秋谷りんこのレビュー一覧
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ネタバレ1.時間を超えて
45歳の鶴瀬さん。末期の乳癌で入院中 35年ぶりに離婚したお父さんと再会。お父さんより先に死んで親不孝だと謝る鶴瀬さんに対してお父さん、「みずほは、会えなかったこの三十五年・・・幸せだったか?」。これに鶴瀬さんが「うん。すごく・・・すごく幸せだった」と泣きながら答え、お父さんが「親不孝なもんか。みずほが幸せだったなら、それが一番だ」と返すシーンが涙なくして読めなかった
2.青春をもう一度
45歳の寺元さん。末期の胃がん。高校時代に好きな人の大事な絵の道具を踏みにじった不良を殴った。それが原因で彼女の親から付き合いを猛反対され逃げてしまった寺元さん。今に至るまで彼女の事を忘れたことがない。その彼女と死ぬ前に会うシーン、その後の「もう寂しくない」と咽び泣く寺元さん。すごく良かった
3.抱えたままの秘密
51歳の柳さん 子宮体がんの末期。中学3年の時にいじめられてた柳さんを助けた親友がそのせいで逆にイジメられるように。ターゲットが変わった柳さんはホッとしてしまい、親友からの「一緒に帰ろう」という誘いを無視してしまう。この罪をずっと忘れず自分に罰を与える柳さん。
4.夢を追いかけて
21歳の志木さん 精巣がんの末期。自分の作品が本になるのが夢で賞に応募している。でもその賞の最終選考まで時間があるか分からない。恋人の初見さんは自分で志木さんの本を製本して世界に一つだけの本を志木さんにプレゼントする。
5.この笑顔を守りたい
28歳の入間さん、30歳の富士見さん。姉妹みたいに仲がいい。入間さんが大事にしてたうさぎのぬいぐるみは昔児童養護施設にいた時にお姉さんみたいに仲良くしてくれた子が施設を出る時にくれたもの。入間さんはずっと大事にしている。富士見さんはそのうさぎを見て。
陽葵がお母さんの入院中に卯月に預けられ、必死で我慢してる所とか神宮寺が見た目と違いしっかりしていて成長する姿とか見所が多い巻だった。 -
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元看護師だからこそ描けるリアルで、そしてどこまでも温かいホスピスの日常。
今作もページを心がぎゅっと締め付けられて、最後には温かい涙が溢れて止まりませんでした。
今回の物語では、卯月が新人ナース・麗奈の教育担当に。感情を素直に出しすぎてしまう麗奈から投げかけられた、「患者さんが亡くなることに慣れるものですか?」という真っ直ぐな問い。
その言葉に、胸を突かれるような気持ちになりました。「慣れる」ことなんてないけれど、それでも目の前の「いのち」とどう向き合い、寄り添っていくのか。卯月自身が改めて自分の仕事や心と向き合う姿に、深く共感し、何度も目頭が熱くなりました。
作中で描かれる、夢を追いかけて小説を書く患者さんのエピソードも本当に素敵で……どんなに短くても、その人が生きた証や「最期の望み」を叶えようとするナースたちの姿は、まさにヒーローそのものです。
心がちょっと疲れているとき、大切な人を思い浮かべたいときに、ぜひ読んでみてほしい1冊。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第5弾。
ホスピス病棟に新しく加わった2年目ナースの神宮寺の教育担当になった卯月咲笑は、彼女と行動することで改めて自身の仕事に向き合うことになる。
神宮寺のことをけっして否定することはなく、一緒に考えることで咲笑も成長したんだなぁと思う。
死に近い患者のそばに視る思い残しも、寄り添って話を聞くことで、とても自然に解決できている。
35年ぶりの父との再会、高校時代に好きだった忘れられない女性、誰にも言えなかった過去の秘密、小説家になりたい彼に送ったクリスマスプレゼントなど、何度か涙してしまった…。
いちばんの成長は、咲笑が姪っ子を預かり一緒に生活することで、その大変さを感じ、両親や兄夫婦の凄さを実感したことだろう。
恋人の樹とも悩みながらも少しずつ寄り添えていけてる感じに応援したくなった。
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経験を積んで成長した月野ゆんが
次は新人の綾川と希死念慮が強い患者に潜入して
心の絡みをほどいて治療していく。
今回は患者が加害者だった場合の葛藤が印象だった。
医療を受ける権利は誰にもあるけど
医療従事者だって心がある人間だから
救うべき命かで葛藤することもあるし
災害時は選択しないといけないときもある。
だから
救いたくないっていう綾川の気持ちは理解できて
読みながら各々の葛藤に心がぎゅっとなった。
医療現場に被害者も加害者もないし
貧富の差関係なく平等に
医療を提供しないといけないけど
医療従事者にも生命を前に葛藤してるって
もっと多くの人に理解してもらいたいって思った。 -
Posted by ブクログ
皮肉にも自分自身入院する事になっていたので
入院のお供に病院に持っていき
病院のベッドの上で読み始めました。
お陰で看護師さん達の状況が
リアルに感じられました。
また、この物語の舞台でもある長期療養型病棟
つい先日亡くなった母親も
最期は同じ様な病棟に居たので
またその雰囲気も手に取る様に感じられたので
尚更読み進めていて
色々な思いが気持ちに刺さって来ました。
物語ではありますが
終末期医療に携わる
看護師さんの思いやご苦労
そして死という事への対峙の仕方など
切実に感じられました。
全編、主人公の患者や同僚達への優しい眼差し
そして、仕事に対する苦悩や
大切な人への想いなど
読んでいて目頭が熱くなる素敵な1冊です。