秋谷りんこのレビュー一覧
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ネタバレ13年の看護師経験のある作者のリアルな医療「お仕事小説」。
実は、本格ミステリーが好きだというインタビューの言葉通りに、死亡退院率四〇%と言われる長期療養型病棟に勤める5年目の看護師である主人公が、終末期の患者の「思い残し」の問題解決に奔走する6つのエピソードから成る。
でも、この作品はそんなファンタジーなエンタメ要素よりも病棟での男女の体臭の違いであったり、「正解のない看護」、夜勤明けのテンション、都市伝説的な“看護師あるある”など看護師視点の「お仕事小説」としての面白さだと思う。
作者の看護師としての「思い残し」?看護観を余すことなく詰め込んだミステリー要素の愉しみもある読み応えのある作品 -
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お話はフィクションだけど、日々人の生死に間近で接していたら、こうゆうのを実際に視たり感じたりする人はいそうな気がする。
どのお話もよかったけど最後の“病めるときも健やかなるときも”がすごく感動した。
亡くなる前に病室で開催された結婚式。
“死が二人を別つときがきても、きっと気持ちは変わらないのだろうと思えた。心の中にいる大切な人を想いながら、しっかり生きていく。それが、残された人にできることなんだ。”
と言う言葉が印象的。
千波との果たせなかった想いを重ねて卯月自身の心残りも少しでも解けたのかな思う。
そもそも卯月の勤務する長期療養型病棟というところがどういうところなのか初めて知った。回 -
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「潜入心理師」とは、一般的に、精神疾患を持つ人の心の「核」に直接潜入し、治療やカウンセリングを行う架空の職業です。〜Google AI〜
ヤバいなGoogle AI
はい、ほえ〜そんな職業あるんだねってちょっとだけ思ってしまったひまわりめろんです
ちょっとだけです
治療する精神疾患は「希死念慮(きしねんりょ)」です
「死にたい」と思うの人の心の中に入って、わちゃわちゃやって「死にたい」気持ちを薄れさせるわけですな
自死ってのはさ、周りの人に色んな後悔を残すんだよ
だからやめなさいってことじゃなくて、いやそんな気持ちもちょっとあるけど
そもそも自死じゃない死でも後悔は残るわけで、いやな -
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「ナースの卯月に視えるもの」2冊目。前作がまずまず良かったので続きに行ってみる。
長期療養型病棟に勤めるナースの卯月には患者の「思い残し」が視えるという設定。
前作ではその背景の解き明かしに少々おせっかいが過ぎるように感じたところもあったが、今回は看護を重ねる内に視えなくなるという運びで、話としては読み易くなった。
そして、それを通して一人で解消するのでなく「誰かに託す」という看護すべてに共通する大事なことに気づかされたのも良かった。
今回も看護に携わる人々の姿が描かれたが、それ以上に印象的だったのは先が長くない身内を抱えた家族の姿。
息子夫婦に遠慮して同居を拒む義母に対しこれからの時間を -
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ネタバレ☆4
シリーズ第2弾
前作から少し時間が経過し、8年目を迎えた主人公の卯月。
看護師の仕事をパートに変えて、専門看護師の資格を取得するために大学院に通っている。
大学院で親しくなった友人・晴菜に「思い残し」が視えることを相談したり、卯月に思いを寄せる男性(橘さん)が現れたり…とこれからが気になる展開だったので、第3弾も期待して待っていたいと思います❁⃘*.゚
今回の表紙に卯月と一緒に猫が描かれていたので、猫ちゃんが登場するお話があるのかなぁと思っていたら…まさかの卯月が飼うことに!
この猫のアンちゃんがとっても可愛いので、引き続き登場してもらいたいです♡
〈印象に残った言葉〉
*医 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ第2弾なのだが、前作と変わってミステリ色はあまりない。また、卯月に視える「思い残し」は、患者が死を意識した時に現れるのだが、今作では必ずしも死ぬことまでを意識はしていないが、大きな不安を抱えた患者にも現れている。死にそうな人の話ばかりでは、読者が辛くなるからだろうか。
しかし、幼い娘を持つ若い母親のエピソードは、涙なしには読むことができなかった。どこかで聞いたような話だと思ったら、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のアンと母親のエピソードと同じなのだ。アニメ版では確か第10話で、神回といわれるエピソードだ。そう言えば、卯月が飼うことになったネコの名前もアンだ。
前作から2 -
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家の怪異がみえるという少しだけファンタジーな訪問看護の話です。このファンタジー要素が不安でしたが、各話の導入程度の働きで、自然に溶け込んでいました。
訪問看護は、やはり「生活を看る」ものなんだなあと思いました。病棟であれば、そのひとの疾患が中心に据えられています。でも、自宅となるとそうはいきません。
そのひとらしい生活に、上手に疾患との付き合い方も馴染ませて、家族の理解や協力も必要になってくるかもしれません。画一化できないので、考えることが膨大そうです。
訪問看護の患者と家族間の話がメインで、看護師の葛藤にも共感できるものがありました。全体的に簡潔にまとめられていて読みやすくはあったので