あらすじ
大人切ないタイムスリップ号泣ストーリー。
私は、何度か過去に戻ったことがある--。雑誌のインタビューで出会った初老の官能小説家が話し始めた内容は、想像を絶するものだった。
これは、夢か、現実か、それとも彼の戯言なのか?
雑誌のライター・冨谷啓太(通称・タニケー)は、自分が担当する「オールド・タレント」というインタビュー連載に、なんとなく訳ありのある人物を取材するよう依頼される。取材相手は、佐々田順という官能小説家で、20年前に9作の小説を世に出した後は、すっかり鳴りを潜めていた。
カメラマンの野田奈々と、その初老男性の取材を終えたタニケーは、ひょんなことから佐々田のとんでもなく長い話を聞くことになる。
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不思議で切なくて、ふんわり優しい思いが、涙になってあふれてくる。
みんな、なんて優しいのだろう。
優しい流れに身を任せて、静かに読み終えていた。
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松久淳ソロ本。
いやー、ダメだった。帯にいろいろ書いてあったので、注意深く読み進めていったのだけれど、それでも最後は唸っていた。予想外の結末だった。
力がないといわれればそこまでだけど、外れた時の驚きを大事にしたいとも思う。驚くことで、考えることで、また何かあるはずだから。
それにしても内容ですよ。もうね、人を好きになる、愛するということはこういうことかと。こんな不思議な体験はもちろんフィクションではあるけれど、それでいいじゃないですか。
そして相談役ですよ。松久淳だなーと思わせてくれるキャラクターですわ。
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大好き!人生、やり直したいことがある方、一人の人をずっと大切に想っている方、思うような人生ではもしかしたらなかったかなあと思う方、必読!きっと自分の中の大切な想いに出会えるかもしれない。今年一番の恋愛小説!必読です!
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この本を読む前に1冊、恋愛小説読んでいたのですが、全く心動かされず途中で辞めてしまいました。
やっぱり私には恋愛小説はもう無理かぁ…と思って、この本も半ば諦めの気持ちで読み始めたのですが。
最後まで読めました!
これは私にはかなり珍しい事で、それだけでも嬉しかったです。
ほんわかファンタジーで、ゴテゴテの恋愛じゃなかったのに、なんか愛が深くて、そのバランスが良かったのかな。
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こんな風なタイムリープものは初めてで、面白かった。
完全に感情移入できたわけではないけれど、結末が楽しみであり、なんとなく分かった気がして、結局違った(笑)
Posted by ブクログ
なんて感想を書けばいいのだろう。ひねりの効いたタイムトラベル恋愛小説。そんな感じだろうか。結末は読めたけれど、純粋に最後まで楽しめた。
物語は、ライターの啓太が少し憧れを抱いているカメラマンの奈々ちゃんとポルノ小説家の佐々田にインタビューをする企画があり、その小説家の話があまりに突拍子もないもので、実は過去に戻った経験があるという。
過去を語る佐々田の話が面白く、いつの間にか佐々田の物語に夢中になっている自分がいる。佐々田の物語は思いもよらない結末を迎えるが、啓太と奈々ちゃんの恋の行方も気になるところ。
最後まで爽やかな気分でいられた。
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これもちょっと帯でハードル上げ過ぎちゃった気がするなぁと。
恋愛ものもタイムリープ系も好きではないけど、まあこれはアリですね。
ただ、基本的にロリコン感が否めない…
それとこれ最近書いてるよな。猫の名前からして2年前の深夜アニメをオマージュしていると思う。
Posted by ブクログ
なんとも読後感の爽やかな本でした。
分類するならば恋愛小説?個人的には、ハズレたときのゲッソリ感が比較的高いジャンルなのであまり手を出さなかったのですが、これはアタリかな?
短いながらも、スッキリとしててきちんとまとまっている印象です。
ややネタバレですが
タイムスリップというかパラレルワールドなのかな?
ひとつは悲しい運命の必然的な流れ、ひとつはその流れに逆らう。ひとつとひとつはお互いを助け合い、それぞれの最善へ落ち着く。読み進めていって真相の部分にたどり着くと、 中盤からやや予想がついていたとしても、心地よい鳥肌がたってしまいました。
たた、表紙と内容にちょっぴりギャップを感じる。猫は必須だけど、佐々田さんの部屋の全景にひっそり猫がいるイメージだなぁ。
Posted by ブクログ
仕事でお会いしたことがあったので、拝読。
老いた小説家の思い出話に付き合わされる若手ライター。彼が話し始めた、昔の恋人にまつわるファンタジックなお話でした。
私にはロマンチックすぎてついていけなかった。