秋谷りんこのレビュー一覧
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今回も何度涙を流したか分からない。
看護師になって5年目。
元気になって退院される方もいるし
最後の瞬間に立ち会うこともある。
元気になって退院されたら勿論嬉しい。
逆に最後の瞬間に立ち会った時は
私はちゃんと看護できてただろうか?
あの時の声かけは正しかったのかなぁ?
爪切りしてあげれば良かったなぁ
とか悩むことばかり。
でも
状態が悪くなっていくのを
受容できなくて取り乱してた家族が
最後は涙を流しながら一瞬笑顔で
患者さんに「ありがとう、お疲れ様」って
声をかけてるのを見ると
家族への声かけは良かったのかなぁ
と少し不安が軽くなる。
看護師だって人間だから
最後に立ち会うのは -
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タイトルの『人生最高ごはん』。一体全体どんな美味しい「ごはん」が登場するのだろう?と食いしん坊の私には空腹で抗えない引力に引き寄せられるように手に取った作品。
著者の秋谷りんこさんといえば不思議な力を持った看護師を扱った作品が多く、著者が「ごはん小説」描くとどんな物語になるのか、期待と興味で読む前からアドレナリンが出まくりだ。
物語は想像とは裏腹に高級で贅沢な料理ではなく温かな家庭料理。
大晦日に人生どん底にいた主人公・瞳が乃果に連れられ入ったお店で食べたのは「ごま豆乳鍋、玄米ごはんセット」。
まさに「青菜に塩」のように萎れていた瞳の心に乃果の優しい心と美味しいご飯が心と体の芯まで染み渡っ -
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よかったです。
個人的に、1より2のほうが好きでした。
3の人生は長いから、でじわっと心があたたかくなりました。
怪我や病気はなった人にしか気持ちがわからないし、同じ立場だからこそかけられる言葉があって、同じ立場の人から聞くから、響くものがあるよなと思いました。
最後の、未来へとつながる想いは涙なしにはみられませんでした。
患者さんの年齢と、小さい娘がいるという共通点が他人事とは思えず、心が張り裂けそうなくらい揺さぶられてしまいました。
あと何回子供の温もりを感じられるか、というシーンが、もう辛くて切なくて…。
3作目の命の交差点も、続けて読みます! -
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命と向き合う仕事である看護師、医療現場の仕事を改めて尊敬しました。一昨年父を癌で亡くしましたが、感染症対策のため本人にも会えず、医師や看護師の方ともほとんどコミニュケーションを取れていませんでした。
本作の卯月、山吹、浅桜、本木、透子、御子柴主任、高坂師長…性格は異なれど、患者に寄り添おうとする心は皆同じ。こんな方々が支えてくださってだんだなと、父の入院生活を想像して少しだけ温かい気持ちになれました。卯月自身の喪失の痛みがどれほど大きいか、想像することも辛いくらいだけれど、だからこそ持っている深い優しさを感じました。
投薬の手順やミスが起きた際のカンファレンスなど看護の仕組みの描写も、医療へ -
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シリーズ第2弾。
今回は、家族の絆を感じてうるっと涙する場面が多かった。
命の尊さを実感する。
良い終末を過ごせるよう延命治療をせずに…が小学生の曽孫ちゃんにとっては、何もしてくれないと感じてしまったこと。
退院後の同居は断り続ける理由は…。
認知症の父の世話を妹だけがしてたのは、姉が疎遠になっていたからで…。
3歳の娘に遺すビデオレター。
いろんな患者さんの気持ちに寄り添いながら看護をする咲笑にも母がパーキンソン病になり、受け入れられずにいたことや御子柴さんが家庭の事情で休職することになったこと。
看護側から家族の立場になったときに見えてくるもので、より一層患者さんやその家族の -
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あなたにとって『人生の最高ごはん』は何でしょうか?
私たちは一日三食、何かしらの食事を摂りながら生きています。一方で私たちの毎日にはいろんなことが起こります。必ずしも楽しいことばかりではないでしょう。突然の悲しみに打ちひしがれる、長い人生の中ではそんな瞬間を経験することもあるかもしれません。しかし、どんな時であっても私たちは食べ続けなければ生きていけません。食べることなしでは、見えることも見えなくなってしまう、そう、冷静さを失ってしまうことにも繋がりがちです。”食”は私たちにとってなくてはならないもの、それはそんな瞬間にこそ感じるものなのだと思います。
さてここに、『人生の最高ごはん』を描 -
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あなたの『心の「核」』に『絡み』はあるでしょうか?
(*˙ᵕ˙*)え?
警察庁の統計によると、令和6年度の自殺者数が20,268名に減少したようです。令和2年に11年ぶりに増加に転じた後21,000人台で推移していた数値が若干なりとも改善の方向に向かっているとはいえ、それでもこの国では一年の間に20,000人を超える人が自らの意思で死を選んでいる現実には言葉を失います。
そんな風に死を選ぶ、『死にたい気持ち』のことを『希死念慮(きしねんりょ)』と呼ぶようです。そして、自殺者を減らすには、
『希死念慮に結び付く具体的なストレスはないのか?』
と、患者さん一人ひとりに向き合い、その『 -
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あなたは、『例えば今日死にますって言われたら、何か思い残すこと』があるでしょうか?
(*˙ᵕ˙*)え?
さてさてのレビューは唐突な質問から始まることが定番化しています。しかし、流石にこれは度がすぎるかもしれません。『今日死にます』なんて不謹慎にも程があるとも言えますし、そんな前提の先に『思い残すこと』の有無を問われても何か思い浮かべることは困難だと思います。
とは言え人の人生は思った以上に儚いものです。日々報道されているニュースを見ていてもある日突然に命の営みを奪われることがある現実に衝撃を受けもします。そのことを深く考える際には、この世に未練を残す幽霊の話が繋がっていくことも理解でき -
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ネタバレ潜入心理師とは面白い設定でした!
しっかりと作り込まれていて、第1章を通して、「潜入心理師ってこういう風に働いているんだ!」というのが分かりやすく理解できる構成になっていました。
実臨床では、希死念慮に対する治療は服薬やカウンセリングなどが主流?だと思われますが、患者さんの内部に潜入して直接的に絡みを解けたら、苦しんでいる人たちを数多く救うことができるんだろうなと。それと同時に、潜入心理師自身のリスクにもしっかり触れられており、患者さんだけじゃなくて、医療従事者たちもそれぞれ心に抱えているものがあるということを再認識できました。
途中で「タイトルが絡みの種類になってる!」って気づいて、こういう -
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ネタバレ訪問看護師が様々な家庭の看護・介護の実情を家の怪異というかたちで感じ取り、解消のために奔走するなかで、自分の両親の看護・介護とも向き合うお話。
私自身も両親の看護・介護は他人事じゃないんだけど、今までは考えるのを避けてきたんだと思う。
でも近い将来必ず起こる現実なんだよなぁと頭が痛くなってしまった。ある意味今この作品に出会えたのは何かの啓示と捉えて、自分でもいろいろ調べてみたいと思う。
物語の主人公である桃井看護師は暗い幼少期を過ごしながらも(だからこそなのかもだが)明るく、他人の心の機微に敏い女性で、いつでも看護対象やその家族にとって一番良いことは何なのかを考える心優しい人物だから好感が