松久淳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「俺、無駄に時間を過ごすのは好きだけど、時間を無駄にするのは嫌いって知ってるよね」
そう、この台詞のチョイスにゾクゾクするんです。
松久淳さんの作品というと、私にとっては田中渉さんとの共著の「ラブコメ」が至極。
その後、いくつかの作品を読んでちょっと離れてしまっていましたが、単独著作のこちらを販売前にNetGalleyで読ませていただく機会に恵まれました。
売れないギターポップ系ミュージシャン「シューサン」こと野崎周一郎が出会った人気ミュージシャン・黒沢。
鳴かず飛ばずでそれでもブレイクを夢見ている野崎にとって、酒の場で黒沢が発した心をえぐるような一言「百万年早いよ」は、その後をもしかすると変えてしまったかもしれません。
無理無茶、破天荒な先輩とそれに引っ張り回される後輩が、「親友」として言葉を交わすようになるまで四半世紀の時間の一時一時を大胆に、そしてポップに切り取っています。
登場人物も職業や舞台設定も台詞の一つ一つも「こんな奴おらへんやろう」と思わせながら、それぞれが結構なまめかしく「こういう奴おるよな」とつい呟いてしまいそうになる生っぽくて、ほんのりエロさが感じられる小説で、大好きとは公言できませんが「悔しいですが好きです」くらいは言えそうです。
あー、楽しかった。登場人物に他の作品からのゲスト出演があるんだろうなぁと思っていたら、やっぱりその通りだったので、読み損ねている他の作品も読んでみないと。 -
Posted by ブクログ
なんて感想を書けばいいのだろう。ひねりの効いたタイムトラベル恋愛小説。そんな感じだろうか。結末は読めたけれど、純粋に最後まで楽しめた。
物語は、ライターの啓太が少し憧れを抱いているカメラマンの奈々ちゃんとポルノ小説家の佐々田にインタビューをする企画があり、その小説家の話があまりに突拍子もないもので、実は過去に戻った経験があるという。
過去を語る佐々田の話が面白く、いつの間にか佐々田の物語に夢中になっている自分がいる。佐々田の物語は思いもよらない結末を迎えるが、啓太と奈々ちゃんの恋の行方も気になるところ。
最後まで爽やかな気分でいられた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレなんとも読後感の爽やかな本でした。
分類するならば恋愛小説?個人的には、ハズレたときのゲッソリ感が比較的高いジャンルなのであまり手を出さなかったのですが、これはアタリかな?
短いながらも、スッキリとしててきちんとまとまっている印象です。
ややネタバレですが
タイムスリップというかパラレルワールドなのかな?
ひとつは悲しい運命の必然的な流れ、ひとつはその流れに逆らう。ひとつとひとつはお互いを助け合い、それぞれの最善へ落ち着く。読み進めていって真相の部分にたどり着くと、 中盤からやや予想がついていたとしても、心地よい鳥肌がたってしまいました。
たた、表紙と内容にちょっぴりギャップを感じる。猫は必須だけど、佐々田さんの部屋の全景にひっそり猫がいるイメージだなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの2人このシリーズ以外でも一緒に書いてるんだ~と思っていたら
コンビ作家だったんですね勝手にコラボかなんかだと思ってた
さて、あらすじ・・・・・
さとしはアロハシャツの不思議なおっさんに誘われ、突然天国の本屋でアルバイトをすることになった。
この店の売り物の、朗読サービスを受け持つことになったさとし。
そして緑色の目を持つ少女ユイに恋心を描く・・・・。
でもユイの心は、この世でできた大きな傷に塞がれていた__。
忙しい毎日に押しつぶされそうな貴方にお勧めします。
懐かしさと優しさが胸いっぱいに込み上げてきます。
今回も朗読がポイントになってくるお話しで、やっぱり優しい気持ちになれるお話でした
今回朗読に出てきたお話は【泣いた赤鬼】が軸で【ナルニア国物語】とかも出てきた
泣いた赤鬼は 最近 フレンズもののけ島のナキ をDVDで観ていた感動したばっかりなので、それを思い出しながら読んでいました
やっぱり素敵な挿絵が入っていて、大人の絵本って感じでサクッと読めました
読んでいたらおばあちゃんが、「これテレビか何かでやってたね~
読み終わったら次、貸して」というので、貸しました
ちょっと気になったので調べたら、映画になってたんですね~
キャストは竹内結子や玉山鉄二・香里奈・香川照之など、なかなか豪華ですね~DVDも観てみたくなりました -
Posted by ブクログ
松久純+田中渉のラブコメを読みました。花屋の店長をしている松田真紀恵は、さっぱりした性格の気っ風のよい女性です。アルバイト店員涼子との松田花店劇場(下ネタ入り)は面白く演じているのですが、花屋の仕事が忙しくて男性との出会いが無いことが悩みです。もう一人の主人公の脚本家の村田美晴は几帳面で気の弱い男で、自分の少年時代に好きだった女性(真紀恵です)との思い出を題材にしたアニメを作成中です。このアニメの内容と実生活での二人のやりとりが交互に物語られていきます。真紀恵の姉や、アルバイト店員の涼子、美晴の親友で売れっ子声優の西島、美晴の仕事仲間の法子、会員制バー・アモーレの長男・次男・三男など、脇役で登場する人物達も魅力的で、語り口も良いので物語に引き込まれます。小説の構成がアニメ映画のようになっていて、最初にタイトル画面、最後にエンドロールがあるのもいい感じです。終盤、真紀恵と美晴がよりを戻すまでの顛末がちょっと冗長だなあ、と感じたこと、美晴に片思いをしているかわいそうな法子(ファンです)の出番が少なかったこと、を除くと、とても面白く読みました。