一坂太郎のレビュー一覧

  • 幕末維新の城 権威の象徴か、実戦の要塞か

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    幕末維新を各地の城を主軸に振り返る
    面白いコンセプトの一冊。
    特に維新後、城がその本来持つ役目を終えた際に、
    様々な道どりを歩むのが興味深い。
    今に残る城を巡ってみたくなる秀逸な新書。

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    2014年09月21日
  • 司馬遼太郎が描かなかった幕末 松陰・龍馬・晋作の実像

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    琥珀色の戯言より。◆◆司馬史観の弊害を再認識する。◆竜馬も晋作も作られた虚像である。◆◆特に明治に入ってからの奇兵隊の反乱のことや、わざわざ書かなかった部分の意味を考えると、考えねばならない。

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    2020年07月27日
  • 司馬遼太郎が描かなかった幕末 松陰・龍馬・晋作の実像

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    司馬遼太郎は好きで愛読しています。でも、確かに小説なので、創作していて当然なのですが、作品にのまれすぎて、その事を忘れていました。全て史実に基づいているわけではないと言うことを気づかせてもらいました。

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    2013年12月30日
  • これだけは知っておきたい 幕末・維新

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    少し前に読んだ長州(萩)の識者が綴る幕末本。
    長州側に偏ることもなく満遍なく述べられていて面白かった。

    教科書では数ページだったけど
    こうやって一冊になるほどエピソードあるのね幕末。。

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    2013年07月18日
  • わが夫 坂本龍馬

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    本書は坂本龍馬の妻おりょうが回顧した龍馬の記録である反魂香、続反魂香、維新の残夢、千里駒後日譚、千里の駒後日譚拾遺などを再編集、解説したものである。
    不覚にもおりょうによる回顧談が残っている事を知らなかったのだが、等身大の龍馬像を知る事が出来て面白い。

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    2012年06月11日
  • 幕末時代劇、「主役」たちの真実 ヒーローはこうやって作られた!

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    「人斬り」のリバイバル上映は確か観たはず?勝新や三島由紀夫が出演していたのは記憶にある。ストーリーや併映作品には覚えが無い。

    坂本龍馬=自由民権運動家が伝説化した。近藤長次郎を自決に追い込んだのは龍馬→下士身分による差別。

    ここ数年のNHK大河ドラマの幕末物を見るようになって、なんとなく尊皇攘夷、倒幕といった動きと人が理解できるようになって、関連書を読むと面白い。

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    2015年12月08日
  • 長州奇兵隊 勝者のなかの敗者たち

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    通り一遍な専門書ではなく。
    郷土に残る伝承や忘れられた墓碑などを集めた、郷土史のような本です。
    文章も平易で読みやすく、調査の過程なども細かく書かれているので参考になります。
    ただ「中央」の歴史や「本物の歴史」など、山口の歴史の立ち位置に思い入れが強いようで。
    気持ちはわからなくもないですが、歴史「小説」と比較、否定でお話されているので、良い本なだけに少々勿体ない気がします。

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    2011年11月09日
  • 高杉晋作の「革命日記」

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    幕府使節団に加わり清朝中国へ渡航した際の旅日記の『5章 遊清五録』と野山獄へ投獄中の獄中日記『6章 投獄文記』は必読。

    アヘン戦争以降、欧米列強が進出した上海に渡航することで、日本が置かれた状況に強い危機感を確かなものとして確信していく過程が生々しく書かれている。

    また、現地の兵士と筆談を交わし、交流を深めている様子も描かれているところも読み応えがある。

    野山獄での獄中では、時代がめまぐるしく変化していく中獄中で何も出来ない歯がゆさをいくつもの漢詩で綴っている。

    この本を読んで、小説の中で描かれる高杉晋作という人の捉え方が変わった。攘夷の急先鋒として過激な行動にでる人というイメージが強

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    2011年07月20日
  • 幕末歴史散歩 東京篇

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    主にガイドブックとして使用。これに簡易でいいので周辺地図が、それぞれ書いてあったらいいのに。さらに、時系列でなくて、地域別なら嬉しかった!

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    2011年05月20日
  • カラー版 東海道新幹線歴史散歩 車窓から愉しむ歴史の宝庫

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    新幹線の窓からなにが見えるだろうか。
    縄文時代の貝塚から昭和の歴史遺産まで、見どころ満載なのが、東海道新幹線だ。
    田子ノ浦や老蘇の森に古代の貴族たちが詠んだ風景を想像し、清洲城や関ヶ原の古戦場に戦国大名の栄枯盛衰をたどる。
    明治の先取の気質を豊田佐吉の生家や井上勝の墓に感じ、熱海城や八ツ山橋にゴジラの悲哀を思う。
    車窓に拡がる歴史的スポット百ヶ所以上を全線地図とカラー写真を付して詳述。
    乗り越し注意。

    [ 目次 ]
    1 東京-品川
    2 品川-新横浜
    3 新横浜-小田原
    4 小田原-熱海
    5 熱海-三島
    6 三島-新富士
    7 新富士-静岡
    8 静岡-掛川
    9 掛川-浜松
    10 浜

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    2011年06月05日
  • 高杉晋作の「革命日記」

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    幕末の風雲児、高杉晋作の六冊の日記の平易な現代語訳で読みやすい。尊皇攘夷、倒幕のために闘った革命家の素顔を伝える好著である。藩に仕える平穏な日々、高杉晋作には好青年の趣があった。しかし、欧米列強に蹂躙される支那の実情に危機感を抱く上海渡航記「遊清五録」から、野山獄に投ぜられて記した「投獄文記」に至り、革命家精神が昇華していく様が興味深い。

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    2011年01月10日
  • わが夫 坂本龍馬

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    今年の大河ドラマの主人公である坂本龍馬。その龍馬の妻である、お龍が書き残した手記などを元に彼女の視点から龍馬及び彼の周囲の人の事を語った本である。その中で、お龍も巻き込まれた寺田屋襲撃事件や、龍馬との新婚旅行??についても記されている。

    龍馬の事は歴史に名を残した偉人として様々な所で語られてるのに対し、お龍は龍馬亡き後は波乱の人生を歩んだようだ。その事についてはテレビの歴史もの番組で特集されていたのを昔見たことはあるが、あまり有名ではないようだ。だが、お龍の存在が龍馬を語る上で欠かせないのは確かだろう。

    お龍の視点で書かれたこの著作は龍馬への親しみをとても感じさせるものになっていると思う。

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    2010年01月01日
  • 時代を拓いた師弟:吉田松陰の志

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    吉松陰自身が「弟子」であったとき、そして松陰が「師」となったとき。
    田松陰29年の生涯を、「師弟」という関係に注目して書いてる。

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    2009年12月15日
  • 幕末・英傑たちのヒーロー

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    2008/3
    靖国神社の問題というとどうしてもA級戦犯の合祀の問題がほとんどとなっている。ただ、靖国神社というものがどのような過程から成立したのか、幕末の長州藩と楠木正成との関係から詳しく説明している。歴史の裏側を1つ知ることができた貴重な一冊。

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    2009年10月04日
  • 坂本龍馬と高杉晋作 「幕末志士」の実像と虚像

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    幕末に活躍した志士の中でも人気の二人。よく言われる司馬遼太郎史観に対し、本書は当時の手紙などの資料や証言をもとに、実像を解き明かそうとした本。特に夢が壊されるでもなく、脚色された部分と実際の所が識別され、歴史好き、幕末好きとしても楽しめる内容。

    坂本龍馬の姉とのやり取り、妻りょうとのエピソードだけではなく、りょうが語る坂本龍馬像などリアルな部分が覗き見れる。高杉晋作の生涯を紐解くにあたっては長州藩の動き、松下村塾についても避けられない所だが、吉田松陰や久坂玄瑞との関係なども記載される。

    ー 獄中で一年二カ月を過ごした松陰は六一八冊の書籍を読み、四人相手に「孟子」などを講義した。安政二年(一

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    2024年12月29日
  • 司馬遼太郎が描かなかった幕末 松陰・龍馬・晋作の実像

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    松田松蔭にも、坂本龍馬にも、高杉晋作にも全く思い入れがないので、そっかー、そう言うもんだよなとしか感じなかったのは、そもそも司馬遼太郎を読んでないからかと逆説的に気がついた。

    司馬遼太郎って、燃えよ剣と、新撰組血風録しか読んだことがない。
    面白かったし好きなんだが、小説だよなと言う以上に、事実として信じたこともない。

    小説ってなそう言うもんでしょ。
    それを、事実を差し置いて歴史として、「定着」させてしまった司馬先生の力量たるやと言うか、やばいと思ったらちゃんと否定しろよと思ったんだが、先生自身も、自分の小説を事実と信じていたのか。

    その辺はよくわからないし、それを検証する内容でもない。

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    2024年04月24日
  • 暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで

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    日本は、暗殺の歴史でいっぱいである。特に幕末は、歴史そのものが暗殺、襲撃の歴史である。日頃から刀を差しているということは、武士は、軍人だから常に戦いの為に生きているということだけど、意見が違うと言うだけで、問答無用というのはどうか。その上に成り立った薩長政府ひいては、明治政府の成り立ちは、かなり無理があったのでは。その無理が現代でも続いていないか。

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    2023年05月30日
  • 坂本龍馬と高杉晋作 「幕末志士」の実像と虚像

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    幕末の英雄である2人の足跡を探る本。数々の歴史小説やドラマなどの影響で彼らの人物像が作られているが、果たして実際はどうだったのかを各種資料や時代背景から追いかけている。

    本当のところはわからない、故に歴史物の面白さもあり、見る立場からの見方の違いもいろんな解釈を生む。本書では残された資料に対しても「贋作である可能性」や、後の世に創作されたであろう部分を客観的に分析することに努めている。創作は、祭り上げた人達の都合によって創られたものもある。第二次大戦期の軍部にも利用されている。

    それにしても、第二次大戦が終わって価値観がひっくり返ってしまっても彼らの英雄譚が語られ続けるのは、やはり彼らが時

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    2023年01月21日
  • 幕末維新の城 権威の象徴か、実戦の要塞か

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     今まで理解できているとは言い難かった長州藩の動きがわかりやすく解説されており、極端な尊皇攘夷思想ゆえに幕府に嘘をついての築城、八月十八日の政変での遁走から挽回を目指した禁門の変での敗北、第一次長州征伐を経て藩内が倒幕の意思で一致団結し、それから第二次長州征伐があったという複雑な流れを理解することができた。
     また、北白川宮能久親王(輪王寺宮)が戊辰戦争時、奥羽越列藩同盟によって東武皇帝に推戴されていた(構想のみという説もある)ため、賊軍対官軍ではなく明治天皇対東武皇帝という”官軍”同士の戦いだったという学説があることも初めて知った。
     もともとの日本人の宗教観は「死んでしまえば敵も味方もない

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    2021年07月05日
  • 暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで

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    正義と不正義が、国の方針とか声の多さに寄る世の中を現していた。暗殺された人の中にも後に位を貰った人とか靖国に弔われた人とか、まさに時の権力が後ろにいた、底知れない怖さを感じた。

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    2021年04月29日