駄犬のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ『誰が勇者を殺したか』シリーズの中でも、ソロンという人物にぐっと焦点を当てた一冊。圧倒的な知識と才能を持つ賢者でありながら、人との関わりにはどこか不器用な彼が、旅を通して少しずつ変わっていく姿が心に残った。
シリーズらしい巧みな構成はもちろんだが、本作ではソロンの孤独や弱さが丁寧に描かれており、彼が仲間たちと過ごした時間の意味を改めて感じられる。読後には切なさと温かさが同時に押し寄せてきて、気づけばソロンのことを以前よりずっと好きになっていた。
勇者パーティの物語を別の角度から掘り下げることで、世界そのものにも厚みが増していく。シリーズファンにはもちろん、ソロンというキャラクターに興味を持った人にもおすすめしたい一冊だった。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第4作目となる本作の主人公は、大賢者ソロン。魔法使いとしては紛れもない超一流でありながら、天才ゆえの孤独と傲慢さを抱えた彼の冒険譚です。
人との関わりを避け、凡人を蔑み、徹底して群れることを嫌ったソロン。そんな彼が唯一の仲間として、行き倒れ寸前で助けてくれた一人のエルフと旅をすることになります。人間を遥かに凌駕する知性と高慢さを併せ持つ彼女との触れ合いは、孤高だったソロンの心を少しずつ溶かしていきます。
本作の白眉は、無敵の賢者として描かれる彼が、実は誰よりも人間らしく「矛盾」に悩み、苦しみながら一人の人間として成長していく姿です。単なる冒険ファンタジーの枠を超え、彼が抱える葛藤や絆の深さが胸に迫ります。
ラストシーンには、冒険物の爽快感とはまた別の、深い感動が待っていました。天才が最後に手に入れた「人間らしさ」という結末に、強く心を揺さぶられます。 -
Posted by ブクログ
勇者なんて、本当は誰もやりたくない!
(ゲームの中だけで十分です♪(´ε` )
いや、勇者なんてやり切ることができない!
新しい視点、楽しみました!
ちょいちょいおすすめ作品で上がってくる本作
『誰が勇者を殺したか』。駄犬さん、はじめましてでございます。角川スニーカー文庫、ライトノベル未経験でございました。
語り手が変わっていくスタイルで、各章短くまとめていてリズム感がよく読みやすかったです。
ストーリーもある程度は予想できるものの、
ミステリ要素もありつつ、フムフム。
キャラづくりが良く、アニメ的ゲーム的で
読書にのめりこめるんだろなぁ、フリーレンぽい
世界観。
でも、やっぱりライトノベルだから仕方ないのか
最後いいお話、チャンチャン♪
になっているのが惜しい。
誰が勇者を殺したか?
ワタシタチハ、オシツケテ、イマセンカ?
その論点を突き詰めて、終わってくれたら⭐︎5です。いい着眼点だっただけに、最後の章は蛇足じゃ、全く別のところで出すべき番外編だったかな?