手塚治虫のレビュー一覧
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火の鳥第3弾は「ヤマト編」と「宇宙編」の2編で構成。
そういえば「宇宙編」は昔、アニメで見たような覚えがありました。
“ヤマト編”
手塚版・ヤマトタケル伝説でしょうか。
大和朝廷と熊襲の戦いをベースとしています。
まつろわぬ民への想いもそこはかとなく感じますが、
“権力”に対するアレルギーが根底にありそうです。
その権力の象徴でもある石舞台と、
古墳をこの形でつなげてくるとは、なかなかに興味深く。
手塚さんの“史書”に対するスタンスが垣間見えました。
“宇宙編”
流刑星の生物について、なんとなく見おぼえがありました。
後は牧村の正体もなんとなく、うろ覚えに。
絶対者としての“火の鳥”、永遠に続く罪と罰。
仏教でいう“業(カルマ)”ともつながるんですかね。
そして、猿田のここでの罪は、子孫たちにもとのことですが、
時代的な後先を考えてはいけないような、、気がしてきました。
様々な神話や宗教観がない交ぜになった感じですが、
同じごった煮感でも、『ファイブスター物語(FSS)』とは違う印象です。
あちらが根底には“陽”を感じられるのと比べると、
こちらの根底には“陰”がどうにも強いような、、
というか、徹底的な人間不信がある様にも見えてしまいます。
さて、次の話はどうなりますか、、段々と気になってまいりました。 -
Posted by ブクログ
火の鳥の第2弾は「未来編」との名前で。
一つの世界が終わり、そしてまた、一つの世界が始まるまで。
遠い未来、種としての“イノチ”が尽きた人類、
機械の言いなりになるのが幸せとされる世界。
主人公は、そんな停滞した世界から逃げ出した一組の男女、
その二人が外界で猿田博士と出会うところから物語が動き始めます。
といっても、どこか退廃的で、終末的な結末に向けて、ですが。
キーとなる火の鳥もどこか、シニカルな感じに登場しています。
地球ができてから約46億年とされていますが、
“今の人類”が種として誕生したのは、約500万年前。
そう考えると、“世界”が何回か廻っていてもおかしくはない、
そんな風に考えさせてくれる内容でした。
そして“廻った世界”は、黎明編の冒頭へとつながります。
物語の始まりと終わりが、こうして提示されたわけですが、、
その雄大さが意味するところは、さて。
アカシックレコードなんかも想起させてくれる、なんて。
そういえば、火の鳥の他に、“猿田”なる人物が今回も。
黎明編でも出ていたので、今後も共通の狂言回し的にでてくるのでしょうか。
その時々でどんな“役割”を背負うのか、注目しておこうと思います。 -
Posted by ブクログ
実は、手塚漫画はあまり馴染みがありません。
まともに読んだのは『アドルフに告ぐ』くらいでしょうか。
『ブラック・ジャック』はつまみ食いのように読んでいますが、、
そんな中、ビブリアの5巻で取り上げられていて、
ふと手に取ってみようと思ったのがこちらです。
手塚流、日本神話の解釈といった内容になるのかな、
ヒミコとスサノオが入り混じっていたりと、結構カオスです。
“穴”に閉じこめられるくだりは、黄泉を思い出させたりと、
この辺りからも、記紀の内容を彷彿とさせます。
懐かしかったのは、騎馬民族説がでてきたあたり、
時代を感じさせます、今ではトンデモ説ですけど。
しばらく、文庫版で追いかけてみようと思います。