
    今回は白岩の出番はあまりなし。

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    2023年10月18日
  • 若頭補佐 白岩光義 南へ

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    大阪の極道、白岩がかつての友人のきな臭い頼みに足を突っ込み、周りを巻き込みながら、まるっと解決していく任侠物語。
    筆者の他の作品(捌き屋、警察もの)に比べると、あっさりした印象。
    白岩と彼を取り巻く人達とのお互いを尊重し、信頼しあう関係が羨ましくなる。

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    2023年03月24日
  • 捜査一課Ⅱ VS捜査二課

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    政治家秘書の殺人をきっかけに、警察内部の上官と捜査官、政治家、マスコミの肚の探り合いを経て意外な結末へ。
    3係の児島と鹿取の阿吽の呼吸に紅一点の立山が良いアクセントをつけている。

    事件の全てが明らかにはならなかった部分はモヤモヤが残ったが結末を簡単には予想させない展開の妙を楽しめた。

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    2023年03月17日
  • 若頭補佐 白岩光義 北へ

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    花房組組長、本家一成会の若頭補佐白岩は、先代組長の盟友で現在は堅気の成田に頼まれ、震災後の仙台で彼の義理姉とかつての乾分に会う。
    すると二人の周辺に高齢者を狙う訪問販売業者や地元暴力団が現れた。
    震災後の被災地には、復興を食い物にする政治家や企業が跳梁跋扈する。きな臭さが蔓延するなか、筋目を通す漢の活躍が胸を空く。

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    2020年08月28日
  • 胆斗の如し 捌き屋 鶴谷康

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    企業交渉人シリーズ。豊洲の移転問題に絡めた利権を守りたい企業からの仕事の請け負い。
    絶対的な劣勢から、一瞬の隙を逃さずに、逆転をおさめるまでがコンパクトに、かつ濃厚に描かれている。
    公安警察シリーズとも一部、登場人物が被っている?
    現実の豊洲移転問題と照らし合わせてみても、全てフィクションではないのでは?と思わせる。
    リアルっぽい話が好きな人にはオススメ。できればシリーズの最初から順番に読む事もお勧めします。

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    2020年07月07日
  • 強行犯三係

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    43もう10年になるのか?今と比べるとさすがに文体が軽いと言うか。これからも続編よろしくお願いします。

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    2020年06月26日