【感想・ネタバレ】汚れた聖女のレビュー

あらすじ

暴力団組員だった斉藤雅人は、今は足を洗い、神田でホットドッグ屋を開いていた。突然、雅人の店に山口詩音と名乗る女が、男に追われていると逃げ込んできた。事情もわからぬまま匿った雅人だったが、詩音のバッグには多額の現金が入っていた……。一方、それぞれの事情で、ネットカフェ住まいから抜け出せずにいる河合美和と井上真衣。ある日、詩音の荷物を預かった事がきっかけで、美和や真衣までもがヤクザや警察に追われる事になる――。女と男のリアルを描き切る書き下ろし長篇小説。

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Posted by ブクログ

色々と“訳アリ”な女達と、その女達と出くわした少々“訳アリ”な男が事件に巻き込まれて解決を目指すという物語だ…
詩音、美和、ネットカフェでの美和の友人達、詩音が勤めた“街金”の関連の暴力団、周辺で動いている刑事達、そして詩音に駆け込まれたことで事態に巻き込まれた雅人…彼らが動き、二転三転の末に事態の裏表が順次明らかになる過程が綴られる…
本筋に纏わるもの、やや外れるかもしれないもの、色々と綴られている状況は、何やら“異世界”染みて視えなくもないが、これもまた「大都会の一隅の現実の投射」なのかもしれない…本作の終焉部を読み終えると…その後の詩音、雅人、美和という作中人物達のことを知りたいというような気にもなってしまう…

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2016年10月09日

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