秋谷りんこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ帯に書かれていた 私に聴かせて、あなたの「死にたい」気持ちという言葉に惹かれて、購入した1冊です。
仕事でうまくいかない時に、「私は役立たずだから、生きている価値はないのではないか。」と感じてしまう時もあります。
でも、そんな時に、「もし役に立たなくたって生きていればそれでいい」という言葉を読んで、気持ちが少し楽になって、救われました。
この話を読んで、「自分の心の「核」には、どのようなものがあるのだろう」と、この機会に1度考えてみたくなった作品でした。
続編があったら、読んでみたいなと思う作品でした。
今度は、ベストセラー小説でもある『ナースの卯月に視えるもの』も読んでみたいです。 -
Posted by ブクログ
前作・「こころのカルテ」に続くシリーズ2作目
物語は前作から2年の月日が流れた所から始まります。
2年間の潜入診療中止期間に
新たな学びを得て成長した主人公
そんな主人公と一緒に組む事になった新人潜入師の
心の葛藤など
様々な形の希死念慮に立ち向かって行く医療チームの物語です。
死にたいと思う気持ちにも
追い詰められた被害者だけではなく
他者を追い詰め傷付けたが故
結果的追い詰められて死ぬ事に逃げ道を求める人の心
など
また新たな視点での診療行為が描かれています。
人の心の闇を可視化して診療して行くと言う視点が
とても興味深い作品です。
主人公の気持ちの葛藤や成長など
気付くと自分自身も気持 -
Posted by ブクログ
「希死念慮」所謂”自殺願望”、これはれっきとした精神の病
そんな精神疾患を抱えた患者を救うべく
新たに実践され始めた診療行為・潜入診療
そして疾患のある患者の心に潜り
診療行為を行う潜入師の活動と
患者達の心の中の問題との向き合い方
また潜入師自身が抱える心の闇
そんな見えない心の中を可視化して描かれた
医療ファンタジーです。
現実に毎年2万人を超える自殺者がいる日本
どのようにしていけば
自らの命を絶とうとする人を
一人でも多く救えるか
そんな儚い思いを
元・精神科看護師だった作者が
この作品に込めていると思います。
好きな一冊になりました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレいつも通り悲しい話が多かった。
藤久保さんの楓堂先生との最後のデートは読んでいて辛い。近藤先生の最後の合唱コンクールでの指揮は良かったなあと泣きそうになる。
それぞれのすれ違いから、疎遠になっていた学生時代からの親友に声をかけたら、すぐに駆けつけてきて全く昔と変わらない楽しい時間が過ごせた話を読んで、元気なうちに声をかけていたらなあと思った。会いたい人には会いたい時に会おうと思える話だった。
それと楓堂先生のいちごオレにも悲しい思い出があるとは思わなかった。
卯月と樹の中がこんな状態になっているとは思わなかったが、お互いの気持ちが確かめ合えてホッとする。 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
死にたい気持ちを治療する潜入心理士という仕事。
患者さんには、素直に助けてあげたいと思える人もいれば、そうでない人もいる。医療現場ではそこを区別してはいけないけど、人間だからどうしても感情が入ってしまう。新人潜入師の綾川の姿を見て、その難しさがわかるような気がした。
大きな犯罪を犯した人に対する治療の報道を見た時にも、同じような気持ちになったことを思い出したりして。
潜入師の大変さは前作でも感じたけど、やっぱり負担が大きくて大変。でも、もし自分が患者だったとしたら、深層心理まで入り込まれて…というのは、嫌だなということも強く感じた。
こんな治療も将来実現するかもしれないけど、 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目、シリーズ化されたのを知り手に取った。
前作から約一年、内容を忘れてしまっていないか心配だったけど、主人公・ゆんの成長と後輩の登場に月日の流れを感じつつ、一気に物語に引き込まれた。
前作でも感じたのだが、人の心の中ってどうなっているのだろう?
やっぱり人の心に入るのって怖いよなぁ。もしかしたら帰ってこれないで飲み込まれてしまうかもしれないし、「死にたい」というネガティブな気持ちだとなおさら。真っ暗な洞窟に入るようで躊躇ってしまう。
本作で特に興味深かったのが、4章の「誰を救うのか」だ。
患者がある事件の加害者だったら?救う側も人間だ、どうしても私情が入ってしまう。
「救いたい