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国民的作家として読み継がれている司馬遼太郎。そのあまりの偉大さゆえに、司馬が書いた小説を史実であるかのように受け取る人も少なくない。しかし、ある程度の史実を踏まえているとはいえ、小説には当然ながら大胆な虚構も含まれている。司馬の作品は、どこまでが史実であり、何が創作なのか? 吉田松陰、坂本龍馬、高杉晋作が活躍する司馬遼太郎の名作をひもときながら、幕末・維新史の真相に迫る。【目次】はじめに/第一章 吉田松陰と開国/第二章 晋作と龍馬の出会い/第三章 高杉晋作と騎兵隊/第四章 坂本竜馬と亀山社中/第五章 描かれなかった終末/おわりに
...続きを読むPosted by ブクログ 2015年05月18日
松陰、松陰門下の研究では第一人者の一坂氏の著作。
司馬遼太郎の作品はあくまでも『小説』であって虚構がある事を丁寧にふんだんな資料で説明してゆく。
これは解っていても司馬遼太郎ファンには切ないことだろうと思う。私も司馬遼太郎は好きなので気持ちは分るつもりだ。だが、筆者は決して司馬遼太郎を否定しているの...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月14日
龍馬さんが近江屋で亡くなってから146年が経ちました。
「もう、幕末関係の新事実は出尽くしたんじゃないの?」と素人の私などは思ってしまうのですが、ありがたいことにまだまだこうして新しい本が出てきます。
この本は今年、平成25年の9月に出版されたものです。
この本では、吉田松陰・坂本龍馬・高杉晋作を...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年02月14日
司馬遼太郎が国民的作家であるがゆえに作品に登場する人物たちの評価やイメージを決定的にしてしまい、そこには歴史家としては看過できない創作や司馬の意図が下地となって歪められていると指摘し、作品を引用しながら特に松陰、龍馬、晋作について史実をあげて丁寧に誤解を解いている。
古くから指摘されている司馬史観...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月30日
『竜馬がゆく』『世に棲む日日』を題材に、偉大なる国民的エンターテイメント作家・司馬遼太郎の筆力の源泉を検証する一冊。
史料のない部分について自由に想像の羽を広げ、史料の取捨選択において歴史家とは異なる選択をし、民明書房を縦横無尽に活用する。本文中にカッコつきの「司馬遼太郎」を登場させるメタ文学の使い...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月05日
実は司馬遼太郎作品を一つも読み切ったことがありません。ドラゴンボールやワンピースと同系列のはずなのに、さも史実のように、日本人かくあるべし的に推されるのが違和感でして。んなわけないでしょ、と(※ただし僕が唯一最終回まで見た大河ドラマは「龍馬伝」)。本作は、司馬さんの記述にツッコむスタイルに終始するの...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月07日
司馬遼太郎氏の小説(あくまでも小説)は好きで
学生のころからよく読んできました。
大体のものは読んだのではないかと思います。
また今、街道をゆくを最初から読みはじめました。
確かに、氏の小説は小説であることは重々理解している
つもりですが、本書にもありますが、どこまでが史実で
どこからが創作なのか...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月23日
司馬さんの小説が事実と思っている人は案外多い。英雄視される小説上の晋作、松陰、龍馬についての文献と小説の差異を客観的に指摘している本。但し書ききってないようなので読後は、消化不良感が残る。司馬さんは英雄伝を書き、通説を事実と思わせる書き方をたまにするので、その事を理解して小説として楽しむのは良いと思...続きを読む
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