秋谷りんこのレビュー一覧

  • 桃井ナースがお邪魔します

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    ネタバレ

    訪問看護師が様々な家庭の看護・介護の実情を家の怪異というかたちで感じ取り、解消のために奔走するなかで、自分の両親の看護・介護とも向き合うお話。

    私自身も両親の看護・介護は他人事じゃないんだけど、今までは考えるのを避けてきたんだと思う。
    でも近い将来必ず起こる現実なんだよなぁと頭が痛くなってしまった。ある意味今この作品に出会えたのは何かの啓示と捉えて、自分でもいろいろ調べてみたいと思う。

    物語の主人公である桃井看護師は暗い幼少期を過ごしながらも(だからこそなのかもだが)明るく、他人の心の機微に敏い女性で、いつでも看護対象やその家族にとって一番良いことは何なのかを考える心優しい人物だから好感が

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    2025年10月05日
  • ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ

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    ネタバレ

    ナースの卯月シリーズ2作目!
    面白いし、リアリティがすごいです。看護師さんを始めとして、他の医療スタッフ、そして家族がチームになって患者さん一人ひとりに寄り添っている姿に心を打たれます。前作でも思ったのですが、物語後半になっていくにつれて、どんどん涙腺が崩壊していくんですよね。なぜでしょう?(笑)物語のボリュームのかけ方も計算されているとしたら、とても凄いです。
    看護のことや介護や福祉など、なかなか分からないことを、読者に分かりやすく掘り下げて展開しているので、やっぱり教科書になってほしい!それと映像化!とにかく色んな方に触れてほしい作品です。
    今回卯月が初めて「思い残し」のことを他者に話して

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    2025年10月03日
  • ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ

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    主人公のナース卯月には患者が死を意識した時に現れる思い残しが視える。
    ホラーとかSFかなと思いながら読み始めましたが、すごくリアリティがあり引き込まれました。

    表紙のアメリカンショートヘアのアンちゃんがかわいい。

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    2025年10月01日
  • ナースの卯月に視えるもの

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    著者の秋谷りんこさんはnoteで知りましたが、さすがの創作大賞受賞作品だなと思いました。とても面白かったです!
    長期療養型病棟の看護師さんのお話でしたが、「思い残し」という要素が加わっていることで、ミステリー作品としても読むことができて楽しかったです。
    本の題材としては急性期の病院が舞台のものが多いと思いますが、本作は慢性期の病院で、慢性期ならではの難しさを知ることができたと思います。急性期と違って患者さん一人ひとりの目標を立てるのが難しいですよね。でも卯月は、超短期目標を掲げて、患者さんの望みやQOLの改善に向けて全力で寄り添って勤めていて、最終章の「病めるときも健やかなるときも」は感極まっ

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    2025年09月30日
  • 桃井ナースがお邪魔します

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    訪問看護師のお話は、自分も両親の介護を担っている立場なのでとても興味深く読みました。利用者が困っていることに真剣に向き合って考えてくれる。そんな介護・看護のプロがいてくれるのは本当に心強いです。家族だから負担をすべて引き受けなくてもいいと、まさに私が言ってほしいことでした。きっと読んで勇気づけられる人がいると思います。私の家にも怪異が現れているかもしれません。それが消えるよう、今の生活を見つめ一歩を踏み出したいです。

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    2025年09月30日
  • ナースの卯月に視えるもの

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    ある事件から患者の『思い残し』が見えるようになった卯月 咲笑。
    ある日、意識不明の男性のベッドに、見知らぬ女の子の姿が、、、それは、、、。

    日々の仕事に悩み、迷いながらも、より良い看護を目指し、一歩一歩進んで行きます。

    この作品に、自身も看護師として働いていた秋谷さんの温かい眼差しを感じます。

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    2025年09月15日
  • ナースの卯月に視えるもの

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    ネタバレ

    前半、「思い残し」のためにここまでする?と卯月の危うい行動にヒヤヒヤしたけど、背景を知って腑に落ちた。
    だんだんと「思い残し」との付き合い方も変化して行ったけど、最初の2つは卯月の無茶が結果的に良かったのだと思うと、少し複雑。

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    2025年09月05日
  • 命の交差点 ナースの卯月に視えるもの

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    表紙がちょっと誤解を呼ぶなぁと相変わらず思います。実際には30代で看護をしっかりと学習する看護師が主人公。
    一作目のやり過ぎ感から、まるでこっちの声が聞こえてたかのような落ち着きのあるドラマになってから二巻目。印象にはあまり残らないけど、最後の田中さんのところは少し泣けました。あと卯月と橘さん松岡さん、結構次巻への布石も打ってきていて、また次も読んでしまう。

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    2025年08月05日
  • ナースの卯月に視えるもの

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    ミステリーだがあまり注目されない
    療養型病棟が舞台で新鮮だった

    看護の大変さがわかる内容で
    死と向き合う人たちの葛藤を思い残しという
    表現でよく表現している

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    2025年08月02日
  • こころのカルテ 潜入心理師・月野ゆん

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    人の心の核に入り込んで治療をする潜入心理師。なんてすごい仕事だろう!って途中までほんとにある仕事だと思い込んでしまいそうだった。
    カウンセラーでも、患者さんのマイナス思考に引っ張られそうになると言うけど、それどころではないだろうな。こんな風に薬に頼ることなく精神疾患が治せたらどんなにいいだろう。
    ゆんがこの仕事を志した理由は切ないけど、私も同じような願いはあるなぁ。

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    2025年07月27日
  • 命の交差点 ナースの卯月に視えるもの

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    シリーズ3作目。
    卯月が成長して、すっかり中堅看護師になっていた。卯月に視える思い残しが出てくるのが、今回は少なめ。
    患者さんの気持ちを尊重した治療や処置。こんな風に接してもらえる病院ばかりだったらいいなとつくづく思う。
    卯月の恋の行方も気になる…

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    2025年07月27日
  • ナースの卯月に視えるもの

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    秋谷りんこのナースの卯月に視えるものを読んだ。
    看護師の卯月は一緒に暮らしていた人の突然の死から、勤めている長期療養施設で、患者さんの思い残しがみえるようになる。
    結構評価が高かったので期待しすぎてしまたようだ。
    著者は実際に看護師として働いていた。
    実際患者さんの死と向かい合うのは、医者も大変だが看護師も大変だと思う。
    自転車仲間や知り合いにも看護師さんは要るが、こちらから仕事について聞いたりはしないので生の声は聞いてないが、私が入院したときもいつもの笑顔で頑張っている姿は素晴らしいと思う。
    ドラマになりそうな話だった。

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    2025年07月23日
  • ナースの卯月に視えるもの

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    卯月咲笑、長期療養型病棟のナース。悲しい過去があり、その後患者の「思い残し」が視えるようになる。夜勤明けなどに走り回って患者のことを知り、できることをしようと一生懸命。そばにいてそっと寄り添ってくれるような、作品。お仕事本は勇気をくれるから好き。作者も看護師経験があり、リアルに描かれている。

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    2025年07月13日
  • ナースの卯月に視えるもの

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    ネタバレ

    13年の看護師経験のある作者のリアルな医療「お仕事小説」。
    実は、本格ミステリーが好きだというインタビューの言葉通りに、死亡退院率四〇%と言われる長期療養型病棟に勤める5年目の看護師である主人公が、終末期の患者の「思い残し」の問題解決に奔走する6つのエピソードから成る。
    でも、この作品はそんなファンタジーなエンタメ要素よりも病棟での男女の体臭の違いであったり、「正解のない看護」、夜勤明けのテンション、都市伝説的な“看護師あるある”など看護師視点の「お仕事小説」としての面白さだと思う。
    作者の看護師としての「思い残し」?看護観を余すことなく詰め込んだミステリー要素の愉しみもある読み応えのある作品

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    2025年06月26日
  • ナースの卯月に視えるもの

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    お話はフィクションだけど、日々人の生死に間近で接していたら、こうゆうのを実際に視たり感じたりする人はいそうな気がする。
    どのお話もよかったけど最後の“病めるときも健やかなるときも”がすごく感動した。
    亡くなる前に病室で開催された結婚式。

    “死が二人を別つときがきても、きっと気持ちは変わらないのだろうと思えた。心の中にいる大切な人を想いながら、しっかり生きていく。それが、残された人にできることなんだ。”
    と言う言葉が印象的。
    千波との果たせなかった想いを重ねて卯月自身の心残りも少しでも解けたのかな思う。

    そもそも卯月の勤務する長期療養型病棟というところがどういうところなのか初めて知った。回

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    2025年06月20日
  • こころのカルテ 潜入心理師・月野ゆん

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    ネタバレ

    精神科の看護師としての勤務経験がある著者の思いが伝わってくる。行動には出ないけど希死念慮と退職が頭のどこかにいつもある。本当にこの治療法があったら自分ももっと良くなるのになあ。人の役に立ってても立ってなくても、生きてるだけでいい。命そのものに尊厳がある。重いけど大切な考えだなあと思う。読んでよかった。

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    2025年05月26日
  • こころのカルテ 潜入心理師・月野ゆん

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    月野ゆん 職業、潜入心理師。
    心の奥底に希死念慮を持っている人に入り【絡み】を解く仕事。
    実際にこんな仕事があるとしたら、しんどいなあ。毎回心の闇を見て、直接ほどかなくてはならないのだから。

    小説の設定が新しく興味深く読めた。看護師として働いていた著者だから書けるリアルな現場や患者の様子。
    文章の読み辛い箇所と不自然な言い回しが多々あり、風景描写が寂しいのが少し残念。
    ⭐︎は3.7くらいかな。

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    2025年05月22日
  • こころのカルテ 潜入心理師・月野ゆん

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    「潜入心理師」とは、一般的に、精神疾患を持つ人の心の「核」に直接潜入し、治療やカウンセリングを行う架空の職業です。〜Google AI〜

    ヤバいなGoogle AI

    はい、ほえ〜そんな職業あるんだねってちょっとだけ思ってしまったひまわりめろんです
    ちょっとだけです

    治療する精神疾患は「希死念慮(きしねんりょ)」です

    「死にたい」と思うの人の心の中に入って、わちゃわちゃやって「死にたい」気持ちを薄れさせるわけですな

    自死ってのはさ、周りの人に色んな後悔を残すんだよ
    だからやめなさいってことじゃなくて、いやそんな気持ちもちょっとあるけど
    そもそも自死じゃない死でも後悔は残るわけで、いやな

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    2025年05月21日
  • ナースの卯月に視えるもの

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    私は事故で入院生活が長かったので、この本を読みながら、私を看護してくれた看護師さんたちのことを思い出した
    名前こそ忘れてしまったけど、今でも会えば全員の顔はわかる
    いろんなことを思い出させてもらった1冊

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    2025年05月12日
  • ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ

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    「ナースの卯月に視えるもの」2冊目。前作がまずまず良かったので続きに行ってみる。

    長期療養型病棟に勤めるナースの卯月には患者の「思い残し」が視えるという設定。
    前作ではその背景の解き明かしに少々おせっかいが過ぎるように感じたところもあったが、今回は看護を重ねる内に視えなくなるという運びで、話としては読み易くなった。
    そして、それを通して一人で解消するのでなく「誰かに託す」という看護すべてに共通する大事なことに気づかされたのも良かった。

    今回も看護に携わる人々の姿が描かれたが、それ以上に印象的だったのは先が長くない身内を抱えた家族の姿。
    息子夫婦に遠慮して同居を拒む義母に対しこれからの時間を

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    2025年05月11日