秋谷りんこのレビュー一覧
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著書の秋谷りんこさんお得意の特異な能力を持つ看護師の物語。
特異な能力といっても宮部みゆきの『クロスファイア』のように「人間火炎放射器」や筒井康隆の『七瀬シリーズ』のような「テレパス」ではない。
主人公の桃井は訪問看護師、訪問先で怪異が見える特異体質をお持ち。
もしかしたら、幽霊が出てくるかもと手に汗握りながら、恐る恐る読み進めた。
案外この特異能力が看護師の仕事に役立っていて便利で捨てたものではない。
元看護師とあって描写もリアリティーがあり、各章の話も在宅医療や介護と近い将来、自分もお世話になるかもしれない身につまされる話ばかりで他人事ではない!
訪問先にはどの家庭にもありそうな問題が -
Posted by ブクログ
タイトルの『人生最高ごはん』。一体全体どんな美味しい「ごはん」が登場するのだろう?と食いしん坊の私には空腹で抗えない引力に引き寄せられるように手に取った作品。
著者の秋谷りんこさんといえば不思議な力を持った看護師を扱った作品が多く、著者が「ごはん小説」描くとどんな物語になるのか、期待と興味で読む前からアドレナリンが出まくりだ。
物語は想像とは裏腹に高級で贅沢な料理ではなく温かな家庭料理。
大晦日に人生どん底にいた主人公・瞳が乃果に連れられ入ったお店で食べたのは「ごま豆乳鍋、玄米ごはんセット」。
まさに「青菜に塩」のように萎れていた瞳の心に乃果の優しい心と美味しいご飯が心と体の芯まで染み渡っ -
Posted by ブクログ
よかったです。
個人的に、1より2のほうが好きでした。
3の人生は長いから、でじわっと心があたたかくなりました。
怪我や病気はなった人にしか気持ちがわからないし、同じ立場だからこそかけられる言葉があって、同じ立場の人から聞くから、響くものがあるよなと思いました。
最後の、未来へとつながる想いは涙なしにはみられませんでした。
患者さんの年齢と、小さい娘がいるという共通点が他人事とは思えず、心が張り裂けそうなくらい揺さぶられてしまいました。
あと何回子供の温もりを感じられるか、というシーンが、もう辛くて切なくて…。
3作目の命の交差点も、続けて読みます! -
Posted by ブクログ
命と向き合う仕事である看護師、医療現場の仕事を改めて尊敬しました。一昨年父を癌で亡くしましたが、感染症対策のため本人にも会えず、医師や看護師の方ともほとんどコミニュケーションを取れていませんでした。
本作の卯月、山吹、浅桜、本木、透子、御子柴主任、高坂師長…性格は異なれど、患者に寄り添おうとする心は皆同じ。こんな方々が支えてくださってだんだなと、父の入院生活を想像して少しだけ温かい気持ちになれました。卯月自身の喪失の痛みがどれほど大きいか、想像することも辛いくらいだけれど、だからこそ持っている深い優しさを感じました。
投薬の手順やミスが起きた際のカンファレンスなど看護の仕組みの描写も、医療へ -
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾。
今回は、家族の絆を感じてうるっと涙する場面が多かった。
命の尊さを実感する。
良い終末を過ごせるよう延命治療をせずに…が小学生の曽孫ちゃんにとっては、何もしてくれないと感じてしまったこと。
退院後の同居は断り続ける理由は…。
認知症の父の世話を妹だけがしてたのは、姉が疎遠になっていたからで…。
3歳の娘に遺すビデオレター。
いろんな患者さんの気持ちに寄り添いながら看護をする咲笑にも母がパーキンソン病になり、受け入れられずにいたことや御子柴さんが家庭の事情で休職することになったこと。
看護側から家族の立場になったときに見えてくるもので、より一層患者さんやその家族の