佐々木俊尚のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネットや本など、メディアに限らず「文章を読むこと」に焦点を当てたノウハウ本。著者はジャーナリスト。
自分のこれまでの経験や現在使っているツールやソフトなどを紹介しながら「文章を読む力」技術を伝授する。大変読みやすく面白い本だった。 情報収集とそれをまとめ、どう見るか、昨今のあふれる情報をどう整理し自分の知肉 (著者はこの言葉をよく使う)にするかがテーマ。一流のジャーナリストの仕事ぶりが垣間見える。 ただし、この本のノウハウを全て実践するのは難しいと思う。著者はジャーナリストで書くのが仕事。自分の時間は自分で決められるけれど、一般の社会人には時間の制約が大きい。また中高年には、ソフトの使用方法 -
Posted by ブクログ
著者の経歴を知らなかったので、それを知れたことも興味深かった。
情報にはホリゾンタル。幅広く薄い。バーティカル。狭く深い。ものがある。それに加えて中立的か偏りがあるか。に気をつける。
一つの記事では断片しか理解できない。
読むことで、多様な視点を獲得する。
読むことで得た知識、視点を自分の血肉にすることが最終目標である。
我々にできることは失敗を避けるように努力することのみ。
自己啓発書はカンフル剤のようなもので、カンフル剤ばかり飲むことは健康を損なう。
本を読み気になるところをメモする。
メモから概念をつかむ。
概念を集めて世界観をスケッチする。
世界観から血肉を育てる。
具体的な事例 -
Posted by ブクログ
読み終えてから裏表紙の近影を見て、著者の佐々木俊尚という人がアベマに出演している人だと気付く。だからという事は無いが、何となく一人納得。斬新な説やオリジナリティはこの本には無いが「見通す力」が素晴らしい。動的な情報の編集力が漲る本。知っている話ばかりだが、おさらいにも有益。そんな位置付けの著書。
マニュアル等で説明できる知識を形式知、ベテランの経験や間でこなせるが言語化しにくい知識を暗黙知。AIはこの暗黙知を作り上げることができるようになった。言語をイメージにコンパイルだけではなく、何故か儲かる売り子の店内ポジション、画家の特徴を再現するなど、記号化されぬデータを深層学習し、非言語を再現する