あらすじ
「永遠の命はほしい?」
巨大な版図を誇るラーマ国。
しかし、一代で大国を築き上げた「武王」が病を得たことで各地で反乱が勃発し、王国に滅亡の危機が訪れる。
だが突如、アンデッドの軍団が反乱軍を襲い次々と鎮圧。禁忌とされる死霊魔術を一体誰が使ったのか。
謎の死霊魔術師の行方を追う王国の騎士・コンラートは、ある村で怪しげな屋敷に出入りする一人の少女・ルナに出会う。
赤い瞳、白い肌、金色の髪――少女は一体何者なのか?
屋敷の主は死霊魔術師なのか?
デビュー作が驚異的売上を記録した最注目の新人作家が贈る、読む者に命の価値を問う珠玉のファンタジック・サスペンス。
感情タグBEST3
仕事に意味を見い出し取り組む
大筋は紹介文の通り、現在の視点と過去の視点を織り交ぜ謎に迫るストーリーです。でも私はサブキャストの関わり方や教育方針と、余生に深く感銘を受けました。彼らがいたからこそ、主人公の今があると思うと、今ではあまり受け入れられない教育のやり方ですが、なぜしたかという意図を考え、受け取りたいと思いました。
Posted by ブクログ
12話まで読んだコミカライズが面白かったため書籍を購入。こちらもとても面白かった。ルナのひたむきさと、カーンの目的を違えてしまうところ、生をまっとうする人々がとても良かった。こちらを読んでからコミカライズを読み返すとまた面白そう。アンケート回答の別エンディングも読んだ。カーンが好きだなあ…。
死霊魔術の容疑者
いやぁ。面白い。
読み進めるほど物語の中の違和感が紐解かれていく。
人間であれば、永遠の命というものは一度は情景を抱くものだと思うが、今際の際に立たされてもルナの誘引に惑わされることなく天寿を全うした登場人物達はモリーやルナが信条としていた「自分の価値を見出す」という行いを実現できていたのではないだろうか。
日々の中で確かに紡がれていく人生の重要性というものを改めて感じさせられた。
Posted by ブクログ
2024年8月3日に日本でレビュー済み
「特殊設定ミステリ」というジャンルになるらしい。
(そういうネーミングがあったとは!?)
産業革命頃のイギリス?を舞台に、女性主人が無くなった洋館での遺書公開に集まった、一癖も二癖もありそうな家人に客人、そして最後に現れた魔女…。
本格モノにタイムリープが織り込まれているが、キャラ設定もしっかりしているし、何より話のテンポが良く次々に話が切り替わっていく展開は見事。
複雑すぎてついていけないほどだが、最後の最後まで意外な展開もありながら、終わり方も鮮やか。
映像化は難しいだろうが続編を書いてほしい。
Posted by ブクログ
命の価値を問うファンタジックサスペンス
人買いに育てられ死霊魔術師に買われた、金髪に赤い目の希少種族アスラの民ルナの物語
「誰が勇者を殺したか」が良かったので手に取りましたが、今作も良かった!
アンケートに答えると読める別エンディングもぜひ!
何度も読み返したなる
終わり方がとても好きで、雰囲気もしっとりしていて何度も読み返したくなる作品でした。
中盤〜終盤の辻褄が合っていく、ドキドキ感も良かった。