あらすじ
戊辰戦争に勝利し、明治国家の中核となった長州藩。しかし、その栄光の歴史の陰には、好むと好まざるとにかかわらず戦い、斃れていった多くの犠牲者が存在する。高杉晋作が創設し、勝利の原動力となった奇兵隊も、維新後は解隊命令が下され、内戦で多くの命が失われていった。著者は遺された史料や伝承をたんねんにたどり、懸命に生きた人びとの姿に光をあてる。偉人伝や英雄譚ではない、本物の歴史がここにある。
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Posted by ブクログ
すごく面白かった。「本物の歴史」という名のミクロの歴史に焦点を当てていて、幕末の激動の中のそこには「人」がいたってことがよく伝わる本だった。この本を読むと幕末に起きた事件もまた違った見方ができるようになった。読みやすかったけど、手紙とか古文書の引用に現代語訳つけてくれるとありがたかった。
Posted by ブクログ
こういう本が読みたかった。
歴史に埋もれた人々の記録。
歴史に残るのは偉人だけじゃない
もっともっとたくさんの人がたしかに存在していたんです、
っていうことを改めて考えさせてくれる本。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
戊辰戦争に勝利し、明治国家の中核となった長州藩。
しかし、その栄光の歴史の陰には、好むと好まざるとにかかわらず戦い、斃れていった多くの無名の犠牲者が存在する。
高杉晋作が創設し、勝利の原動力となった奇兵隊も、維新後は解隊命令が下され、内戦で多くの命が失われていった。
著者は遺された史料や伝承をたんねんにたどり、懸命に生きた人びとの姿に光をあてる。
違人伝や英雄譚ではない、本物の歴史がここにある。
[ 目次 ]
第1章 「本物の歴史」を求めて
第2章 松陰を神格化した人たち
第3章 堕落する「志士」
第4章 墓碑は語る
第5章 町かどの維新史
第6章 「志士」たちの「内ゲバ」
第7章 「俗論派」の維新
第8章 異郷の土になる
第9章 悲劇の長州奇兵隊
第10章 窮乏する士族たち
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
幕末(現・山口県)の長州藩で非武士層によって編成された義勇軍・奇兵隊についての解説書籍。
解説書籍に多い、難しく理論的な内容(説明)でなく
著者:一坂氏の素直な言葉で綴られた わかりやすい解説書です。
そのため すんなりと読み進められ(お馬鹿な私でも)素直に読み込めましたww
本書は 長州奇兵隊の栄光と闇を解説した書。
この1冊で 隊の殆どがわかります
是非、御勧め
Posted by ブクログ
通り一遍な専門書ではなく。
郷土に残る伝承や忘れられた墓碑などを集めた、郷土史のような本です。
文章も平易で読みやすく、調査の過程なども細かく書かれているので参考になります。
ただ「中央」の歴史や「本物の歴史」など、山口の歴史の立ち位置に思い入れが強いようで。
気持ちはわからなくもないですが、歴史「小説」と比較、否定でお話されているので、良い本なだけに少々勿体ない気がします。
Posted by ブクログ
幕末の歴史はイメージ先行で実際の姿が見えにくくなっていると私は感じています。
新撰組なんかはイメージ先行でも実像に関する著作も多くて対比して楽しむ事もできるのですが、奇兵隊に関してはそもそも詳しくふれられている事が少なくなかなか実像にふれる機会が少ないのが現状だと思っています。
そんな奇兵隊の実像を、当時を知る人からの危機語りを元に個々の隊員の活動を掘り下げたり、当時の日記等から同時代の人々の奇兵隊に対する思いを様々な資料から掘り起こした労作です。
同時代の人にとって奇兵隊に入るという事は眉をひそめて語られる事だったり、吉田松陰の神格化の過程等とても興味深い話がたくさん書かれています。
元勲と呼ばれ明治維新の英雄となって歴史の名を残した偉人たちを太陽だとすると、その日陰にはその何倍もの人が存在して、それぞれの人生を生きていた事がよくわかり、少しだけ奇兵隊の実像がわかったような気がします。
明治維新の光の部分だけでなく陰の部分にも興味がある方にはおすすめです。