渡辺仙州のレビュー一覧

  • 西遊記(上)悟空誕生の巻

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    石山から生まれた後の暴れっぷりがすごい!(汗)
    花果山の猿たちを制圧し、菩提祖師に弟子入りして变化の術を修得して、地獄で生死帳を塗りつぶして、天界で蟠桃と金丹を食い散らかして長寿の寿命を得て、海底の水晶宮で如意棒やら鎧やらを強引に貰い受け、天界軍十万の兵を相手に大暴れ!
    痛快だなあ!

    良くも悪くも純粋で、盗賊の命も簡単に奪ってしまって玄奘法師(三蔵法師)を嘆かせる困ったちゃん。

    あと、悟空を「迷惑な猿」と思いつつも、何かと相談に乗る東海竜王はいい人。「気のいい近所のおじさん」みたいで悟空も慕ってるのがいい(←声と態度には出さないけど)。

    観音菩薩様も手のかかる弟を世話する感じでいい。

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    2022年08月29日
  • 三国志(2)臥竜出盧の巻

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    孔明も登場し、天下三分の計の足がかりとなる赤壁のたたかいが繰り広げられる、盛りだくさんの2巻。
    最後の解説で、実際は曹操軍20万(使えるのは15万)・孫権軍3万くらいの規模で、曹操の敗因は疫病であり、実際に活躍したのは魯粛…というのも面白い。史実と三国志演義がどっちも知れるのがこの渡辺仙州編訳の醍醐味です。
    呉の国の成立も興味深い。もともと西部劇のフロンティアのような土地であり、孫堅は山賊の親分のようなもの。さらに孫策が無頼漢と豪族の連合軍のようなものを築き、江北から知識人たちが集まって基礎ができた。

    次はいよいよ劉備の蜀建国かな?どんな活躍が見られるのか、楽しみです。

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    2022年07月18日
  • 天邪鬼な皇子と唐の黒猫

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    ねこ好きのあいだではわりと有名な元祖ねこBloggerこと宇多天皇の日記に出てくる黒猫が主人公で語り手。
    ティーン向けのお話なので文章も読みやすい。
    ねこ社会も大変だなぁ。

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    2022年07月12日
  • 三国志(1)英傑雄飛の巻

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    面白い。やっぱり中国古典は渡辺仙州編訳・佐竹美保絵に限る。
    地図、登場人物図、勢力図、註釈が分かりやすい。
    この劉備は人身掌握術に長けたカリスマ性のあるリーダーでいい感じ。本来の人格に近いらしい。好き。
    荀彧が曹操に全く阿ることがなくクール&内なる情熱を併せ持ってて最高。好き。
    関羽はイメージそのままでカッコいい。
    張飛は酒癖は最悪だけど劉備に不敬をはたらく者は許さない劉備の価値を高める用心棒的存在。

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    2022年07月09日
  • 封神演義(下)降魔封神の巻

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    読みやすくて面白かった。

    黄一族最後まで残ると勝手に思ってたけど違った…
    天化ここで死んじゃうの!?と、他のどの仲間の死よりもショックだった。
    あと思ってたより妲己があっさりやられた感がある。
    最後に姜子牙が封神榜読み上げるところがいい意味でゾクゾクした。かっこいいな…

    児童書だからすらすら読めたけど、安能版読めるかな…?
    登場人物もぎりぎりなんとか一部だけ理解できたけど、やっぱり自分にとっての中国関連の小説やゲームの難関は漢字が難しいことなんだよな…

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    2022年07月02日
  • 封神演義(中)仙人大戦の巻

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    面白くてあっという間に読んじゃうな…

    聞仲ここで退場してしまうのか…妲己に並ぶラスボス的存在なのかと思ってた。
    蘇護の運がいいんだか悪いんだかわからない話めちゃくちゃ面白かった。

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    2022年06月27日
  • 封神演義(上)妖姫乱国の巻

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    水滸伝や三国志も興味はあるけど人の名前が絶望的に覚えられない(漢字難しい…)のでとりあえず児童書から読もうと思って…あとフジリュー版の封神演義を読み始めてたので…

    登場人物多くて前半の時点で心折れそうだったけど、読みやすくてわかりやすくて面白い。
    姜子牙が太公望と呼ばれるのいつなんだ?とか、太公望が主人公ムーブ起こすのいつだ?と思ってたら200ページ超えてからやっと出てきた。
    中、下もあっという間に読めそう。

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    2022年06月26日
  • 封神演義(上)妖姫乱国の巻

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    児童文学用とは言え、大人が呼んでもそこそこ読み応えがある。小説は読めるけど難しいのはちょっと…という人向けの「封神演義」訳本。

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    2021年04月10日
  • 文学少年と運命の書

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    いやあ~これはおもしろかった。があと一気読みしてしまう歴史文学たらふくてんこ盛りエキゾチック中国ファンタジー、わくわく冒険アドベンチャー、魅力的なキャラクター。つい心揺さぶられてしまうエンタテイメント。文章がうまい。「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」がおもしろかったからきっと、十思ったらやっぱり面白いのだ。他のも読んでみたくなっちゃった。

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    2020年11月23日
  • 文学少年と運命の書

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    中国を舞台にした文学好きな少年の冒険物語。玉策という人の天命が記されているという秘宝が、実は人の形をして主人公の少年と出会ったことから、様々な事件に巻き込まれていく。
    スムーズな話の展開で、とても面白かった。
    この作品とは、NHK FMの青春アドベンチャーで出会ったのだが、原作を読んで青春アドベンチャーの再現度の高さに驚いた。また、非常によく、物語の世界が表現されていたと思う。ラジオドラマを聞かれたことのない方は、是非きいてほしいです。
    作者が中国文学に精通していることと、舞台が中国であることから、作品中に時折中国古典への言及がある。これが読者の好奇心を引き出すか、距離感を感じてしまうか、悩ま

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    2020年10月31日
  • 西遊記(中)破邪遍歴の巻

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    〈中〉も抜群に面白い。
    悟空がいい兄貴になってる。強いし頭はキレるし師匠を本気で守ろうとする姿がいい。ちょっと悪ノリがすぎる時もあるけど、それもご愛嬌。
    悟浄は頼りになるし格好いいし、さすが元捲簾大将。
    地味に白竜もいいキャラしてる。最後の砦はこの男。

    下巻も楽しみ!

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    2020年10月03日
  • 西遊記(上)悟空誕生の巻

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    めっちゃくちゃ面白い!
    孫悟空ってこんな生い立ちだったんだ…。悟空だけでなく三蔵にも白竜馬にもこんなドラマがあったとは思わなかった。

    佐竹美保の絵が天才的。マンガっぽすぎず、渋すぎず。
    対象が小学生以上だから注釈も分かりやすい。欲しい時に注がくる。

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    2020年10月02日
  • 封神演義(下)降魔封神の巻

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    ネタバレ

    紂王を討つため、武王・姜子牙(太公望)の一行は都・朝歌へ向かう。その間、5つの関所には名高い武人・仙人たちが待ち受けていた。人間界も天界も多くの犠牲を払いながらも、一同の騒乱もいよいよ決着へ。

    姜子牙が紂王の「十の罪」を読み上げる場面と、妲己をはじめとする三妖を討つ場面はラストに相応しく、悪が悪として正しく罰せられる流れは読んでいて気持ちの良いものでした。(それにしても女媧は散々人間界を引っ掻き回したそもそもの張本人にも関わらず、去り際があまりにもさっぱりしていませんか…?)太乙真人と哪吒の関係が良好な点と、申公豹が全力の噛ませ役である点は、藤崎版の漫画を読んだあとだと際立ちます。申公豹がた

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    2018年01月26日
  • 封神演義(中)仙人大戦の巻

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    黄飛虎一同は西岐へ向かう。舞台は波乱の仙人大戦へ。
    個性豊かな仙人や道士たち、そして彼らの特別な武器「宝貝」が激しく交戦し、容赦なく命のやり取りが繰り広げられます。戦乱の一時代を描いたなかでも、姜子牙(太公望)のどこか抜けた口調にほっとします。哪吒(なた)はこの作品でも可愛い…。いよいよ下巻へ。

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    2018年01月26日
  • 封神演義(上)妖姫乱国の巻

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    好色が災いし女媧の怒りを買った商王朝(殷)の31代目紂王。女媧は紂王のもとへ千年狐の化身・妲己を向かわせる。妲己は自らの美貌で紂王を惑わし、忠臣や妻である姜皇后をはじめ多くの命を奪っていた。
    民の信頼も厚い西伯侯・姫昌は紂王に7年捕らわれたのち釈放、西岐へ戻ったさきで本作品のキーとなる仙人・姜子牙(太公望)と出会う。

    登場人物はとにかく多いものの、ページ上部に人物や武器の解説が度々紹介されているので頭を整理しながら読み進められます。児童文学なので文字も大きめ、ルビもしっかり。人物の心情まで深堀りされないので物語としてはやや物足りなさを感じます。しかし『封神演義』の世界観をざっと把握するには丁

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    2018年01月19日
  • 封神演義(上)妖姫乱国の巻

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    私は最初に藤崎竜の漫画で読んだのですが、原作も読んでみたくなってこの本にしました。
    原作は説明文みたいなのですが、登場人物や宝具などの挿絵が沢山載っていて読みやすかったです。
    改めて藤崎竜の凄さがよく分かりました。

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    2016年05月08日
  • 文学少年と運命の書

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    本好きな主人公・阿恩と本を食べる少女玉策が出会い、友情を育みながら大冒険する物語。可愛らしいお話でした。
    特別な力を持つからこそ、人々の欲望に巻き込まれていく玉策の様子はすこし切ないです。
    お話の筋は児童書のためか単純ですこしありきたりなところもありますが、阿恩のうんちくで出てくる本の注釈なんかはかなり本格的で、ちびっ子は理解できるのかしら!とびっくりしてしまいました。

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    2016年03月23日
  • 文学少年と運命の書

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    封神演義のような香りのする荒唐無稽な中国の物語.書を食べる玉策がいじらしくて可愛い.呉承恩の若かりし頃のかくもあらんという物語かな?

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    2015年12月17日
  • 封神演義(中)仙人大戦の巻

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    上巻は人間同士の戦いがメインでしたが、中巻では仙人同士の戦いがメイン。パオペエが山ほどでてきます。登場人物もさらに増えました。でも、ついさっき出てきたキャラがあっというまに死んでしまったり、封神台にびゅんびゅん魂がはいっていくので展開がめまぐるしいです。

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    2013年06月21日
  • 封神演義(上)妖姫乱国の巻

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    ネタバレ

    とても読みやすかった。ほとんどあらすじのようなかんじでしたが、お話が面白いのですらすら読めます。そしておそろしくたくさんの登場人物が出てきますが、親切にイラストで何度も説明してくれるので覚えられます。上巻はマンガでも読んだことのある内容だったので楽しく読めました。ちょうどテレビでドラマをやってて興味がわいたので読みはじめました。次々新顔が出てきて覚える間もなく封神台に飛ばされたりするし、宝貝もいっぱい出てくるので混乱します。が、面白いです。戦いがあっさりすすんでいきます。人間関係のからみが面白い。

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    2013年10月15日