松岡なつきのレビュー一覧
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ネタバレ異世界ファンタジーはあまり読みませんが、普通におもしろかった。え、これってBL?って雰囲気で読めてしまう。いい意味で予想通りのストーリー展開です。キャラ設定も結構ステレオタイプで、金髪碧眼の超イケメン海賊X弱いだけじゃない頑張り屋さんの健気な男の子、当て馬っぽい黒ずくめの美しいスペイン人の男。うん、大河だね~。嫌いじゃないよ、こういうの。時代はチューダー朝ってのも、とても大好物です。
この作品、現在18巻まで刊行されてるみたいだけど、最後まで追いきれるかな・・・。なんか主人公は現代人だから、色々歴史的な事実を知っているわけで。未来を予測する重要な人物になっちゃうあたり・・・なんか王家の紋章を彷 -
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高校生だった隆之は死んだと聞かされていた父親が実は香港黒社会を牛耳っていたと教えられ否応なしに跡継ぎ争いに巻き込まれる。しかし異母兄を愛し、黒社会で生きることを誓う。
そこへ正妻の娘マーゴからカナダから帰国し、跡を継ぐ為に画策。
アーサーの後見人・グレイグに求婚し…。
父親に、女であるというだけで見向きもされずに育ったマーゴの鬱屈した性格や感情まで細かく書かれていてなるほど〜、と思った。
二人の息子達アーサーと隆之がいよいよ黒社会で生きていくことを決意する迄の過程も、もちろん1巻の終わりで決意するけれど、マーゴとの対決を通して二人が腹をくくったのが分かった。
とにかく松岡先生の感情の動き -
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海斗が居なくなったスペイン・ビセンテの様子。
15世紀に戻るつもりであることを知られた和哉によって監視の目が厳しい特別病棟に入れられた海斗。しかし海斗は諦めていなかった。
和哉の海斗に対する思い、それは恋愛感情というものと違うのかもしれないけれど、会ったことのないジェフリーが海斗に寄せる気持ち、海斗がジェフリーに向かう気持ちを鑑みると自分だってそれとさして違わないと思う和哉。もう二度と海斗を失わない為なら恨まれても海斗をどこへもいかせないと心に誓う。
いろんな愛の指し示し方があるのだな、と考えさせられる巻でした。誰も悪くはないけれど、自分の思う相手からでない好意は受け取れない。
J -
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ネーデルランドへ逃げてきたラウルとそのラウルに従わざるをえないヤン。
ヤンがなぜラウルから離れられないのか、ラウルの仕打ち等ラウルの性格の悪さがこれでもかと描写されている。
海斗はジェフリーのその後を調べていて、リリーとは別にタイムスリップした人物の話を聞けることになった。その人はナイジェルの祖父に当たる人で、更に一緒に教会へ行きジェフリーの生涯の記録を見つける。
タイムスリップしたJPが戻ってこれた理屈が分からないまま、もうJPと別れるのかしら。茫然自失となって和哉に過去に戻る意志があることを知られてしまうなんて、海斗っておバカさん。 -
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スペインから命からがら脱出きたラウルはヤンに向かって海斗やジェフリーに対する復讐を改めて仄めかす。
ジェフリーの元へ戻ることが出来た海斗の病状は悪くなっていく一方で、いつ病気の事を話せば…と思いながらプリマスへ戻り、当初の予定通り海斗奪還に失敗したことにしたジェフリー。
そしてとうとうジェフリーの前で吐血し結核であることを伝えた海斗。
見守るジェフリーに対し、ウォルシンガムも居るロンドンの医者へ連れ出すナイジェル。
冬を越せないだろうと思っていた海斗はトンネルの暦の話をリリィとして21世紀に戻れる可能性を見い出し、ついにジェフリーに自分が21世紀から来たと明かす。
ナイジェルが自分の思 -
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グローリア号に戻れた海斗。しかし結核であることを知られず皆から離れるのは難しく。
それでも風邪を移してはあけないからという理由でジェフリーと接触するのを避けようとする海斗と納得しようとしても難しいジェフリーの間で雰囲気が悪くなり。
そしてとうとうジェフリーの前で吐血し今までの話をした海斗。
ビセンテが見逃した理由を思い、歯噛みするジェフリー。
また大切な人を無くすかもと恐怖するナイジェル。
ああ、息もつかせぬ巻でした!
しかも裏切り者のラウルは逃亡だなんて!!先々で立ちはだかるよね?それを考えたら気が滅入る。
海斗の病気もどんどん悪くなっていってるし、ああぁ!
未来は永遠にあると思っ -
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毒殺されかけた海斗の療養の為、フェリペ二世の愛人であり今は幽閉されている大公婦人、アナ・デ・メンドーサのいるパストラーナの城へビセンテと共に移動する。
一方ジェフリー達はその近くの街で潜伏していた。
ラウルが二重間謀の上、更にフェリペ二世もジェフリー達も裏切ろうとしている様が恐ろしい。
ビセンテに心を許し始めた海斗は逃亡計画を聞いて狼狽える。
そして罠に掛かって城を離れたビセンテがそれと気付いて海斗を思いながら戻る心が悲しい。自分を愛してはくれないことを知っている。それでも海斗の側にいるのは自分だと思うビセンテ。
儘ならないのが悲しいです。しかもそんな中やっと海斗への気持ちを自覚する -
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エルエスコリアル宮に上がったあと、異端審問で告発された海斗。弁護人・ラウルは一時休廷に成功。しかし、情報漏洩を怖れたウォルシンガムの命で暗殺者から毒を盛られ。諮らずもビセンテを頼るしかない身の上に海斗は自嘲する。
一方ジェフリーは何とかして怪しまれずにスペインに入り移動する必要がある。その為に長く伸ばした金髪を自ら切ることに。そして、スペイン内で手引きをしてくれる人間と落ち合う。彼は顔立ちも態度も上品でおそらく貴族、階級の高い生まれであるらしいことを感じる。
ようやく海斗の手がかりが掴めたジェフリーは決意を新たにする。
海斗が心ならずも敵であるビセンテを頼りにしなくてはいけない事を認める -
Posted by ブクログ
グローリア号から戻る時、海斗とナイジェルがホーの丘に行ったことを知って後を追うジェフリーたち。しかしそこで見つけたのは2本の剣で身動きとれないまま血を流して倒れているナイジェルだけだった。そこでサンテリャーナに海斗が拐われたことを知り。
一方海斗はサンテリャーナを匿うイングランドの貴族の館を経て海上へ。
船の上では変質的なエスコバル神父から冷遇され、あろうことか海に投げ出されてしまう。
きっちりしたビセンテの性格をしっかり書いていて、今後海斗を自分の出来る全てで守るのだろうなという事が分かる巻でした。
ジェフリーとナイジェルは海斗を拐われたことでギクシャクしてしまうのだけれど、友情は友情と