あだち充のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあだち充といえば「ひとつ屋根の下」である。
男女が同じ家で暮らし、互いに意識したりしなかったり。ラジオで誰かが「あだち充はキスまでの過程を描くマンガ家だ」的なことを言っていた。言い得て妙だと思う。その過程を、マンガの枠外というか行間で描くのがうまい。
第25巻では春夏が立花家に居候する。最大のイベントは、これだけだと言ってもいい。走一郎は30分早く起きるが、春夏は父親へ弁当を届けに出ている。もう一度寝る走一郎。春夏は走一郎のマグカップを間違えて使い、いかにも「ひとつ屋根の下」なのだが、二人きりでも話題は選手起用ばかり。しかも、揉めている。
投馬と音美が気を利かせて帰宅を遅らせても、春夏は友人・雨堂正太に会いに行く。二人が帰ると、走一郎は一人でカップラーメンを食べている。つかず離れずである。
それ以外では、亜里沙の恋愛話、原田の社長話、雨堂に似た小川の成長があり、雨堂本人は姿を見せず、喫茶南風の跡地にはもう何もない。シーズンオフなので試合もなく、せいぜいキャッチボールと練習風景で、コマ割が大きく、セリフが少ないため、一冊ごとの展開も少ない。本当にこれくらいしかないが、それがあだち充なのだ。